追い出された大学の機械学科同級会の事前活動として、JAMSTEC=海洋研究開発機構、横須賀研究所の見学に出かけた。以前横須賀軍港めぐりで、沖合から眺めたり、三浦半島一周途上で迷い込んだりして、ここにJAMSTECが有ることは知っていた。今日は、有力同級生の紹介で日本の先端研究の一端を垣間見ることができ、知的興奮を覚えた半日だった。
最初は会議室で、一般向けのJAMSTECの紹介。うら若い女性による説明で、うん、そんなもんか。

駿河湾に良く浮かんでいる、地球深部探査船「ちきゅう」とともに有名な海底広域研究船「かいめい」をまず見学。

推進がディーゼルエレクトリックで、スラスターやGPS制御定位置静止システムなど、他の船には見られないシステムはあるものの、この床に括りつけられた椅子とそんなに変わらないレベルで、「まあ、研究船だからね」程度の驚きではあった。

しかし、船に載せられている、無人海底探査機、ROV(Remotely Operated underwater Vehicle)のロボットアーム。あれ、日本製でなく、アメリカ製。何でだ?

そして、私が反応したのが、このステッカー。

海中7000m、700気圧、地表の700倍の圧力下で動くことが保証されているんですね。
この部品、もちろん日本でも作ることはできる。但し、10倍~100倍のお金をかければ。これらの部品は海底での石油探査が盛んな、米国、英国、ノルウェーの企業の独壇場で有るらしい。
続いて、無人探査機より数倍難しい、でも最近は無人機に押されて、活躍の機会が減った有人探査船、しんかい6500の見学。7.5cm厚のチタン球殻内に3人が乗り、水深6500mまで潜れる船。

最近シェルター作りに熱中している私としては、狭い空間内に自立型の空気、電力供給システムを押し込めるなどシェルターと共通する技術部分があり興味深々。
続いて、写真撮影禁止、半国家機密級研究の×××も見せていただき。2時間半の見学が終わったのであった。
その後の同級会も、数十年振りに会う人間、昨年会った常連、、、と話しが盛り上がったのであった。