去る平成28年11月28日,登米合同庁舎において,就農1年目から5年目までの新規就農者及び若手女性農業者を対象に,専門家等から農業技術や経営戦略などを学ぶ,「みやぎ農業未来塾」を開催しました。(参加者15名)
今回は「経営者として 最低限身につけなければならない数字の見方」をテーマに,HS経営コンサルタント株式会社 本田茂先生より「“数字を読み解く”最低限これだけは!」と題し,経営分析の仕方について,講演いただきました。
本田先生曰く,「経営は維持させるにも,発展させるにも,経営及び生産管理の中で出てくる数字を読み解き,行動しなければなりません。「決算書自体がよくわからない」「わからないから,数字も見たくない」と数字を敬遠していてはもったいないのです。」
経営分析というと非常に難しいイメージがありますが,この講座では,2期分の決算書を見比べるだけでも,経営の有り様がわかるといった,“着眼点のコツ”を学びました。「経営分析の土俵にも立てないよ」という,まだ簿記を始めていない受講生でも,非常にわかりやすい内容だったと好評でした。
また,情報提供として「自然災害に対する経営的備えは万全ですか?」と題し,宮城県農業共済組合から,リスクマネジメントから考える農業共済についてお話をいただきました。
農業は自然条件への依存が大きく,不可抗力的な災害による損害を受けやすい産業です。特に近年は「異常気象」という言葉をよく耳にするようになり,予期せずに極めて広範囲に災害が発生する事も生じています。農業経営において自然災害はリスクの一つであることから,リスクマネジメントの考え方も含んだ講演内容は大変有意義なものでした。
「みやぎ農業未来塾」は,1月にも先進的農業経営者を招き,講演会を実施する予定にしています。