以前友人から、この展示が面白いよとの助言にも拘わらず、重い腰が上がらなかったのだが、11月7日の朝日新聞夕刊一面の記事を見て、佐倉の国立歴史民俗博物館の「1968年」を見にいくことにした。(いくら朝日でも、一面にこの記事はあり得無いと思っていたのだが、深読みするとボルシェビキの暴力的政権奪取/ソ連成立からピッタリ100年が11/7だったんだね)
この記事のせいかどうかは不明なるも、結構な数の見学者が首都圏とは言え、遠い佐倉にやってきていた。
見学者の多くは私よりも少し上の、1958年に大学生だったと思われる世代。但し若い人も20%位居たのには驚かされた。また、ギャラリートークと称して、学芸員が説明するだけでなく、その現場に居合わせた人が状況を説明してくれていた。日大の卒業者の説明は50年後の今という時間を感じさせない迫力があった。
展示の内部は撮影禁止なので、多くの興味深い資料をUPすることはできないのだが、買ってきた図録には、展示内容のほとんどすべてが載っており、読みがいが有りそうだ。
色々見ようと、朝一番に家を出たが、展示が思ったよりも多かったので、見終わって外に出ればもう日がだいぶ傾いていた。予定していた佐倉市美術館の自転車展とかベアトの写真を見ることはできなかったが、すっかり満足。
しかし、「国立」と名の付く施設で、このような展示ができるリベラル/寛容な社会が続くかどうか、非常に心配な世の中ではある。