モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

血のソーセージ「スンデ」

2006-02-28 | 男の料理・グルメ
以前、トリッパの時に血のソーセージのことを書きました。古代ギリシャ時代からあるという保存食で、ホメロスの「オデュッセイア」には脂身と血を詰めた山羊の胃袋などといった形でこのソーセージが紹介されているそうです。

繰り返しますが、スペインではモルシージャ、フランスではブーダンノワール、イタリアではサングイナッチョ、ドイツではブルートヴルスト、沖縄ではちーいりちーといいます。材料は豚か羊が主です。

今回、コリアンタウンめぐりをしてきた妻が、韓国の「スンデ」なる血のソーセージを買ってきてくれました。中身は、ハルサメ、ドンソジャン、もち米、ピーナッツ、ニンニク、ショウガ、その他とあります。その他はもちろん血なのですが、ほのかに甘い八角の香りがします。このあたりは中国のものと似ていますね。ドンソジャンなるものは、妻が店員のお姉さんに聞いたのですが分からないとのこと。セットでレバーとモツがついてきました。

これがなかなかに美味。サムジャンという味噌とワタリガニのケジャンをつけて食べたのですが、いけます。そんなにいやな癖もなく焼酎と良く合います。むしろレバーよりも食べやすいと言えるでしょう。ハルサメとサツマイモ?が不思議な食感を醸し出しています。中華街でも中国のものを売っていそうなので、今度探してみましょう。関帝廟通りにある「愛龍號」のさっちゃんに聞けば情報が得られるかもしれません。

そして、今回なんと新鮮な豚の血まで見つけてきてしまいました。これはいくらなんでも手に入らないだろうから自作は無理だねと諦めていたのですが。恐るべしコリアンタウン。

ただし、血のソーセージは厳寒の冬に作るべきだそうですから、研究して次の冬に楽しみはとっておきましょう。スペインの農場には、マタンサ・ファミリアルといって、冬の始まりに豚の解体と血のソーセージ、モルシージャの制作を一家総出で行う作業があります。

モルシージャの中身は、赤身肉、カボチャ、パン、タマネギ、パセリ、オレガノ、ピメントン、ニンニク、岩塩などですね。ブラジルのフェイジョアーダに入っている血のソーセージと似ています。ブラジルの叔母に聞いたりして、作り方を研究しましょう。

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