<放牧の様子~栗駒山を背景に~>
平成29年5月23日,「栗原市営 深山牧野(栗原市栗駒文字地区)」で開牧式が開催されました。
爽快な高原の風が吹き抜ける中,厳かに神事が執り行われ,列席した関係者は11月上旬までとなる放牧期間中の安全を祈念しました。
開牧式当日は70頭の黒毛和種が入牧し,緑の草原に放たれた牛たちは嬉々として牧区内を駆け回り,待ちかねたように青草を食んでいました。なお,今年度の放牧予定頭数は
延べ100頭程度と計画されています。
深山牧野は栗原市の北西部に位置し,昭和45年に開牧した歴史ある牧野で,標高は545m,面積は約120ha程度を誇り,県内でも有数の公共牧場となっています。また,昨年度は延べ85頭が放牧され,繁殖機能回復や栗原市内繁殖牛飼養農家の生産コスト低減等に大きな役割を果たしています。
現在,子牛の価格は高値を維持しつつも,円安の影響で飼料や資材が高騰しています。また,飼養管理者の高齢化や担い手の不足等,内外ともに経営の継続が非常に厳しい状況にあります。
繁殖牛飼養農家の皆様はこのような施設を積極的に活用しながら,経営の安定を図っていただきたいと考えます。
<神事の様子>
<体重測定の様子>
掲載写真提供:栗原市
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-5795・6144