2024年の新年会は大荒れの吹雪の中を運転して恒例の國楽館戸倉ホテルに集まりました。道路は結構混んでいました。スピードは30キロで車間距離はいつもの二倍。道路は凍結していてちょっとブレーキを強めに踏むとABSが効いてガガッと滑ります。スタッドレスも万能ではありません。地元の人ほど慎重な運転をします。溶けて翌朝凍結してブラックアイスバーンになったらスタッドレスでも酷くスリップしコントロールを失います。
全員が揃ってまず持ち寄った日本酒や焼酎、ワインなどをでメンバー自家製の野沢菜漬けや大根漬けなどで一献。高校の同級生のホテルなのでこういうワガママもできるのです。ではぼちぼち出かけようかと。今年は夕食をキャンセルしてやきとり安兵衛に向かいます。幸い雪は止みました。
戸倉ホテルのロビー。古いというかもうボロボロです。ただ造作はしっかりしていて天井の細工などは見事なものです。各部屋の組子指物なども今ならうん十万円するかなというものもあります。何気なく飾ってある書や絵画、流木の置物なども要チェック。ホテルというよりどう見てもボロ旅館ですけが、ボロっていうのには理由があります。最後に出てきます。このレトロ感が若い人に受けていて、この日も若い人が二グループほど宿泊していました。我々も数年前に知ったのですが、右の階段の裏には地下室へ行く階段があり卓球台があります。
スナックやクラブが並ぶ新世界通りへ。80店ほどあるそうですがどうでしょう。ずいぶん閉店した店もある様ですが。知り合いのスナックをやっていたタイの夫婦は帰国した様ですし。一般の客が旅館やホテルから出てくるのは8〜9時ぐらいですね。射的も開店します。
雪道を繁華街の外れに向かって歩きます。知る人ぞ知るやきとり安兵衛。2年ぐらい前にタイやフィリピン、日本人のお姉さん達を集めて私が幹事をしてして飲み会を開いたことがあります。
枝豆のお通しにこれはアワビの肝。そして焼き鳥6種類を頼みました。ここの焼鳥は本当に美味しい。鶏肉がまず美味しいのです。
砂肝に梅しそ巻きですかしら。基本塩なんですが別に壺に入っったタレがでてきます。これがまた美味しい。
トマト巻き。他に海老の塩焼き、あん肝酢など色々頼みました。瓶ビール大瓶を三本飲んだ後で、二階堂の焼酎の一升瓶を頼みお湯割りでいただきました。店内はこんな感じ。我々は小上がりの座敷で。以前は座卓だったのですがテーブル席に改修されていました。こちらの方が腰が痛くならなくていいですね。
ご主人と女将さん。他に若旦那と奥さんがいます。家庭的で暖かい居酒屋です。地元の人がほとんどですが、観光客も調べて評判を知って来る様です。おいおい何してるのよ。黒板に書かれたメニューです。安くて何を食べても美味です。
9時で閉店なので、次にタイのスナックへ。知り合いのタイの女性がやっているスナックは休みでした。そこで客引きのおばさんに進められて響というスナックへ。戸倉上山田温泉のタイのスナックのシステムは、1時間で、まずハイボールなど飲み放題で3000円。女性が飲むドリンクが1000円。カラオケが1000円で3曲歌えます。というわけで一人5000円でした。明朗会計です。日本人のホステスがいるスナックは行ったことがないので分かりません。ディープナイトライフは自分で調べてください。
さて帰ります。この三人は飲み足りないのか落語家がやっている居酒屋へ。Vサインを出しているK君のYou Tube「小山少年」で盛り上がったとか。先にラーメンを食べて帰ると行った二人を追って私も帰りました。で、また飲み直し。
翌朝はピーカン。まず朝風呂にゆるゆると入りました。冬なのでやや温めでしたが泉質は美人の湯といわれる様に最高です。日帰り入浴も500円でできます。温泉のパイプの上を猫?いや違いますね足跡が大きい、タヌキかハクビシンでしょう。山に近いのでいても不思議はありません。
