モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山陣場平で貝母の芽吹き。福寿草にセイヨウミツバチ。春の兆しの北信州(妻女山里山通信)

2025-02-26 | アウトドア・ネイチャーフォト
 2月は暖かいという気象庁の予報は大外れ。大寒波が2度も襲来したために、3連休までは最高気温が1度、2度と凍えるような毎日でした。明けていきなりの暖かさ。最高気温が10度の予報。貝母(ばいも)の芽吹きを求めて妻女山陣場平へ登りました。山の気温は6度。麓は11度まで上がりました。

 落ち葉をどけると貝母の芽吹きが始まっていました。日が当たっていないのでモヤシの様に黄色いものから寒さでアントシアニンの赤いものまで。大きな球根のものは太くなります。

 こちらは少し日が当たっていたもの。緑色のものもありました。ほとんどは枯れ葉の下で芽吹いています。

 奈良時代に入ったといわれる貝母は薬草として使われました。江戸時代は今より一般的だった様で、4月の茶花にもなっています。薬草ですがかなり強い毒草でもあります。一般の園芸店やホームセンターで売られていないのはそのためです。

 第四次川中島の戦いで上杉謙信が本陣を構えたという妻女山の陣場平。ここに日本の里山で唯一の貝母の群生地があります。ほとんどは枯れ葉の下なので見えませんが、もうすぐ枯れ葉を押しのけたり突き破って成長してきます。開花は4月初め、見頃は4月の10日から20日頃までです。

 次に堂平大塚古墳へ福寿草の撮影に。セイヨウミツバチが花粉を集めに訪れていました。

 福寿草は蜜はないのですが、多量の花粉を出すために昆虫が集まります。今年の啓蟄(けいちつ)は、3月5日(水)癸酉(先勝)。 期間は2025年3月5日(水)〜2025年3月19日(水)です。その頃にはもっと多くの昆虫たちが訪れることでしょう。まだ固いつぼみの紅梅も咲きだします。

 太陽に向かってパラボラアンテナを開くように咲いています。貝母や水仙と同じくこれも毒草です。

 古墳の南斜面と反対側の斜面に群生地があります。3月に入るともっと出てきます。

 戻って長坂峠から見る斎場山。枯れ葉がついているのはクヌギ。ヤマコウバシもまだ落葉していません。

 長坂峠から善光寺平。右に飯縄山、左に戸隠連峰と高妻山。千曲川は渇水期です。

 林道の北面は少し残雪が。凍結していますがこれぐらいならスタッドレスで大丈夫。この冬は積雪がほとんどなく雪かきも一度もしませんでした。長野駅に着いた外国人が、雪がないのに驚いていましたが、地獄谷や戸隠、白馬へ行けば山程あります。

 妻女山展望台から善光寺平。春掘りの長芋の収穫が始まっています。春の長芋は、水分が抜けて自然薯ぐらいの粘りがあるのでおすすめです。遠く飯綱山と戸隠連峰。

 飯縄山(1917.3m)。左が飯縄神社のある山頂。右が飯縄山山頂です。拙書では歴史や自然とともに3つのコースを載せています。

 高社山(1351.4m)。あの山の向こう側は、ロマンスの神様スキー場のある木島平。その向こうが飯山や野沢温泉で豪雪地帯です。高社山が盾となって、こちら側にはあまり雪が積もらないのです。麓の白い部分は、ブドウ畑やリンゴ畑。

 根子岳(2207m)と四阿山(2354m)。この3連休に息子たちがスキーで根子岳に登っていました。晴れて最高のスキー日よりだった様です。拙書ではいくつものコースを載せています。

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