自作核シェルターの基本設備として重要なもののひとつに換気システムがある。放射能/死の灰を密閉されたシェルター内に入れずに、新鮮な空気を供給する為の換気システムは非常に重要。出来合いのシステムを購入すると、数十万円も掛かるのでDIYすることにした。「粒径が0.3 µmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもつ」HEPAフィルターを入口ドアの上部に取り付けた。
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半地下室のドアの内側には結露を防ぐ為、以前からPC用の12V-1.5Wの冷却ファンが換気用に取り付けてあった。
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またドアの外側には空気取り入れ口として、プラカバーが取り付けてあった。
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このカバー内部に使い捨てのマスクを切り取って、フィルターとして入れて見たが、線香の煙は止まるものの、匂いまでは阻止できなかった。
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そこで、良いHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)が無いか探してみたら、ありました、ボッシュの掃除機用HEPAフィルター500円也。こんな感じに取り付けられるようにしよう。
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HEPAフィルターの取付台を厚板で作る。円形くり抜きドリルで台板にフィルター外径とそれより少し小さい穴を開け、フィルターの気密を保ちつつ、フィルターを固定できるようにする。
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ファンと台板の隙間ができないよう、私の3次元プリンタ=ホットメルトガンで外枠を作る。
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それを、ファンの上に取付け、さらにバーナーで再加熱して、取付台をファンとシール/一体化する。
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出来上がってみると、HEPAフィルターの圧力損失は思ったよりも大きく、あまり新鮮な空気が入ってこない。フィルター無しの時の1/20以下かもしれない。まあでもそれだけフィルタリング性能があると言うことだし、結露防止の為ではなく、生存の為の最小限の新鮮な空気があればよいので、良しとしよう。
毒ガス対応はこれではできず、放射能のみへの対応ではあるが、この数十万円のイスラエル製の1/100以下で高性能フィルターが実現できた。
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追記: その後、より大容量のパナのHEPAフィルター
を入手して改良した記事はここをダブルクリック。
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