そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

2008年07月04日 | ポエム&好きな言葉
     空と海と

     本当は どこまでいっても繋がりはしないのに
     
     ずっと向こうの方で
      
     つながっているような気がした

     
     夕凪の海面が わずかに揺れて

     単調な響きをくり返しながら

     おだやかに 今日が日暮れていく



     
     旅の途中の砂浜で
     
     やっぱり 体が悲鳴をあげて
   
     動けなくなってしまった


     砂浜に じっとうずくまっている私の手のひらに
   
     息子が 黙って貝殻を乗せてくれる

     
     うれしくて
    
     涙がでてきたので

     砂つぶが目に入ったふりをして

     そっとぬぐった



     
     その中に
  
     こんな めずらしい貝殻があった

     大切な思い出のひとつになりそう



     
     
     あくる朝は少し元気になって

     宿の下まで降りられた

     
     波打ち際に やわらかな音をたてて

     波が寄せてくる

    
     何万回 何千万回

     もっと もっと たくさんの回数

     波がぶつかって

     こんな模様をつくったのだろう

     すごいなあ
   
     岩も小石も みんな まあるくなっている




     
     部屋の窓から見下ろすと

     波紋が見えた

     何かのしずくが 落ちているのでもなく

     湧き水があるのでもない

     水面の下に
   
     ほんの小さな石のようなものがあるので

     寄せてきた波が そこにぶつかって

     こんな模様を描く


     波の強さで

     波紋の広がりもちがって見えた

     飽きずにながめる・・・・


     海の淡い青さが
   
     目にも 心にも しみこんで

     しあわせ色が ひろがっていく
     
     幾重にも 波紋を描いて

   
コメント (26)
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