大寒過ぎた週末は、最低気温がマイナス9度。起きたら寝室が1度。リビングは0度でした。暖房を入れてもすぐには暖まりません。パソコンはドライヤーで温めてから起動しました。天気はピーカンで北アルプスがくっきり。これは久しぶりに三滝の凍結が見られるかもしれないと出かけました。途中高速下のカーブで自損事故の車。警察が来ていました。その前後が雪がないので油断して40キロ超えで突っ込んでスピンしたのでしょう。高速下のカーブは、日陰で凍結していました。
三滝へは林道が冬季閉鎖なので手前に駐車して雪道を登ります。途中軽トラが、猪狩りの猟師たちが入っているとのこと。三滝とは反対の山域なので大丈夫と教えてもらいました。三滝までは1.5キロぐらい。雪道を登ります。
三滝の一の滝。先に来て撮影していた男性と邂逅。なんでも朝9時から来ているそうです。もう午後1時近く。粘りましたね。私は寒いのでとっとと帰ります。氷瀑は暖冬の時はできません。また、その年の気温の変化や降雪の具合で変わります。つまり同じ氷瀑は二つとないのです。拙書の鏡台山のページには、2010年の氷瀑の写真を載せています。今年は、降雪がありましたが、まずまずの氷爆でした。
三滝は、明治の埴科郡誌に、「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」とあります。鏡台山を水源とする三滝(みたき)は、一の滝(下段)・二の滝(中段)・三の滝(上段)で構成され、延長20mで、848mの周回遊歩道があります。地理的には、上部から数えますが観光的には下から一、二、三と。
明治の倉科村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた「おう穴」があったのでしょう。今は不明ですが、一の滝へのすぐ上に平らな場所があり、そこだと思われます。昔、幻の県道を造る際に、ダイナマイトの爆破で岩が崩れて埋まってしまった様です。岩をどけたら、県の天然記念物になるでしょう。
「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行)
此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
一の滝の上部。
一の滝の下部。
部分。昼ですが、気温はマイナス4度ぐらいです。
かなり長い氷柱(つらら)もできています。つららの裏側には水の流れ。
氷はかなり硬い。
滝壺辺りは球状の氷が。肉眼で見る氷は、こんな青くありません。カメラがそう撮るのです。補正はできますが、あえてこのままアップしています。
これは往路のカットですが、先にスノーシューで足跡をつけてくれたので歩きやすくて助かりました。積雪は深いところで20センチぐらい。途中で鳥を撮影に来た男性と邂逅。見たのはシジュウカラぐらいかな。鏡台山の山頂近くまで登ると、アトリの群れやウソなどと出会えるかも知れません。
途中でアニマルトラッキング。左は副蹄があるので猪。右はないのでニホンカモシカ。猪は、三滝上の右上の谷から餌を探しに下りてきたのでしょう。以前、知り合いの猟師にそこに塒(ねぐら)があると聞いたことがあります。
谷の先に、戸隠連峰の西岳が見えました。
日が差して、樹冠から粉雪が落ちてきます。キラキラと輝いてダイヤモンドダストの様です。
千曲川越しに北アルプスの左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳。
左に戸隠連峰の高妻山(戸隠富士)。右に飯縄山。
●信州の千曲市のあんずの里倉科にある三滝へ氷瀑の撮影に(妻女山里山通信):2018年2月上旬の三滝氷結。今年とはまったく景色が異なります。2010年の氷結も見られます。ぜひ御覧ください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
三滝へは林道が冬季閉鎖なので手前に駐車して雪道を登ります。途中軽トラが、猪狩りの猟師たちが入っているとのこと。三滝とは反対の山域なので大丈夫と教えてもらいました。三滝までは1.5キロぐらい。雪道を登ります。
三滝の一の滝。先に来て撮影していた男性と邂逅。なんでも朝9時から来ているそうです。もう午後1時近く。粘りましたね。私は寒いのでとっとと帰ります。氷瀑は暖冬の時はできません。また、その年の気温の変化や降雪の具合で変わります。つまり同じ氷瀑は二つとないのです。拙書の鏡台山のページには、2010年の氷瀑の写真を載せています。今年は、降雪がありましたが、まずまずの氷爆でした。
三滝は、明治の埴科郡誌に、「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」とあります。鏡台山を水源とする三滝(みたき)は、一の滝(下段)・二の滝(中段)・三の滝(上段)で構成され、延長20mで、848mの周回遊歩道があります。地理的には、上部から数えますが観光的には下から一、二、三と。
明治の倉科村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた「おう穴」があったのでしょう。今は不明ですが、一の滝へのすぐ上に平らな場所があり、そこだと思われます。昔、幻の県道を造る際に、ダイナマイトの爆破で岩が崩れて埋まってしまった様です。岩をどけたら、県の天然記念物になるでしょう。
「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行)
此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
一の滝の上部。
一の滝の下部。
部分。昼ですが、気温はマイナス4度ぐらいです。
かなり長い氷柱(つらら)もできています。つららの裏側には水の流れ。
氷はかなり硬い。
滝壺辺りは球状の氷が。肉眼で見る氷は、こんな青くありません。カメラがそう撮るのです。補正はできますが、あえてこのままアップしています。
これは往路のカットですが、先にスノーシューで足跡をつけてくれたので歩きやすくて助かりました。積雪は深いところで20センチぐらい。途中で鳥を撮影に来た男性と邂逅。見たのはシジュウカラぐらいかな。鏡台山の山頂近くまで登ると、アトリの群れやウソなどと出会えるかも知れません。
途中でアニマルトラッキング。左は副蹄があるので猪。右はないのでニホンカモシカ。猪は、三滝上の右上の谷から餌を探しに下りてきたのでしょう。以前、知り合いの猟師にそこに塒(ねぐら)があると聞いたことがあります。
谷の先に、戸隠連峰の西岳が見えました。
日が差して、樹冠から粉雪が落ちてきます。キラキラと輝いてダイヤモンドダストの様です。
千曲川越しに北アルプスの左に爺ヶ岳、右に鹿島槍ヶ岳。
左に戸隠連峰の高妻山(戸隠富士)。右に飯縄山。
●信州の千曲市のあんずの里倉科にある三滝へ氷瀑の撮影に(妻女山里山通信):2018年2月上旬の三滝氷結。今年とはまったく景色が異なります。2010年の氷結も見られます。ぜひ御覧ください。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。