今日はようやく待ちに待った爽やかな風に、今夏初めて当たり秋を感じたところだ。我われが小学児童であった昭和の十年代はこの風は八月お盆が済むと吹いたものだ、この頃になるとプールで泳いで縁に上がると、この風がスーと吹きブルブルっとして夏の終わりというか、夏休みの終わりの近付いたたことを悟り、淋しくなったものだ。
そんな爽やか風の中、前々から予定していた梨を買いに高崎の里見町に行ってきた、元々此処は群馬郡で俺の親の出どこの烏淵村「現倉淵」水沼へ行く道筋に当たり、中曽根康弘総理の親の在所であり、古い話になるがあの有名な南総里見八犬伝の里見氏の出所でもあると言われている所である。
家内と車でちょうど一時間、昔から見ると道路が整備されて三十分は早く着くようになった、国道四百何号だったか榛名山や吾妻町へ抜ける道路脇に梨屋さんがズラリと続く、国道を下里見の十字路を左折して安中方面へ峠を登ると目指す新興園なる梨の生産者であるお店に着く。もう何人かのお客さんがいて老舗らしく盛んな商いをしている様だ。
さっそく馴染みのおばさん嫁さんとお互いに被害はなどと台風の挨拶をして、幸水がまだ在るかを聞いて注文し、親戚配りと贈る箱入りを頼みおまけを頂き帰路へ、家内が高崎ですずらんデパートへよりたいとのこと家内の洋服、居間のソフアーのクッションを仕入れ蕎麦を頂き今度は本当に帰路につく。
三時には帰着、
早いもんだ。