そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

惜別と決心と

2007年12月10日 | 釈尊寺団地
自治会で決めたことだからと
弥生時代の遺跡を囲む竹薮の
大きな木と竹が 何本も、何十本も切られた

切り倒された大木の年輪を数えてみた
60までは数えられたけれど
もっとありそうだ

根っこは残っているので、長い年月の後には
再び木は育つにちがいない 何十年か後には
でも、私にはそれだけの時間は残されてはいない


切り株を撫でながら 私はつぶやく

さようなら・・・
たくさんの想い出を ありがとう
涼しい木陰や セミや小鳥の声を ありがとう
かわいい木の実や
きれいな落ち葉を ありがとう

私の心の中に
たくさんの写真といっしょに
あなたたちの姿は しっかりと残っているからね



数日前まではこんな姿だった



それがこんなことになってしまった

突然襲ってきた不幸に
木は さぞや戸惑っていることだろう


中には こんな無惨な切り方をされた木もある


「生木を裂くように」という言葉がある
分かれがたい二人を、無理やり引き離す時の例えだ


この木も
半分に引き裂かれて
さぞや痛かったに違いない

なにも、こんなひどい切り方をしなくても・・・


木々が残していった色とりどりの葉

もう来年は見ることができない


      

木がなくなっただけではなく、木の下で育っていた植物やキノコや、水滴を宿してくれたコケや、そこに暮らしていた昆虫たちが、おそらく姿を消すだろう。
生態系が壊れるとは、こういうことなのだと 強く実感した!

こんな小さな範囲のことにこだわって泣いているより、自然を守り育てる運動に、出来る範囲で協力していかねばなるまい。

木は、私にそれを託して消えていったのかもしれない。




にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
にほんブログ村 トラコミュ 身近な自然からの便りへ身近な自然からの便り

コメント (28)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする