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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

北アルプス、美ヶ原、乗鞍岳、八ヶ岳連峰、四阿山、横手山、戸隠連峰と360度のパノラマが楽しめる聖山(妻女山里山通信)

2017-06-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 週末は長男と麻績村と旧大岡村の境にある聖山へ三和峠から登りました。このコースは拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林でも紹介しています。三和峠へは、403号から聖湖畔にあるレストランの横の道を別荘地の方へ登っていきます。

(左)三和峠では、まず長男が先週松本で展示した林業重機のペーパークラフトを自然の中で撮影。(中)近くにはウバユリの大きな葉。(右)種が飛び散ったウバユリの種の殻。これは昨年のもの。花は夏に咲きます。

(左)三和峠を出発。最初は400mほど急登が続きます。(中)登りきると後は平坦な尾根道。右下に別荘の屋根が見えるところも。木漏れ日の森を歩きます。(右)あちこちで見られたマムシグサ。有毒で誤って赤い実を口にすると口内が酷くただれます。

(左)暫く行くと笹で登山道が見えなくなりました。以前は刈られていたんですけどね。倒木も多く全く整備されていない様です。ただ足元を見ると道筋ははっきりしています。迷うことはないでしょう。(中)イノデ。(右)ゼンマイ。

(左)タデ科かなと思ったのですが、もうひとつ種がはっきりしません。宿題です。(中)うつむいて咲くチゴユリ。(右)ミヤマエンレイソウの残花。

(左)以前名前を調べた記憶があるのですが思い出せません。(中)葉の大きさからコバノギボウシの若葉かと。(右)絶滅危惧種でもあるギンランも散見。特定の植物と共生関係にあるので持ち帰っても育ちません。つぼみの様に見えますが、これでほぼ満開です。

(左)山頂付近に群生する可愛い花。これも失念。今回は宿題が多い。(中)遠く乗鞍や蓼科山、美ヶ原。(右)山頂には高崎から来たという団体さんが。リーダーかと思われる方に、これも何かの縁とクッキーにニュージーランド産の蜂蜜をかけたものをいただきました。なんでも信州の里山がお気に入りというので、拙書を紹介すると、これはいい早速買いますとおっしゃってくださいました。

 大きな三角は蓮華岳。手前の白い花はヤマナシの花。日本海に低気圧があるためか風雲怪しく、北風が冷たい山頂でした。

(左)山頂は人でいっぱいだったので大岡側に少し下って昼食。長男が仕事で南信へ行った時に買い求めたほおば巻。くるみ味噌と小豆の餅。くるみ味噌も非常に美味でしたが、小豆が少納言だったのには驚きました。大納言の様に大味ではなく、土の香がする懐かしい味です。我が家でも作っていました。(中)ヤマナシの花。実は香りが高くジューシーです。固いのでジュースにするといいでしょう。(右)神話にも登場するヒカゲノカズラ(石松)。

 昼食をとったところからの眺め。右に白馬三山、左に仁科三山なんですが、あいにく稜線は雲の中です。それでも充分楽しめました。眼下には旧スキー場のリフト降り場。そこまで下ってみることにしました。左のアンテナのある山はタララ山。

(左)一見してトウダイグサの仲間とは分かるのですが。これも種名は宿題です。(中)展望台へ下ります。左右には落葉松の幼木が。カッコウが鳴いています。(右)その展望台から眼下に国民宿舎の聖山パノラマホテル。料理も美味しいそうで、一度泊まってみたいですね。

(左)山頂へは林道を歩いて戻ります。これはニシキギかな。(中)ヤグルマソウの群生地。皆さんがヤグルマソウと言っている青い花はヤグルマギクです。(右)これも名前を失念。確か山菜ですよね。

 山頂から南の眺め。左下は麻績村。右は筑北村。中央奥に美ヶ原。その左奥に蓼科山と八ヶ岳連峰。その左奥は甲武信ヶ岳とか秩父の山々。その手前には独鈷山とか子檀嶺岳。右に前回登った夫神岳。中央手前は四阿屋山。さらに右を見ると安曇野と松本盆地。絶景です。

 反対の長野盆地。千曲川の流れが見えます。右に薬師山から私のメインフィールドの斎場山、天城山(てしろやま)。聖山からは松本平、安曇野、長野盆地(善光寺平)、塩田平、佐久平が見えるのです。こんな山は他にはありません。左奥は飯山から信越トレイルのある山脈まで見えています。

(左)アマドコロ。茎が角張っているのでナルコユリと区別がつきます。妻女山山系のアマドコロはこんなに大きくありません。(中)散見されたラショウモンカズラ。(右)クルマバソウ。大きな群生地はありませんでした。

(左)これがまた分かりません。葉は細く対生です。(中)長男がクロモジの幼木だねと。見ると林下のあちこちに。香りがよく爪楊枝に使われます。(右)聖湖へ下る道すがらにたくさんのトチノキがありました。大きな花穂をつけていました。ミズキの花もあちこちに見られました。帰りは聖湖畔のレストランで、私はビールと、海老とベーコンとワラビの入ったピザをコーヒーを注文した長男とシェア。竹林の湯で温まって帰路につきました。

『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。

本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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