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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

寒波の前の妻女山陣場平と堂平大塚古墳。アラゲコベニチャワンタケ、カワラタケ。アケビとゴヨウアケビ。妻女山展望台からのパノラマ(妻女山里山通信)

2024-12-04 | アウトドア・ネイチャーフォト
 晴天で無風なので26日ぶりに妻女山へ。年末に妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業と納会があるので下見に登りました。週末はこの冬一番の大寒波が来る予報です。つかの間の小春日和を楽しみました。

 苔むした倒木にアラゲコベニチャワンタケ。チャワンタケの仲間はよく見るのですが、これは初めて撮影しました。3〜10ミリで縁に茶色の毛があります。そこに小さな水滴がついて綺麗でした。

 ホダ木にドンコ。今年は猛暑で原木栽培の椎茸は不作でした。

 これは肉厚で8センチぐらいあります。バター醤油ソテーにします。

 カワラタケ(瓦茸)。木材腐朽菌で、タマチョレイタケ科 シロアミタケ属。制癌作用があるということで薬用に用いられます。私は煮出して飲んだり、焼酎漬けにして飲用しています。新陳代謝が促進され美肌効果もあるとか。

 堂平大塚古墳の紅葉も終わりです。ずいぶん落葉しました。

 作業では、二本の赤松や奥の杉、広葉樹などを伐採する予定です。眺望を良くするのもありますが、伐採して放置することで野生動物の侵入を防ぐねらいもあります。伐倒したヤブにはヤマドリが棲みつきます。

 落葉松のかなり落葉しました。落葉松の葉は油分を含むので、林道に積もった場所はスリップに注意が必要です。

 マムシグサの実。誤って食べると口中がただれます。薬草にもなります。花が美しいので観賞用にも。

 赤い南天の実。自然にはないのでログハウスのKさんが植えたものでしょう。完熟してシブが抜けると鳥が食べに来ます。

 鞍骨山方面へ男性がひとり登っていきました。これからの季節は落葉で見通しがよくなるのでトレッキングには最適です。

 陣場平へ。川中島の戦いで上杉謙信が本陣を置いたところ。妻女山SDPが貝母を保全している場所です。2月下旬には、雪を押しのけて芽吹きます。満開は4月10〜20日頃です。このブログで開花情報を載せます。

 山蕗が青々と。

 陣場平の北東の菱形基線測点から。天気がいいのであちこちで小蛾が舞っています。

(左)アケビ(木通)。(右)ゴヨウアケビ(五葉木通)。緑の少ない冬のニホンカモシカの餌になります。

 長坂峠から。落葉して千曲川や飯縄山が見えるようになりました。

 妻女山展望台の裏にある善光寺地震の慰霊碑と真田公のお手植えの松の石碑。大きな石が手前にありますが、ここには赤坂山古墳があって、その石を石碑に使ったのではと考えています。

 妻女山展望台から西方。茶臼山や虫倉山奥の北アルプスは雪雲の中です。

 北方の眺め。左に戸隠連峰と高妻山(2,353m)。右に飯縄山(1,917m)。南峰には飯縄神社の奥宮があります。祭神の飯縄権現(飯綱大明神)は、管狐(くがきつね)を使って術を行う飯縄遣(いいづなつかい)の仏神。山岳信仰が発祥といわれる神仏習合の神です。その姿は白狐に乗った烏天狗で、大日如来の化身の不動明王のさらなる化身といわれています。上杉謙信が兜の前立てに使っていることでも有名です。

 東方の松代方面。左に奇妙山。右奥に根子岳と四阿山。いずれも拙書に載せています。

 暖冬で畑一面にホトケノザが咲いていました。

好評だったブログ記事:「ブラジルへの郷愁」レヴィ=ストロース 川田順造訳 みすず書房。文化人類学、また構造主義におけるバイブルのひとつ(妻女山里山通信)は、都合によりリンク先の楽天ブログに移転しました。引き続き『アマゾンひとり旅』を順次掲載中。■熱狂のカルナヴァルはサルバドールで [Salvador] 熱く、情熱的で、官能的で、暴力的なカルナヴァル。ボアッチに逃げ込む。マフィアや娼婦の溜まるバー。情熱のバイアーナ。大西洋でボディサーフィン。忘却は神の贈り物 アップ。

「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な日々が見られます。

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もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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