そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

81歳の今でも、まだまだ知らないことが・・・

2021年04月27日 | どんぐり屋のつぶやき
写真は、大阪府枚方市に住んでいた頃に出会った、ネジバナのシロバナです。
何年も探して、やっと出会えたのでとても嬉しかったです。
近所の知り合いが、場所を教えてくれたのでした。

普通は濃いピンク色の花が咲きますね。
でも、あるとき「白花」があることを知って、憧れていたのです!!
他にも、色々あって、身近な所では、オオイヌノフグリやホトケノザなんかにも見つかるんですよね、知らなかっただけで。

人間の世界も同じですねえ。

先日、重い病気から回復、スポーツ界に復帰されて、素晴しい記録を出し絶賛を受け、ご本人も頬にキラキラの涙を輝かせていたスポーツ選手の言葉が、多くの人々に感動を与えました。
「努力は必ず報われると思いました」きっと凄い努力をなさったでしょうし、それを支えた周りの方々も立派だな、と思いました。

そう思いつつも、自分自身も含めて「それはすべての人に当てはまるわけでは無い・・・よね」と叫んでいる私がいました。

例えばです

スポーツに限らず日常生活の身近な存在の中にも、アルコール中毒は自分の努力で治せる人もいますが、絶対に治せない人もいます。

私は治せない人は努力が足りないのだと思い込んでしました。
意志も弱すぎるとも! 
それまで努力重視の私でしたから、もしかしたら心のどこかに多少の軽蔑もあったかも・・・

ですが、その治せない人々は、実は脳に障害があり、努力だけではどうにもならないのだそうなのです。
正しくお薬を使って治療をすれば、回復は可能であると。
それを知ってから、知り合いの、いわゆる「アル中」の方を見る目を変えることが出来たという経験があったからです。

そしてまた先日、新聞に本の広告を見ました。
少し前に話題になった「ケーキを切れない非行少年たち」の著者の新しいご本です。

「どうしても頑張れない人たち」・・ケーキの切れない非行少年たち2・・・
Amazonでの紹介記事です。
「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張れないがゆえに、切実に支援を必要としているのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。

そんな子供たちがいることも、私は知りませんでした。

日頃、光の当たらない所に生きる人たちのことを、少しでも知りたいと努力してきたけれど、まだまだ知らないことが多すぎる!!

知る努力をもっと続けていきたいです

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4 コメント

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Unknown (あおぞら)
2021-04-27 15:30:49
なんというか、特にこれまでの日本では頑張って努力して事を成し遂げる人には物凄い賞賛がされていたと思います。
そうでなければ、怠け者であるとか。
けれど仰るようにそのような風潮も時と共に移り変わり、例に挙げておられるような、本人の努力だけではどうにも出来ない人も居るということをしっかりと理解することもこれからはかなり重要であり、且つ必要なのではと感じます。
成果主義でやってきた、いわばモーレツな昭和の時代は遥かに過ぎているのに、やれば出来るんだとハッパをかける、いわばその時代を生きてきた方々もおられるのでしょうけれど、それもそろそろ見方を変えてみてはと思います。
多様性の時代、そう言われながらも、まだそうなっていない歪が何処かへあるのでは、そうとも感じております。


とすみません、えらそうげに;;。
お話から、ついそう感じてしまった、やはり昭和の人間でございます;。(笑)
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森のどんぐり屋より (あおぞらさんへ)
2021-04-27 22:52:14
私も昭和15年生まれなので、ガンバレガンバレ世代です。
子育ての中でも、褒め言葉として「がんばったらできるやん!」としばしば言ってた記憶があります。
その頃、頑張っても出来ないお友だちや、頑張ることすら出来ない人がいるなんて、夢にも思っていませんでした。
知らなかったとは言え、もの凄い思い上がり・・・恥ずかしいです。

みんな違って、みんな良い! の考え方がやっと広まりつつある今、頑張って(?笑)そんな考え方を広めていきたいですね!!
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同感です。 (マナティ)
2021-05-02 10:46:20
頑張る気力をも失われている方に
頑張れとはとても言えませんし、プラス思考が良いと言われていてもいろんな体験、経験を乗り越えてきた人たちにはそんな風に思考する時間すらなく来られた方ばかり、、、、つくづく歳を重ねれば重ねるほど何も言えなくなってきました。見守る、祈るで精一杯です。
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森のどんぐり屋より (マナティさんへ)
2021-05-02 17:49:37
頑張るための脳の組織の欠如があれば、頑張らねばと言う気持ちが持てないのは当然ですものね。

私たちは、まず、そんな人々がいると言う事を理解し見守る、そして
<必要ならなら専門家に結びつける努力をする、そのための勉強をする>
それが大切と思います。

専門家(医療機関や医師など)が適切な治療をすれば、改善したり普通の人の持つ感覚をお持ちになることが可能なのですから。
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