最近は真夏でも甘いミカンが食べられる。
子どもの頃は今頃の時期に部分的に黄色くなりかけた緑色のミカンが出回り始めた。
もちろん甘さなど期待できないのだが、初物の珍しさで買って食べたものだ。
ユズは昔からわが家にも数本植えてあり、青果商が仕入れに来たほどだった。
今は売り物にするには規格がうるさく、そんな手間をかけても採算が合わない。
消毒も剪定もせずに生るに任せ、親戚などにタダで配っている。
小学生の頃になくなった祖父は、家にミカンが生らないものかと数回苗木を植えたのだが、一度も根付かなかった。
その後、父もミカンの苗を植えたこともあるのだが上手くはいかずミカンは地が合わないのかと諦めていた。
近所でも似たようなことを考える人がいるもので、南斜面の陽だまりにミカンを植えた家があり、たくさんの実が生った。
文字どおりミカン色に色付いた実は美味しそうだったのだが、酸っぱくて食べられないとのこと・・・
苗木には確かに温州みかんの札が付いていたそうだが「化けちゃったんだろうねぇ」と持ち主は笑っていた。
その家では後に別の場所にミカンの苗木を植え、今では毎年沢山の実が生っている。
今回はまさしく温州みかん!!
味は市販のものより若干酸味が強く濃くて美味しい。
対抗心を燃やしたのか、はたまた羨ましかったのか、父がまたミカンの苗木を植えた。
今回は冬の寒さにも耐え、数年で花が咲くようになり実もつけた。
が・・・
豆粒ほどの実で落ちてしまう・・・
ピンポン玉サイズの一歩手前ぐらいで落ちてしまう・・・
そんな年が数年続く。
「やっぱりダメなのか?」
と諦めかけていたのだが、今年は10個ほどが未だに実を付けていてソコソコの大きさになってきた。
もう幾日か経てば黄色く色付いてめでたく収穫となるだろう。
ミカンは二年前の秋に亡くなった母の大好物。
デザートにプリンやゼリーなどがあっても迷わずミカン。
「私はこれがあれば菓子みたいなものはなんにもいらない」
というほどの好物だった。
早いもので来月は三回忌。
自前のミカンが供えられればいいのだが。
子どもの頃は今頃の時期に部分的に黄色くなりかけた緑色のミカンが出回り始めた。
もちろん甘さなど期待できないのだが、初物の珍しさで買って食べたものだ。
ユズは昔からわが家にも数本植えてあり、青果商が仕入れに来たほどだった。
今は売り物にするには規格がうるさく、そんな手間をかけても採算が合わない。
消毒も剪定もせずに生るに任せ、親戚などにタダで配っている。
小学生の頃になくなった祖父は、家にミカンが生らないものかと数回苗木を植えたのだが、一度も根付かなかった。
その後、父もミカンの苗を植えたこともあるのだが上手くはいかずミカンは地が合わないのかと諦めていた。
近所でも似たようなことを考える人がいるもので、南斜面の陽だまりにミカンを植えた家があり、たくさんの実が生った。
文字どおりミカン色に色付いた実は美味しそうだったのだが、酸っぱくて食べられないとのこと・・・
苗木には確かに温州みかんの札が付いていたそうだが「化けちゃったんだろうねぇ」と持ち主は笑っていた。
その家では後に別の場所にミカンの苗木を植え、今では毎年沢山の実が生っている。
今回はまさしく温州みかん!!
味は市販のものより若干酸味が強く濃くて美味しい。
対抗心を燃やしたのか、はたまた羨ましかったのか、父がまたミカンの苗木を植えた。
今回は冬の寒さにも耐え、数年で花が咲くようになり実もつけた。
が・・・
豆粒ほどの実で落ちてしまう・・・
ピンポン玉サイズの一歩手前ぐらいで落ちてしまう・・・
そんな年が数年続く。
「やっぱりダメなのか?」
と諦めかけていたのだが、今年は10個ほどが未だに実を付けていてソコソコの大きさになってきた。
もう幾日か経てば黄色く色付いてめでたく収穫となるだろう。
ミカンは二年前の秋に亡くなった母の大好物。
デザートにプリンやゼリーなどがあっても迷わずミカン。
「私はこれがあれば菓子みたいなものはなんにもいらない」
というほどの好物だった。
早いもので来月は三回忌。
自前のミカンが供えられればいいのだが。