約一週間ぶりに訪れた樹液バーは、様変わりしていました。あれほどたくさんいたアオカナブンの団体さんが姿を消し、入れ替わるように
オオスズメバチが増えていました。2、3匹なら全体が把握できるのですが、ヒメスズメバチも入れて7、8匹となると不可能です。撮影中に顔の真横でホバリングしたり、突然飛び立つ個体が顔に激突したり、威嚇されることもあります。おちおち撮影もできません。今回も二度ほど威嚇されたり体当たりをされました。

削岩機の様に激しく頭を振って吸汁するオオスズメバチのオス。オスは刺しませんが、鋭い顎で噛み付きます。ミヤマクワガタが樹液バーに登場。オオスズメバチとの格闘が始まりました。一対一ではクワガタなのですが、オオスズメバチは必ずタッグを組んで攻撃してきます。この時も、左のもう1匹と組んで激しい頭突きを浴びせ、退散させてしまいました。下には、そんな生存競争に敗れたカブトムシの死骸。餓死が最も考えられますが、カラスに襲われたのかもしれません。

樹液バーが殺気立って余りに危険なので、ヒメジョオン(姫女菀)の咲くギャップへ。ツバメシジミが吸蜜していました。縞々のソックスと触覚が可愛らしいゼフィルスです。今年は本当に発生が少なく、心配しています。数年前までは十数種類のゼフィルスが確認できたのですが、今年はまだ数種類しか確認できていません。それも極少数です。千曲市によるネオニコチノイド系農薬の空中散布が原因だとすると大問題です。人的被害も必ず出ます。(予想通り千曲市側の昆虫は全滅しました。散布を中止して2年目で回復し始めましたがダメージは残っています)

ヒメジョオンで吸蜜するのは、1センチに満たないヒメヒラタアブ。次は糞や腐肉にたかるキンバエですが、こんな風にヒメジョオンで吸蜜もするのです。ヤマハギで吸蜜するキチョウ。例年ならばゼフィルスもたくさん見られるのですが、この日は皆無でした。

樹液バーに戻ると、オオムラサキのオスが集まっていました。左下でオオスズメバチが触覚を触れ合わせて情報交換をしています。上にいる3匹のアオカナブンとカナブンは、彼らによって排除されてしまったのです。

そこへ今度は大きなミヤマカミキリがやってきて吸汁し始めました。オオスズメバチが相談しています。このすぐ後で、2頭のオオスズメバチは、ミヤマカミキリとアオカナブンを排除しました。ミヤマカミキリは激しく抵抗したのですが、2匹から同時に攻撃されてはたまりません。そんなわけで、この日はオオスズメバチの天下となりました。

昼過ぎになるとお腹をすかせたオオムラサキのメスが2匹やってきました。翅を広げているのは、近寄るな!どきなさい!と威嚇しているのです。ヒメスズメバチも2匹やってきました。気づいたオオスズメバチが排除しようとしましたが、オオムラサキのメスは激しく羽ばたいてオオスズメバチを撃退しました。
樹液の成分は、多数のアミノ酸に、グルコース、ガラクトースなどの糖分、エタノール、酢酸などが含まれています。この中で誘因効果が高いのは酢酸です。そして樹液は染み出ると、すぐに酵母菌によって発酵するので多少はアルコール分もあるのです。樹液バーと言われる所以です。

樹液をたっぷり吸って満足気のメス。真ん中は、樹液を吸って休んでいるオス。右は、吸汁中のオオスズメバチと、下に見えるのはルリタテハです。樹液を吸いたいのですが、オオスズメバチがいるので様子を見ているのです。この後、この向こう側で吸汁にありつけました。樹液バーといっても、綺麗なお姉さんがお酒をついでくれたり、話し相手になってくれたり、イケメンのホストがちやほやしてくれるわけではないのです。まさに熾烈な生存競争の現場です。観察しているとそれがよく分かります。面白いと思って見ていると、突然いきり立ったオオスズメバチに攻撃されたりします。以前、100mも執拗に追いかけられました。その間、二度転倒して灌木林に転げ込んだら、そこまで追いかけてきて、最後は杉林に回転レシーブよろしく転がり込んで難無きを得ました。ハチは針葉樹の出すフィトンチッドが嫌いなのです。そのため針葉樹の森でハチを見ることはまずありません。

帰りに撮影した妻女山駐車場の南の端っこから見た松代方面。最高気温35度とか勘弁して欲しいです。この夏はエルニーニョの影響で梅雨明けが8月にずれ込み冷夏になると言った気象庁の言い訳を聞きたいものです。台風11号が接近中。台風の影響で風向がめまぐるしく変わるため、再臨界している福一の放射能が、関東中部東海を襲う予報が出ています。収束どころか膨大な量の放射性物質が空中にも海にも垂れ流し状態です。
必見!◆新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間:JEPA(pdf)ネオニコチノイド系農薬は、松枯れ病だけでなく、水田の除草剤やカメムシの除虫、空き地の除草剤や家庭用殺虫剤に使われていますが、元はベトナム戦争の化学兵器の枯葉剤と同様で(代表的なのがラウンドアップ:グリホサート剤)、脳の発達障害、多動性障害(ADHD)を引き起こす強力な神経毒の『農薬』ではなく、『農毒』です。

