12月2日に,古川農協なす部会共販実績検討会が開催されました。ハウス・露地を含め部会員約30名と市場関係者,渡辺採種場,普及センターが参加し,今年のなすの生産・販売について振り返りました。
今年は6月の強風,夏季の高温,8月の連続した台風,9月の長雨など栽培管理の難しい一年でしたが,出荷量は前年比103%,販売金額は8月に一時単価が低落したものの前年比102%となり,前年以上の成績となりました。
普及センターからは,今年の気象経過と単為結果性品種「あのみのり2号」の視察紹介,露地での定植初期の害虫発生,ハウスでのアザミウマ調査と防除について情報提供し,薬剤の選定方法について質問が寄せられました。また,市場関係者からは,「古川産なすは安定した品質があり,期待している。核家族化により食べきりサイズの需要が高まっている。」との意見をいただきました。
部会では,有利販売に向けて出荷規格の改定を検討しており,参加者からは様々な意見が寄せられました。「早獲りすれば着果負担が減り,袋数も増えて増益につながる」など前向きな発言もみられ,今回出された意見を集約し,次年度までに出荷規格を決定する予定です。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
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