そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

小さな豆だけど

2010年01月04日 | ポエム&好きな言葉
まどみちおさん、なんと百歳になられたのですね!

その、まどさんの「ぼくが ここに」という詩をご存知でしょうか?


        ぼくが ここに  まどみちお

       ぼくが ここに いるとき
       ほかの どんなものも
       ぼくに かさなって
       ここに いることは できない

       もしも ゾウが ここに いるならば
       そのゾウだけ
       マメが いるならば
       その一つぶの マメだけ
       しか ここに いることは できない

       ああ このちきゅうの うえでは
       こんなに だいじに
       まもられているのだ
       どんなものが どんなところに
       いるときにも

       その「いること」こそが
       なににも まして
       すばらしいこと として


(詩の全文を引用するに当たり、著作権協会に問い合わせましたら、どうしても自分の言いたいことを表現するためになら、詩の全文を引用しても許されるとのことでしたので、あえて全文を載せさせていただきました)


この詩は、心理学者の河合隼雄さんもかつて色々なところで絶賛されていました。


ともすれば人さまの評価が気になって、自分の存在価値に自信がもてなくなり落ち込むのが人の世の常です。

けれど、まどさんはそこにいる  ただそれだけのことが とてもだいじなんだよ! と教えてくださいました。

それと同時に、どんなささやかなものも だいじにしたいよね、という、まどさんのお声も聞こえてきますよね。

みんな、いっしょに生きている仲間なんですものネ



今日の写真はヤブマメです。
藪の中で背の高い草や、木の枝にからんでいます。

お豆を拡大してみますね。

私の指先に、3粒くらいは乗ってしまいそうな小さな豆ですが、とても込み入った模様が付いています。
立派なものですね



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コメント (11)
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