盆休み以降、超多忙な日々が続きブログの更新もできませんでしたが、久しぶりに妻女山へ。ただ長野市には大雨警報が出たので、早めに買い物や用事を済ませなければならず、短時間の滞在となりました。斎場山や陣場平には行くことができませんでした。台風での落枝や倒木も気になります。それは次の連休に。里では、ギンヤンマ、シオカラトンボ、アカトンボが待っています。猛暑から小さな秋へ変わりつつある信州です。
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(左)秋雨の露が光るミズヒキ。8月から咲きますが、やはり似合うのは秋。(中・右)傘の裏が網状なのでイグチ科なのはわかりますが、さて。近くに落葉松はないのでカラマツベニハナイグチではなさそう。コウジタケかな。未同定です。多雨で松茸は豊作の様ですが、本格的な秋のキノコのシーズンは、9月下旬からです。今年は2年ぶりに天然舞茸をゲットすることを目論んでいます。
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(左)マルバハギに小さなアリが吸蜜に訪れていました。(中)韮の花!? 妻女山の駐車場脇とはいえ、なぜここにニラが。『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)、『正倉院文書』には彌良(みら)として記載がある。by wikipedia(右)直径15ミリほどの蔓草の花。これも駐車場脇なので園芸種かも。未同定です。
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ヌルデの葉にクロヒカゲ(黒日陰)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。幼虫の食草はササ類で、薄暗いところを好むそうですが、この日は曇り空だったの林道に出てきたのでしょう。樹液を吸ったり、イノシシの糞などを吸ったりします。
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(左・右)ツバメシジミのオス。縄張り争いの歴戦の証ともいえる翅の傷みが勲章です。
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(左)クズ(葛)の花。吉野葛は最高級品ですが、クズ自体は東京でもあちこちにはびこる雑草として有名です。外国でも帰化植物になって猛威を奮っています。(中)これは帰化植物のヨウシュヤマゴボウ(マルミノヤマゴボウ)。有毒です。繁殖力がもの凄く、妻女山では林道脇に繁茂し、在来植物を淘汰しています。(右)クマノミズキの実がつきました。それがつく小枝は赤く色づきます。晩秋にかけて鮮やかな朱色に変化します。私が森の珊瑚と呼ぶ理由がこれなんです。実は緑から濃紺に変化し、野鳥の重要な餌になります。
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(左・右)ヌルデの花で吸蜜するキオビツチバチ。幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育ちます。触覚が短いのでこれはメスか。一心不乱に吸蜜していました。
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(左)フウロソウ科フウロソウ属のゲンノショウコ(現の証拠)。胃腸、下痢便秘の薬草として有名です。センブリ、ドクダミなどとともに日本の民間薬の代表的なもの。(中)ソメイヨシノが紅葉し始めた妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者が祀られています。(右)妻女山(旧赤坂山)展望台の裏にある1847年5月8日(弘化4年3月24日)に発生した善光寺地震の慰霊碑。松代藩が立てたものです。善光寺御開帳の時期だったために、死者は推定一万人ともいわれています。松代藩がここに慰霊碑を立てたのは、後背にある斎場山(旧妻女山)が、古代科野国の古墳であり、死者を弔い祭祀を行う神聖な場所と知っていたからに他なりません。
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妻女山(旧赤坂山)展望台から望む善光寺平。赤坂橋の向こうに横に広がる森は、川中島の戦いの折に、武田信玄が本陣を構えたと伝わる八幡原(はちまんぱら)です。右にホワイトリング。左奥に長野市中心街。気温は23度ですが湿度が高い。ミンミンゼミが最後の鳴き声を響かせています。まだまだ緑は濃いのですが、小さな秋はあちこちに見られる信州です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。長野県シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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(左)秋雨の露が光るミズヒキ。8月から咲きますが、やはり似合うのは秋。(中・右)傘の裏が網状なのでイグチ科なのはわかりますが、さて。近くに落葉松はないのでカラマツベニハナイグチではなさそう。コウジタケかな。未同定です。多雨で松茸は豊作の様ですが、本格的な秋のキノコのシーズンは、9月下旬からです。今年は2年ぶりに天然舞茸をゲットすることを目論んでいます。
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(左)マルバハギに小さなアリが吸蜜に訪れていました。(中)韮の花!? 妻女山の駐車場脇とはいえ、なぜここにニラが。『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)、『正倉院文書』には彌良(みら)として記載がある。by wikipedia(右)直径15ミリほどの蔓草の花。これも駐車場脇なので園芸種かも。未同定です。
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ヌルデの葉にクロヒカゲ(黒日陰)タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。幼虫の食草はササ類で、薄暗いところを好むそうですが、この日は曇り空だったの林道に出てきたのでしょう。樹液を吸ったり、イノシシの糞などを吸ったりします。
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(左・右)ツバメシジミのオス。縄張り争いの歴戦の証ともいえる翅の傷みが勲章です。
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(左)クズ(葛)の花。吉野葛は最高級品ですが、クズ自体は東京でもあちこちにはびこる雑草として有名です。外国でも帰化植物になって猛威を奮っています。(中)これは帰化植物のヨウシュヤマゴボウ(マルミノヤマゴボウ)。有毒です。繁殖力がもの凄く、妻女山では林道脇に繁茂し、在来植物を淘汰しています。(右)クマノミズキの実がつきました。それがつく小枝は赤く色づきます。晩秋にかけて鮮やかな朱色に変化します。私が森の珊瑚と呼ぶ理由がこれなんです。実は緑から濃紺に変化し、野鳥の重要な餌になります。
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(左・右)ヌルデの花で吸蜜するキオビツチバチ。幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育ちます。触覚が短いのでこれはメスか。一心不乱に吸蜜していました。
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(左)フウロソウ科フウロソウ属のゲンノショウコ(現の証拠)。胃腸、下痢便秘の薬草として有名です。センブリ、ドクダミなどとともに日本の民間薬の代表的なもの。(中)ソメイヨシノが紅葉し始めた妻女山松代招魂社。戊辰戦争以降の戦没者が祀られています。(右)妻女山(旧赤坂山)展望台の裏にある1847年5月8日(弘化4年3月24日)に発生した善光寺地震の慰霊碑。松代藩が立てたものです。善光寺御開帳の時期だったために、死者は推定一万人ともいわれています。松代藩がここに慰霊碑を立てたのは、後背にある斎場山(旧妻女山)が、古代科野国の古墳であり、死者を弔い祭祀を行う神聖な場所と知っていたからに他なりません。
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妻女山(旧赤坂山)展望台から望む善光寺平。赤坂橋の向こうに横に広がる森は、川中島の戦いの折に、武田信玄が本陣を構えたと伝わる八幡原(はちまんぱら)です。右にホワイトリング。左奥に長野市中心街。気温は23度ですが湿度が高い。ミンミンゼミが最後の鳴き声を響かせています。まだまだ緑は濃いのですが、小さな秋はあちこちに見られる信州です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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