令和5年7月25日に当普及センターのプロジェクト課題で取り組んでいる「長面地区における大規模土地利用型経営体の持続的な水田農業の実現」に係る現地検討会を開催しました。本検討会にはプロジェクトの対象である(株)宮城リスタ大川、(農)みのり、(株)ゆいっこの3法人、石巻市河北総合支所、北上川沿岸土地改良区、JAいしのまき、東部地方振興事務所農業農村整備部、当普及センターから27人が参加しました。
本プロジェクト課題は東日本大震災による津波で被災した長面地区において、堆肥施用による土づくりと、効率的な施肥技術(堆肥および速効性と緩効性肥料成分の組み合わせ)により、飼料用米の収量向上やWCS稲の生育により経営の安定を図ることを目標にしています。本検討会では堆肥施用実証ほ場を巡回し、草丈や茎数、葉色などから順調な生育であることを確認しました。本検討会では堆肥の供給状況や企業により試験的に設置された水管理システム、昨年度に施工したカットブレーカーによる排水対策等、地域の課題について意見交換が行われました。
当普及センターは、これからも大規模土地利用型経営体の経営安定を目指し、東日本大震災からの復興を支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999