農業の生産性向上と担い手への農地集積を進める手法の一つに、農地の整備が挙げられます。水田を畑地として利用するには暗渠排水の整備が不可欠ですが、暗渠の高さや間隔を決めるためには、土壌の特性を把握することが必要になります。
10月中旬から11月中旬にかけ、令和8年度に農地整備事業採択を予定している登米市内2地区の土壌調査が行われ、普及センターが土壌の判定を行いました。
10月の調査では、検土杖による調査を行い、土壌タイプ別に農地を区分しました。その結果をもとに各地区4カ所の試坑(穴)が掘られ、11月は試坑に入って土層の厚さ、土性や土色等の調査を行いました。調査自体は一カ所20分程度と順調に進みましたが、1m近く水が溜まっていたところもあり、畑地利用のためにはやはり暗渠排水が必要であると感じました。
普及センターでは、収益性の高い水農業推進に向け、引き続き支援を行っていきます。
試坑内での調査の様子
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
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