そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

花冷え

2008年03月31日 | 3~5月の草木
昨日は、お花見にはあいにくの雨が、一日中降り続きました。
でも、雨にぬれた桜が大好きな私は、いそいそと裏の公園へ!

花が咲き始めてからの思わぬ冷え込みは、「花冷え」というきれいな言葉で呼ばれます。
北海道では5月頃の「リラ冷え」が知られていますね。

濡れた花びらが重そうです。

ときどき冷たい風が吹きすぎて、早くに咲いていた花を散らしていきます。
根元に散った花びらにも雨のしずくが、宿って。


< 咲く花も 散りゆく花も やさしくて >


今朝、雨は止みましたが、強い風が吹き、竹薮が大きく揺れ動いています。

今日は旧暦では2月23日です。
旧暦の2月20日前後に吹く強い風は「貝寄風(かいよせ)」と、呼ばれます。

昔、この風で難波(なにわ)の浜に吹き寄せられた貝がらで、大阪の四天王寺の聖霊会の舞台の四隅に立てる筒花の造花を作ったので、こんな名前で呼ばれるようになったのだそうです。

貝がらで造った造花は、さぞきれいだっただことでしょう。
先日のプレゼントの「ナミマガシワ」などが、きっと使われたに違いないと思っています。


俳句をたしなんでいた父が教えてくれた季語の一つでした。
幼い私は、砂浜に打ち寄せられている貝がらの様子を思い浮かべて、明日になったら海岸へ連れて行ってもらおうと、胸をはずませながら風の音を聞いたものでした。



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コメント (23)
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