実は昨年からここだけでなく近隣の温泉でも湯量の激減が問題になっています。昨年の少雨による渇水が原因といわれています。梅雨の豪雨も台風での洪水もなく千曲川の水位はいまだかつて無いほどに低いのです。温泉も地下水ですからそのために減少しているのかも知れません。暖冬で雪も少ないし。2022年1月のトンガの海底火山の大噴火で大気中の水蒸気の10%が放出されたことで、世界中で大洪水や大旱魃、暖冬や厳寒が起きています。その水蒸気が海に帰るまで世界中で異常気象は続くと世界的に高名な気象学者は言っています。
旅館の中はあちこちに昭和レトロが見られます。昔は動いていたジュークボックス。「いとしのエリー」「ダンシング・オールナイト」「ダンスはうまく踊れない」「真夜中のドア」「北酒場」とか懐かしい名曲の数々。そういえばスナックでも80年代ポップスを仲間が歌っていました。今世界的に人気があります。
■石川セリ SERI ISHIKAWA ダンスはうまく踊れない 「 八月の濡れた砂」も名曲。
2018年にテレビ東京で「日本ボロ宿紀行」というドラマのロケがありました。もう公式にボロ宿認定されたわけです。ポスター。ここに書かれたスナックは皆ママやホステスが日本人のスナックです。若い女性も気軽に飲めるお店です。戸倉上山田温泉は歴史が浅く、湯治場ではなく公務員や会社員の遊興温泉として栄えてきたので隆盛期には芸者が400人もいました。ストリップ劇場も二軒ありました。現在は家族やグループ向けに転換してすっかり様変わりしています。
インバウンド需要も掘り起こしたいところでしょうけどスキー場などのアクティビティが無いんですね。千曲川でカヤックツーリングとか堤防道路を整備して塩田平へ歴史サイクリングとか、姨捨や五里ヶ峯などの里山を活かして拙書で紹介のトレッキングやトレランもありだと思うのですが、官民協力して相当頑張らないといけませんね。
■ドラマ25 「日本ボロ宿紀行」テレビ東京 :売れない歌手とマネージャーの旅。出演:深川麻衣、高橋和也
●テレ東のドラマを忠実にたどったルポです。
■【ボロ宿】長野県千曲市『戸倉ホテル』に泊まる。ジュークボックスがあるレトロな宿。【日本ボロ宿紀行】【前編】
■【ボロ宿】長野県千曲市『戸倉ホテル』に泊まる。ほろよい銀座で呑んだ後に露天風呂で一息つける宿。【日本ボロ宿紀行】【後編】
戸倉ホテルの入口には立派な木彫りが。鬼瓦もなかなか凝ったものです。近くには大隅流の見事な宮彫りのある神社もありますがこれの彫師の名は不明です。
斜向かいにある笹屋ホテル。戸倉上山田温泉の始祖の由緒あるホテルです。うん十年前にここで披露宴をしました。料理は陳建民の愛弟子が作る中華料理で、出席した友人たちも絶賛していました。別棟の「豊年虫」は登録有形文化財。後ろは八王子山。ここからロングコースで冠着山(姨捨山)への登山コースがあり拙書で紹介しています。春のカタクリの季節がお勧めです。旅館に一泊して山登りもいいものです。
お土産に辰年のタオルと六文銭まんぢうを頂いて帰ります。車がガチガチに凍っていたので暖機運転をする間に裏手の堤防へ。千曲川と、これも拙書で載せている五里ヶ峯。展望の素晴らしい里山です。
当地は、映画「ペルセポネーの泪」のロケ地にもなりました。主演は渡辺秀・剛力彩芽。下のリンクはその記事です。
●信州の千曲市が舞台の映画『ペルセポネーの泪』を観に行きました(妻女山里山通信)
帰りに千曲川の堤防上から戸隠連峰と飯縄山。それにしてもなんという美しい青空でしょう。
●インスタグラムはこちらをクリック。ツイッターはこちらをクリック。YouTubeはこちらをクリック。
もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。シニア大学や自治体などで好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。大学や市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
全員が揃ってまず持ち寄った日本酒や焼酎、ワインなどをでメンバー自家製の野沢菜漬けや大根漬けなどで一献。高校の同級生のホテルなのでこういうワガママもできるのです。ではぼちぼち出かけようかと。今年は夕食をキャンセルしてやきとり安兵衛に向かいます。幸い雪は止みました。
戸倉ホテルのロビー。古いというかもうボロボロです。ただ造作はしっかりしていて天井の細工などは見事なものです。各部屋の組子指物なども今ならうん十万円するかなというものもあります。何気なく飾ってある書や絵画、流木の置物なども要チェック。ホテルというよりどう見てもボロ旅館ですけが、ボロっていうのには理由があります。最後に出てきます。このレトロ感が若い人に受けていて、この日も若い人が二グループほど宿泊していました。我々も数年前に知ったのですが、右の階段の裏には地下室へ行く階段があり卓球台があります。
スナックやクラブが並ぶ新世界通りへ。80店ほどあるそうですがどうでしょう。ずいぶん閉店した店もある様ですが。知り合いのスナックをやっていたタイの夫婦は帰国した様ですし。一般の客が旅館やホテルから出てくるのは8〜9時ぐらいですね。射的も開店します。
雪道を繁華街の外れに向かって歩きます。知る人ぞ知るやきとり安兵衛。2年ぐらい前にタイやフィリピン、日本人のお姉さん達を集めて私が幹事をしてして飲み会を開いたことがあります。
枝豆のお通しにこれはアワビの肝。そして焼き鳥6種類を頼みました。ここの焼鳥は本当に美味しい。鶏肉がまず美味しいのです。
砂肝に梅しそ巻きですかしら。基本塩なんですが別に壺に入っったタレがでてきます。これがまた美味しい。
トマト巻き。他に海老の塩焼き、あん肝酢など色々頼みました。瓶ビール大瓶を三本飲んだ後で、二階堂の焼酎の一升瓶を頼みお湯割りでいただきました。店内はこんな感じ。我々は小上がりの座敷で。以前は座卓だったのですがテーブル席に改修されていました。こちらの方が腰が痛くならなくていいですね。
ご主人と女将さん。他に若旦那と奥さんがいます。家庭的で暖かい居酒屋です。地元の人がほとんどですが、観光客も調べて評判を知って来る様です。おいおい何してるのよ。黒板に書かれたメニューです。安くて何を食べても美味です。
9時で閉店なので、次にタイのスナックへ。知り合いのタイの女性がやっているスナックは休みでした。そこで客引きのおばさんに進められて響というスナックへ。戸倉上山田温泉のタイのスナックのシステムは、1時間で、まずハイボールなど飲み放題で3000円。女性が飲むドリンクが1000円。カラオケが1000円で3曲歌えます。というわけで一人5000円でした。明朗会計です。日本人のホステスがいるスナックは行ったことがないので分かりません。ディープナイトライフは自分で調べてください。
さて帰ります。この三人は飲み足りないのか落語家がやっている居酒屋へ。Vサインを出しているK君のYou Tube「小山少年」で盛り上がったとか。先にラーメンを食べて帰ると行った二人を追って私も帰りました。で、また飲み直し。
翌朝はピーカン。まず朝風呂にゆるゆると入りました。冬なのでやや温めでしたが泉質は美人の湯といわれる様に最高です。日帰り入浴も500円でできます。温泉のパイプの上を猫?いや違いますね足跡が大きい、タヌキかハクビシンでしょう。山に近いのでいても不思議はありません。
