市立図書館で半年前に予約したブルース・スプリングスティーンの自伝、Born to Run 上下2冊がようやく回ってきたので読むことが出来た。
この2週間、Bruceの1975-85の3CD組ライブとか、Uチューブを見ながら読むという、スプリングスティーン漬けだった。年齢が近いこと、80年代にLAに住んでいたころ、片道80kmの車通勤の間にラジオから始終流れていたこと。東海岸に旅行した時、Asbury Parkまで遠回りして、ストーン・ポニーを見に行ったのも良い思い出だ。
想い出と言えば、70年代初めはヴェトナム戦争が泥沼化していて、同世代の米国人はクラスに何人かの戦死者、戦傷者を抱えていた。一緒に卒論を書いた海軍士官学校出のSC氏は空母ミッドウェーでヴェトナム沖に居たし、プラセリータキャニオンに住んでいたN村さんは日本人であったにも拘わらず、米国統治下の沖縄からヴェトナムに従軍し、アメリカ市民権を取っていた。その頃、私は入試中止で上の学年が居ない大学で、新入生だけでベ平連を作り、まったく授業に出なかったので、基礎的知識が身に付いていないことが今となっては、チョット残念だったなぁ、、、
ライブでRiverを演奏する前のMCで、スプリングスティーンが徴兵検査に不合格になったことを父に告げた時、父が「そりゃ良かった」と言われたことを話していたのだが、その間の事情なども分かって、読み応えがあるとともに、70年代、80年代の色んな想い出が湧き上がってくる読書だった。
でも、Baby, we were born to run !! だぜ。
と言う訳で、読み終わった本を次の人に回すべく図書館に向かった。春の陽気の中、桜の下で宴会をする人々もチラホラなのだが、肝心の桜はいつ咲くのだろう?
あ、それから、ディランが4/1にストックホルムでノーベル賞受賞コンサートをやるらしい。エイプリルフールでなければよいのだが。