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有明山の中腹の畑で蕗が採れたと聞いたので、妻女山もとでかけてみました。北風がビュンビュンと寒い日で、樹上はゴーゴーと枝葉がうなっていましたが、林下は思いの外静かです。妻女山公園駐車場に車を置いて、まず、わが家の山の整備をしながら、林道ではなく古道を登りました。強風のために枝が落ちたり、かかり木になった倒木がたくさんあります。できるものを処理しながら登りました。
いつもニホンカモシカの親子がいる植林地に行きましたが、今日は巡り会えませんでした。妻女山から陣場平への古道は、今は通る人もなく、カモシカや猪の獣道になっているだけです。昔は上杉の軍勢がこの道を歩いたのかしらと想いを巡らしながら谷を渡り、さらに灌木の生い茂る獣道へと進みました。そこで、江戸時代の絵図にもある古道にさしかかりましたが、道にも灌木が生い茂っている有様で、麓への道筋は藪の中へと消えていました。濡れた切り株には、ヒトヨタケ科のイヌセンボンタケの若いキノコがありました。別の植林地には、アカキクラゲ科のハナビラダクリオキンが。
やっとの想いで森を抜け、お目当ての場所に出ると、強風の上空とは全く違う春の柔らかな陽射しを浴びた斜面にたくさん蕗がでてました。ザレ場の蕗なので、泥汚れがなくとてもきれいです。山の蕗は畑のものよりも美味しいのです。15分ほどで小さな袋がいっぱいになりました。蕗味噌と天ぷらでいただきました。
採取のあとは、山巡りをしました。タラの芽が数え切れないほどある穴場。コシアブラがたくさんある秘密の場所など。春から初夏にかけての山菜ポイントの確認をしました。同じウコギ科のハリギリの新芽は、通の好む味です。ウルシ科のヌルデの若芽も天ぷらにすると美味です。最近は、スーパーでも見かけますが、栽培物と天然物では、やはり味が違います。しかし、苦味の美味しい山菜は、冬眠明けの月の輪熊も食べるものがあるので、上手く分けあわないといけませんね。共生してなんぼの里山ですから。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。
★フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】もよろしく。