★妻女山山系の自然については、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。蝶の写真はこちらにたくさんあります。
★ネイチャーフォトのスライドショーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌やオオムラサキ、ニホンカモシカのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。
オオスズメバチが増えていました。2、3匹なら全体が把握できるのですが、ヒメスズメバチも入れて7、8匹となると不可能です。撮影中に顔の真横でホバリングしたり、突然飛び立つ個体が顔に激突したり、威嚇されることもあります。おちおち撮影もできません。今回も二度ほど威嚇されたり体当たりをされました。

削岩機の様に激しく頭を振って吸汁するオオスズメバチのオス。オスは刺しませんが、鋭い顎で噛み付きます。ミヤマクワガタが樹液バーに登場。オオスズメバチとの格闘が始まりました。一対一ではクワガタなのですが、オオスズメバチは必ずタッグを組んで攻撃してきます。この時も、左のもう1匹と組んで激しい頭突きを浴びせ、退散させてしまいました。下には、そんな生存競争に敗れたカブトムシの死骸。餓死が最も考えられますが、カラスに襲われたのかもしれません。

樹液バーが殺気立って余りに危険なので、ヒメジョオン(姫女菀)の咲くギャップへ。ツバメシジミが吸蜜していました。縞々のソックスと触覚が可愛らしいゼフィルスです。今年は本当に発生が少なく、心配しています。数年前までは十数種類のゼフィルスが確認できたのですが、今年はまだ数種類しか確認できていません。それも極少数です。千曲市によるネオニコチノイド系農薬の空中散布が原因だとすると大問題です。人的被害も必ず出ます。(予想通り千曲市側の昆虫は全滅しました。散布を中止して2年目で回復し始めましたがダメージは残っています)

ヒメジョオンで吸蜜するのは、1センチに満たないヒメヒラタアブ。次は糞や腐肉にたかるキンバエですが、こんな風にヒメジョオンで吸蜜もするのです。ヤマハギで吸蜜するキチョウ。例年ならばゼフィルスもたくさん見られるのですが、この日は皆無でした。

樹液バーに戻ると、オオムラサキのオスが集まっていました。左下でオオスズメバチが触覚を触れ合わせて情報交換をしています。上にいる3匹のアオカナブンとカナブンは、彼らによって排除されてしまったのです。

そこへ今度は大きなミヤマカミキリがやってきて吸汁し始めました。オオスズメバチが相談しています。このすぐ後で、2頭のオオスズメバチは、ミヤマカミキリとアオカナブンを排除しました。ミヤマカミキリは激しく抵抗したのですが、2匹から同時に攻撃されてはたまりません。そんなわけで、この日はオオスズメバチの天下となりました。

昼過ぎになるとお腹をすかせたオオムラサキのメスが2匹やってきました。翅を広げているのは、近寄るな!どきなさい!と威嚇しているのです。ヒメスズメバチも2匹やってきました。気づいたオオスズメバチが排除しようとしましたが、オオムラサキのメスは激しく羽ばたいてオオスズメバチを撃退しました。
樹液の成分は、多数のアミノ酸に、グルコース、ガラクトースなどの糖分、エタノール、酢酸などが含まれています。この中で誘因効果が高いのは酢酸です。そして樹液は染み出ると、すぐに酵母菌によって発酵するので多少はアルコール分もあるのです。樹液バーと言われる所以です。

樹液をたっぷり吸って満足気のメス。真ん中は、樹液を吸って休んでいるオス。右は、吸汁中のオオスズメバチと、下に見えるのはルリタテハです。樹液を吸いたいのですが、オオスズメバチがいるので様子を見ているのです。この後、この向こう側で吸汁にありつけました。樹液バーといっても、綺麗なお姉さんがお酒をついでくれたり、話し相手になってくれたり、イケメンのホストがちやほやしてくれるわけではないのです。まさに熾烈な生存競争の現場です。観察しているとそれがよく分かります。面白いと思って見ていると、突然いきり立ったオオスズメバチに攻撃されたりします。以前、100mも執拗に追いかけられました。その間、二度転倒して灌木林に転げ込んだら、そこまで追いかけてきて、最後は杉林に回転レシーブよろしく転がり込んで難無きを得ました。ハチは針葉樹の出すフィトンチッドが嫌いなのです。そのため針葉樹の森でハチを見ることはまずありません。

帰りに撮影した妻女山駐車場の南の端っこから見た松代方面。最高気温35度とか勘弁して欲しいです。この夏はエルニーニョの影響で梅雨明けが8月にずれ込み冷夏になると言った気象庁の言い訳を聞きたいものです。台風11号が接近中。台風の影響で風向がめまぐるしく変わるため、再臨界している福一の放射能が、関東中部東海を襲う予報が出ています。収束どころか膨大な量の放射性物質が空中にも海にも垂れ流し状態です。
必見!◆新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間:JEPA(pdf)ネオニコチノイド系農薬は、松枯れ病だけでなく、水田の除草剤やカメムシの除虫、空き地の除草剤や家庭用殺虫剤に使われていますが、元はベトナム戦争の化学兵器の枯葉剤と同様で(代表的なのがラウンドアップ:グリホサート剤)、脳の発達障害、多動性障害(ADHD)を引き起こす強力な神経毒の『農薬』ではなく、『農毒』です。






★妻女山山系の自然については、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。蝶の写真はこちらにたくさんあります。
★ネイチャーフォトのスライドショーは、【Youtube-saijouzan】をご覧ください。粘菌やオオムラサキ、ニホンカモシカのスライドショー、トレッキングのスライドショーがご覧頂けます。