宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

青草モリモリ,足腰強健!連産・長命,低コスト生産の夏山放牧!

2017年06月09日 13時20分38秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

<放牧の様子~栗駒山を背景に~>

 平成29年5月23日,「栗原市営 深山牧野(栗原市栗駒文字地区)」で開牧式が開催されました。
 爽快な高原の風が吹き抜ける中,厳かに神事が執り行われ,列席した関係者は11月上旬までとなる放牧期間中の安全を祈念しました。
 開牧式当日は70頭の黒毛和種が入牧し,緑の草原に放たれた牛たちは嬉々として牧区内を駆け回り,待ちかねたように青草を食んでいました。なお,今年度の放牧予定頭数は
延べ100頭程度と計画されています。
  深山牧野は栗原市の北西部に位置し,昭和45年に開牧した歴史ある牧野で,標高は545m,面積は約120ha程度を誇り,県内でも有数の公共牧場となっています。また,昨年度は延べ85頭が放牧され,繁殖機能回復や栗原市内繁殖牛飼養農家の生産コスト低減等に大きな役割を果たしています。
  現在,子牛の価格は高値を維持しつつも,円安の影響で飼料や資材が高騰しています。また,飼養管理者の高齢化や担い手の不足等,内外ともに経営の継続が非常に厳しい状況にあります。
 繁殖牛飼養農家の皆様はこのような施設を積極的に活用しながら,経営の安定を図っていただきたいと考えます。

<神事の様子>

<体重測定の様子>
                                                        掲載写真提供:栗原市

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班     
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795・6144


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角田地区でつるむらさきの現地検討会が開催されました

2017年06月08日 16時53分42秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 平成29年6月2日,角田地区でつるむらさきの現地検討会が開催されました。

 角田地区では,今年度から露地トンネル栽培による品質向上に取り組んでいます。ビニール被覆による露地トンネル栽培で,ハウス栽培と同等の品質を確保することを目標としています。

 今回の現地検討会では,トンネル栽培に取り組む生産者のほ場を中心に,生産者12名が生育状況を確認しました。定植直後でもあり,トンネル栽培,ハウス栽培ともに生育は良好で,病害虫の発生もほとんど見られませんでした。生産者からは,トンネルの幅を狭くした方が良いのではないかとの声もありました。

 近年仙南地域のつるむらさきでは,センチュウ被害が増加していましたが,登録拡大で新たに使える薬剤が増え,今後の安定的な生産が期待できます。


 現地検討会の様子


〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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新天地で法人を立ち上げ野菜生産へ!

2017年06月08日 09時40分43秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

平成29年4月、名取市に新しい農業生産法人、株式会社「北釜耕人会」(代表取締役 高梨仁 氏)が設立されました。
名取市北釜で小松菜、チンゲンサイ等をパイプハウスで栽培していたメンバー5名が、震災後に生産組織「北釜耕人会」を結成、震災関連の補助事業を活用し内陸部の名取市下余田地区を中心に生産活動を行ってきました。
生産施設や出荷施設の整備が進み、生産も軌道に乗りつつあることから、農業の担い手として、今後も永続的に地域農業に貢献していくことを目指し法人化に踏み切りました。パイプハウス38棟(約1.2ha)や露地畑を活用して、葉物野菜をJAを通じて年間100tを出荷する予定です。

 

<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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大区画水田でGPSを活用した田植作業が行われました!

2017年06月08日 08時54分14秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成29年5月18日、(農)玉浦南部生産組合(代表:大村 昇氏)において、GPSを搭載した直進時自動操舵機能付田植機(以下GPS田植機)による田植作業が2haほ場で行われました。

 GPS田植機は、直進時のハンドル操作が不要であるため精神的負担が軽減されることや田植作業中の苗補給補助者を必要としない(運転者自ら補給)ことから、省力的で効率的な技術として注目されています。

  当日、田植作業を行った組合員は、「作業精度も良いし、労力的にもとても楽です」と感想を述べていました。

 当組合の主要作目である土地利用型作物(水稲、大豆)+施設野菜(きゅうり等)の経営確立のためには、稲作部門の省力・軽労化、コスト低減に結びつく技術の導入・定着が不可欠になっています。このため、当組合では湛水直播栽培(8ha)や水位センサーを活用した水管理に取り組むほか、今回のGPS田植機や密苗移植栽培、可変施肥田植技術など、新しい技術の積極的な試験導入に取り組んでいます。

 普及センターでは、大規模土地利用型経営体における稲作の収益性向上に向けて、省力・低コスト技術に関する情報提供や技術支援に努めています。

 

〈連絡先〉

宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

TEL:0223-34-1141   FAX:0223-34-1143 

 


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親子で楽しく体験農業~じゃがいも編~

2017年06月08日 08時34分10秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成29年6月1日,ベジ☆Hope(石巻地域若手女性農業者組織)と共催し管内親子6組(13名)を対象としたスキルアップ講座~体験農業ジャガイモ編②~を開催しました。今回の体験農業は,昨年度よりベジ☆Hopeが進めている「食育・食農活動」の第2弾。3月に行った定植作業に続き,除草作業およびほ場観察を計画しました。
 当日はあいにくの雨となり除草作業には取り組めませんでしたが,春に植えたじゃがいもを見た子ども達から「大きくなったね~」「すご~い」との声があがりました。じゃがいもは全部で5品種。品種ごとに花の色や葉の形,茎の色などを観察してもらいました。
 ふれあいセンターでは,ベジ☆Hope会員で食農体験ソムリエでもある内海氏より,これからの管理方法や収穫時期の目安などを説明していただきました。参加者からはじゃがいもの他にトマトやキュウリのプランター栽培についての質問など今回の体験農業を機に家庭での野菜栽培に興味を持っていただけたようでした。
 休憩時間には,会員が読み手となり食育紙芝居を披露しました。炊飯器とお鍋の掛け合いを真剣に聞いていた子ども達のお腹も減ってきたところでお昼は米粉を使用したクレープ作りを行いました。火傷に注意しながらお子さんもお母さんと一緒に生地を焼き会員の育てた野菜をたっぷりと巻いて美味しく楽しい体験となりました。参加者から「いろいろな体験ができる。次回の収穫体験も非常に楽しみ」との声が聞かれました。次回体験農業③は8月上旬を予定しています。

             

栽培管理を説明する内海講師       食育紙芝居に夢中

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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石巻市牡鹿地区で7年ぶりの水稲生産が始まりました

2017年06月07日 11時19分18秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 石巻市牡鹿地区では,東日本大震災による津波及び地盤沈下により,農地・農業用施設に甚大な被害を受けたため,農業復興へ向け東日本大震災復興交付金を活用し農地及び農業用施設機械の整備を行っていますが,一部農地の整備が完了したことから7年ぶりに水稲作が始まりました。
 平成29年5月30日に営農再開のセレモニーが行われ,震災後に地域農業を担うために設立された牡鹿地区生産組合により田植えが行われました。
 営農再開に当たり,渥美浩晃生産組合長は,7年ぶりの営農再開であるが地域農業の復興と生産組合の経営安定を目指してがんばっていきたいと話していました。
 普及センターでは,関係機関と連携して水稲生育状況に応じた技術支援を行うとともに生産組合の経営安定化に取り組んでいきます。

 <連絡先>
  宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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蔵王と丸森のいちじく生産者が生育に応じた芽かきを学ぶ

2017年06月07日 10時37分48秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 5月31日,JAみやぎ仙南の蔵王地区と丸森地区の両いちじく部会は,普及指導員を講師に芽かきの仕方についての栽培講習会を開催しました。

 いちじくは仙南地域における特産の果実で,主に甘露煮などの加工用として生産されています。今回の講習会は,いちじくの枝の繁茂を防ぎ,発芽後の初期生育を促すことが目的です。

