16都道府県でレッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている希少なキバネツノトンボ(黄翅角蜻蛉)の産卵を求めて生息地へ通います。しかし、いつ産卵するのかを予測するのはとっても難しいのです。
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5月22日に発見したのはメリケンカルカヤに産み付けられた卵。しかし、成虫は現れませんでした。
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24日に行くと3つ産卵してありました。これは縦に2匹で産み付けた様です。上は60個ほど、下は80個ほどです。
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58個の卵。4つ欠損しているのは、落ちたのか何かに食べられたのか。分かりません。
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午後になるとオスが一匹やってきて止まりました。オスの尾部には丸いハサミが見えます。これでメスの尾部を掴んで交尾をします。キバネツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫です。
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頭部と胸部のアップ。風があって撮影は困難を極めます。毛むくじゃらで複眼にはダビデの星の様な文様が見えます。
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暫くの間止まっていましたが、メスはやって来ません。風が強くなってきて諦めたのか飛び去りました。昨年の様に産卵のシーンを撮影したいものです。チャンスは多くありません。
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キバネツノトンボが産卵するメリケンカルカヤ。太すぎても細すぎても駄目な様です。
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同じ場所に見られるカモガヤ。これには産卵しません。長野県の小学生の花粉症の原因の70%がこの植物といわれています。通学路に普通に見られる植物です。花に触ると大量の花粉が飛び散ります。
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ニガナ(苦菜)。キク科 ニガナ属の多年草。薬草のひとつで、ビタミンC、カロチン、カルシウムが多く含まれ、昔から、せんじ薬としても用いられていました。 腹痛や下痢、胃腸炎などに、生の茎葉をつついて汁を出し、その汁を湯で薄めて飲用します。
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そのニガナで吸蜜するヒメウラナミジャノメ。
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キツネアザミ(狐薊)にカニグモの仲間。ガザミグモの様です。花の上でやってくる獲物を待ち受けています。
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イチモンジチョウ(一文字蝶)。花以外に、腐った果実や動物の糞尿に集まります。食草はスイカズラ。成虫は、ウツギやイボタノキ、ミズキなどで吸蜜します。
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ヒレアザミ (鰭薊)。茎全体にに翼(ヒレ)がついています。前日にはホトトギスとカッコウの初鳴きがありました。
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26日に見つけた卵。普通卵は60個ほどなのですが、このメスはなんと122個も産みました。下から産み始めて上へ。産卵できない穂先まで行ってしまったので戻って中程にまた産み付けています。大きい個体だったと思いますが、普通の二倍生むというのは驚異的なことです。産卵シーンを見たかった。で、ご指摘をいただいたのですが、産み直したのではなく、二重に産み付けたということの様です。産み直しなら卵に掴まらなければならないわけで傷つきますね。おかしいと思ってました。
●キバネツノトンボの産卵 vol.02
■ 「村上春樹さんのピーター・キャットを中心とした70年代のクロニクル」というムサビの美大生時代に彼のジャズ喫茶でアルバイトしていた当時のブログは世界中からアクセスがあります。この文章をクリックで見られます。ロンドンに5週間住んでいて、Queenのフレデイ・マーキュリーの恋人のメアリー・オースチンが勤めていたBIBAの店で当時の私の恋人が彼女からジャケットを買った話。70年代の美大生の赤裸々な人生が見られます。
●インスタグラムはこちらをクリック。ツイッターはこちらをクリック。YouTubeはこちらをクリック。米子大瀑布、絶滅危惧種のナミルリモンハナバチ・キバネツノトンボ・北信流など。これからどんどんアップしていきます。。
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。講演は一人1000円✕10人、60分が最低基準です。掲載の写真は有料でお貸しします。他のカットも豊富にあります。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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5月22日に発見したのはメリケンカルカヤに産み付けられた卵。しかし、成虫は現れませんでした。
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24日に行くと3つ産卵してありました。これは縦に2匹で産み付けた様です。上は60個ほど、下は80個ほどです。
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58個の卵。4つ欠損しているのは、落ちたのか何かに食べられたのか。分かりません。
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午後になるとオスが一匹やってきて止まりました。オスの尾部には丸いハサミが見えます。これでメスの尾部を掴んで交尾をします。キバネツノトンボはトンボの仲間ではなく、アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科ツノトンボ亜科の昆虫です。
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頭部と胸部のアップ。風があって撮影は困難を極めます。毛むくじゃらで複眼にはダビデの星の様な文様が見えます。
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暫くの間止まっていましたが、メスはやって来ません。風が強くなってきて諦めたのか飛び去りました。昨年の様に産卵のシーンを撮影したいものです。チャンスは多くありません。
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キバネツノトンボが産卵するメリケンカルカヤ。太すぎても細すぎても駄目な様です。
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同じ場所に見られるカモガヤ。これには産卵しません。長野県の小学生の花粉症の原因の70%がこの植物といわれています。通学路に普通に見られる植物です。花に触ると大量の花粉が飛び散ります。
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ニガナ(苦菜)。キク科 ニガナ属の多年草。薬草のひとつで、ビタミンC、カロチン、カルシウムが多く含まれ、昔から、せんじ薬としても用いられていました。 腹痛や下痢、胃腸炎などに、生の茎葉をつついて汁を出し、その汁を湯で薄めて飲用します。
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そのニガナで吸蜜するヒメウラナミジャノメ。
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キツネアザミ(狐薊)にカニグモの仲間。ガザミグモの様です。花の上でやってくる獲物を待ち受けています。
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イチモンジチョウ(一文字蝶)。花以外に、腐った果実や動物の糞尿に集まります。食草はスイカズラ。成虫は、ウツギやイボタノキ、ミズキなどで吸蜜します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/cb/cdb80fd061cd7dbbc0ef5f76dbdb5929.jpg)
ヒレアザミ (鰭薊)。茎全体にに翼(ヒレ)がついています。前日にはホトトギスとカッコウの初鳴きがありました。
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26日に見つけた卵。普通卵は60個ほどなのですが、このメスはなんと122個も産みました。下から産み始めて上へ。産卵できない穂先まで行ってしまったので戻って中程にまた産み付けています。大きい個体だったと思いますが、普通の二倍生むというのは驚異的なことです。産卵シーンを見たかった。で、ご指摘をいただいたのですが、産み直したのではなく、二重に産み付けたということの様です。産み直しなら卵に掴まらなければならないわけで傷つきますね。おかしいと思ってました。
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