信州は千曲市のあんずの里倉科の最深部に、水源を姨捨山(冠着山)からの観月で有名な鏡台山手前の三滝山にもつ三滝川上流に三滝はあります。拙書『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林の扉の写真がそれですが、厳冬の時には滝が氷結するのです。この冬は諏訪湖が5年ぶりの御神渡りができたということで三滝に訪れてみました。
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(左)林道芝平樽滝線は冬季閉鎖です。左の空き地に駐車して徒歩で向かいます。(中)左へ林道芝平樽滝線。崩落で全面通行止めの表示。右の三滝へ。(右)副帝がないのでニホンカモシカの足跡。あればイノシシです。
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(左)轍がありますが、猪狩りの猟師の車です。知り合いの猟師の話では、獣害駆除の鉄砲や罠猟で里山では絶滅も近いかなと。子供の頃はいませんでしたが、その頃に戻るのでしょうか。(中)30分で三滝園地の駐車場。雪がなければ15〜20分です。(右)三滝園地の案内図。遊歩道は848mの周回コースで、ファミリー向きとありますが、三の滝への道は岩がゴロゴロしていて幼児や高齢者向きではありません。また、友人がツキノワグマを目撃したことがあるので、冬季以外は熊鈴が必須です。
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三滝一の滝。氷結しています。薄雪が積もっています。
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全体はこんな感じ。
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(左)一の滝の上部。(右)下部の氷柱(つらら)。
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橋を渡り登って二の滝。中央部は溶けています。
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右へ巻いて登ると三の滝。拙書の扉の写真がこれです。真夏のカットですが、水温は10度です。
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(左)三の滝の上に登って谷を登ると鏡台山へ行くことができます。拙書でも紹介の非常にいいコースです。鏡台山山頂までは、三滝から約2時間半かかります。(中)逆方向へ遊歩道を辿ります。(右)木に食べられた山火事注意のプレート。
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(左)途中で大きなブナの木が見られます。(中)天繭(てんさん・ヤママユ)。ヤママユガの繭です。これで織られた布は非常に美しいものです。天繭で画像検索を。(右)清野氏の山城の鞍骨城跡がある鞍骨山。南面に積雪はありません。気温は3度。『真田丸』効果で歴史好きのハイカーが増えました。倉科からも登れますが、おすすめは拙書でも紹介の、妻女山から登り、鞍骨山経由で象山へ下りるループコース。その逆でもいいです。車を2台使うか、自転車をデポしておくといいでしょう。
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2010年の1月17日の氷結です。拙書の103ページに掲載の写真をトリミングを変えて掲載して見ました。結氷の条件や撮影日の光の影響で、色や氷結の状態が全く異なるのが面白いと思います。
三滝は、明治の埴科郡誌に、「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」とあります。鏡台山を水源とする三滝(みたき)は、一の滝(上段)・二の滝(中段)・三の滝(下段)で構成され、延長20mで、848mの周回遊歩道があります。
明治の倉科村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた「おう穴」があったのでしょう。今は不明ですが、一の滝へのすぐ上に平らな場所があり、そこだと思われます。
「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行)
此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
信州の千曲市あんずの里倉科の三滝氷結 2018.2.11
【信州の里山】鏡台山 Mt.Kyodai at Kurashina in Nagano 2013年4月28日山行のスライドショー 春から初夏の花が各所で見られます。YouTubeのページではフルハイビジョンでご覧いただけます。
【信州の里山】真夏の薮こぎ鏡台山 Mt.Kyodai at Kurashina in Nagano 2009年8月12日山行のスライドショー 最初と最後の方に三滝が写っています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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(左)林道芝平樽滝線は冬季閉鎖です。左の空き地に駐車して徒歩で向かいます。(中)左へ林道芝平樽滝線。崩落で全面通行止めの表示。右の三滝へ。(右)副帝がないのでニホンカモシカの足跡。あればイノシシです。
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(左)轍がありますが、猪狩りの猟師の車です。知り合いの猟師の話では、獣害駆除の鉄砲や罠猟で里山では絶滅も近いかなと。子供の頃はいませんでしたが、その頃に戻るのでしょうか。(中)30分で三滝園地の駐車場。雪がなければ15〜20分です。(右)三滝園地の案内図。遊歩道は848mの周回コースで、ファミリー向きとありますが、三の滝への道は岩がゴロゴロしていて幼児や高齢者向きではありません。また、友人がツキノワグマを目撃したことがあるので、冬季以外は熊鈴が必須です。
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三滝一の滝。氷結しています。薄雪が積もっています。
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全体はこんな感じ。
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(左)一の滝の上部。(右)下部の氷柱(つらら)。
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橋を渡り登って二の滝。中央部は溶けています。
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右へ巻いて登ると三の滝。拙書の扉の写真がこれです。真夏のカットですが、水温は10度です。
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(左)三の滝の上に登って谷を登ると鏡台山へ行くことができます。拙書でも紹介の非常にいいコースです。鏡台山山頂までは、三滝から約2時間半かかります。(中)逆方向へ遊歩道を辿ります。(右)木に食べられた山火事注意のプレート。
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(左)途中で大きなブナの木が見られます。(中)天繭(てんさん・ヤママユ)。ヤママユガの繭です。これで織られた布は非常に美しいものです。天繭で画像検索を。(右)清野氏の山城の鞍骨城跡がある鞍骨山。南面に積雪はありません。気温は3度。『真田丸』効果で歴史好きのハイカーが増えました。倉科からも登れますが、おすすめは拙書でも紹介の、妻女山から登り、鞍骨山経由で象山へ下りるループコース。その逆でもいいです。車を2台使うか、自転車をデポしておくといいでしょう。
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2010年の1月17日の氷結です。拙書の103ページに掲載の写真をトリミングを変えて掲載して見ました。結氷の条件や撮影日の光の影響で、色や氷結の状態が全く異なるのが面白いと思います。
三滝は、明治の埴科郡誌に、「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」とあります。鏡台山を水源とする三滝(みたき)は、一の滝(上段)・二の滝(中段)・三の滝(下段)で構成され、延長20mで、848mの周回遊歩道があります。
明治の倉科村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた「おう穴」があったのでしょう。今は不明ですが、一の滝へのすぐ上に平らな場所があり、そこだと思われます。
「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行)
此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
信州の千曲市あんずの里倉科の三滝氷結 2018.2.11
【信州の里山】鏡台山 Mt.Kyodai at Kurashina in Nagano 2013年4月28日山行のスライドショー 春から初夏の花が各所で見られます。YouTubeのページではフルハイビジョンでご覧いただけます。
【信州の里山】真夏の薮こぎ鏡台山 Mt.Kyodai at Kurashina in Nagano 2009年8月12日山行のスライドショー 最初と最後の方に三滝が写っています。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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