 今年は両地区とも春の低温や乾燥によって,発芽しなかったり枝の伸びが不揃いになるなど生育不良な樹が目立っています。その対策として,芽かきを一度に行わず,今後の枝の生長に応じ数回に分け芽かきを行うことを検討しました。

 参加者からは,「生育不良の中で収量を確保するためには,芽かきは必ず数回に分けて行うべき」との意見や,「樹への害虫被害も多いので,防除対策も徹底したい」といった感想が聞かれました。

 今後も栽培講習会や現地検討会をとおして,仙南地域のいちじく安定生産を支援します。

〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
      TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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名取の花でアレンジメント体験!

2017年06月06日 13時25分03秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成29年5月27日(土)及び28日(日)に,名取市地域農産物消費拡大協議会の主催により,なとり・ぐるっと親子講座(名取市の主要産業である農業を生産から消費まで親子で体験)のフラワーアレンジメント体験が名取市民体育館で開催されました。

 名取市花卉生産組合員の高橋恵美子氏が講師となり,両日あわせ名取市在住の親子24組75名に対して,名取市で生産された花でアレンジメントの体験を行いました。使用した花材は東北一の生産量を誇るカーネーションをメインに,ばら,宿根スターチス,ブプレウルムを使用しました。参加した親子はカーネーションにもいろいろな色や形があることに驚きながら,最初は慣れない手つきで恐る恐る花をカットしていましたが,出来上がる頃には,「家でもやりたい,楽しかった」という声が多く聞かれ,母親の手を引いて講師にお礼を言いに来るお子さんもいました。

今回の体験により,名取市の花を身近に感じてもらえるよい機会になったと思います。

来年も継続して開催されることとなっており,普及センターでは生産活動への支援を通じて応援していきたいと思います。

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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初夏の味覚「県南産そらまめ」のふるさと小包便が始まりました

2017年06月06日 09時02分54秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 宮城県は全国でも有数のそらまめの産地ですが,その中でも県南地域の栽培面積は約11.5haと県全体の3割を占め,県内トップの産地となっています。

 6月5日(月)に,「道の駅村田」(村田町物産交流センター)において,全国に旬のおいしさを届ける「そらまめゆうパック」の出発式が行われました。県南地域の平成29年産の生育は,春先の低温により遅れ気味でしたが5月に適度な降雨と日照に恵まれたことから平年並となり,品質も良好です。今年は「そらまめゆうパック」により北海道から沖縄まで1,300ケースが配送される見込みです。

 また,6月9日(金)~11日(日)の3日間,恒例の「そらまめまつり」が開催される予定です。まつりでは,ビニール袋への詰め放題の他,箱詰めそらまめも販売されます。また,数量限定ですが「そらまめ御膳」も楽しめます。

 管内のそらまめの出荷は5月下旬から始まり6月第2週が最盛期となり,下旬まで続く見込みです。

 

「そらまめゆうパック」の出発式

 

数量限定「そらまめ御膳

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第二班   

       TEL:0224-53-3219 FAX:0224-53-3138


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JAあさひなぶどう部会 無種子化講習会が開催されました

2017年06月05日 18時31分13秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成29年5月23日に大和町内のぶどうハウスを会場として,JAあさひなぶどう部会の無種子化講習会が開催され,17人の部会員が参加しました。
 当普及センターが講師となり,ぶどうの完全無種子化を目指してストレプトマイシン剤やジベレリン処理の方法を実演を交えて説明しました。また,着色や糖度を向上させるために重要な管理である摘房や花穂整形などについて実演しました。その後,昨年度の短梢せん定講習会でせん定した2~3年目の樹について,今後の骨格づくりの方法を説明しました。
 本講習会は,昨年度に続き開催され,生産者の方々はより理解が深まった様子で,自園地での作業に向け,良い確認の場になりました。7月には夏季管理を学ぶ講習会が開催される予定となっています。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8410
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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