
水稲の種子を生産する「採種ほ」では、一般農家が来年使う水稲種子生産を行っています。県は「主要農作物種子条例」に基づく種子審査を行っていますが、これは、種子を生産するほ場及び作物に対して、ほ場での審査(ほ場審査)とそこから収穫された生産物の審査の2種類の方法で行います。
ほ場審査は、文字どおり種子生産ほ場に直接赴いて審査をするものです。このほ場審査の第1回目となる「予備審査」が6月25日から始まりました。審査員には農業改良普及センターの職員が当たっています。
主な審査内容は、①ほ場の地名・地番や品種、生産者名などを現地で確認すること。②種子を生産するほ場(特定種子生産ほ場と言います)での異種・異株の有無や病虫害の発生状況。③特定種子生産ほ場周辺水田の稲に種子伝染性の病害(特にばか苗病)が無いかどうかの3点です。
採種ほ場から生産される「たね」が多くの農家に供給され、来年の稲作に使われるので、種子生産は大変重要です。このため、今回の審査を含め、3回のほ場審査と発芽率や異種・異品種の混入がないことを確認する生産物審査を行い、初めて「たね」として合格となります。
種子審査を担当する農業改良普及センターでは、多くの時間と人員を配して、この業務に当たっています。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910