実は昨年からここだけでなく近隣の温泉でも湯量の激減が問題になっています。昨年の少雨による渇水が原因といわれています。梅雨の豪雨も台風での洪水もなく千曲川の水位はいまだかつて無いほどに低いのです。温泉も地下水ですからそのために減少しているのかも知れません。暖冬で雪も少ないし。2022年1月のトンガの海底火山の大噴火で大気中の水蒸気の10%が放出されたことで、世界中で大洪水や大旱魃、暖冬や厳寒が起きています。その水蒸気が海に帰るまで世界中で異常気象は続くと世界的に高名な気象学者は言っています。
旅館の中はあちこちに昭和レトロが見られます。昔は動いていたジュークボックス。「いとしのエリー」「ダンシング・オールナイト」「ダンスはうまく踊れない」「真夜中のドア」「北酒場」とか懐かしい名曲の数々。そういえばスナックでも80年代ポップスを仲間が歌っていました。今世界的に人気があります。
■石川セリ SERI ISHIKAWA ダンスはうまく踊れない 「 八月の濡れた砂」も名曲。
2018年にテレビ東京で「日本ボロ宿紀行」というドラマのロケがありました。もう公式にボロ宿認定されたわけです。ポスター。ここに書かれたスナックは皆ママやホステスが日本人のスナックです。若い女性も気軽に飲めるお店です。戸倉上山田温泉は歴史が浅く、湯治場ではなく公務員や会社員の遊興温泉として栄えてきたので隆盛期には芸者が400人もいました。ストリップ劇場も二軒ありました。現在は家族やグループ向けに転換してすっかり様変わりしています。
インバウンド需要も掘り起こしたいところでしょうけどスキー場などのアクティビティが無いんですね。千曲川でカヤックツーリングとか堤防道路を整備して塩田平へ歴史サイクリングとか、姨捨や五里ヶ峯などの里山を活かして拙書で紹介のトレッキングやトレランもありだと思うのですが、官民協力して相当頑張らないといけませんね。
■ドラマ25 「日本ボロ宿紀行」テレビ東京 :売れない歌手とマネージャーの旅。出演:深川麻衣、高橋和也
●テレ東のドラマを忠実にたどったルポです。
■【ボロ宿】長野県千曲市『戸倉ホテル』に泊まる。ジュークボックスがあるレトロな宿。【日本ボロ宿紀行】【前編】
■【ボロ宿】長野県千曲市『戸倉ホテル』に泊まる。ほろよい銀座で呑んだ後に露天風呂で一息つける宿。【日本ボロ宿紀行】【後編】
戸倉ホテルの入口には立派な木彫りが。鬼瓦もなかなか凝ったものです。近くには大隅流の見事な宮彫りのある神社もありますがこれの彫師の名は不明です。
斜向かいにある笹屋ホテル。戸倉上山田温泉の始祖の由緒あるホテルです。うん十年前にここで披露宴をしました。料理は陳建民の愛弟子が作る中華料理で、出席した友人たちも絶賛していました。別棟の「豊年虫」は登録有形文化財。後ろは八王子山。ここからロングコースで冠着山(姨捨山)への登山コースがあり拙書で紹介しています。春のカタクリの季節がお勧めです。旅館に一泊して山登りもいいものです。
お土産に辰年のタオルと六文銭まんぢうを頂いて帰ります。車がガチガチに凍っていたので暖機運転をする間に裏手の堤防へ。千曲川と、これも拙書で載せている五里ヶ峯。展望の素晴らしい里山です。
当地は、映画「ペルセポネーの泪」のロケ地にもなりました。主演は渡辺秀・剛力彩芽。下のリンクはその記事です。
●信州の千曲市が舞台の映画『ペルセポネーの泪』を観に行きました(妻女山里山通信)
帰りに千曲川の堤防上から戸隠連峰と飯縄山。それにしてもなんという美しい青空でしょう。
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もう一つの古いチャンネルはこちら。76本のトレッキングやネイチャーフォト(昆虫や粘菌など)、ブラジル・アマゾン・アンデスのスライドショー。
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