北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

2024.4.27道北のクモガタキリガ・ネムロウスモンヤガ

2025年01月26日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜
2024年の僕のGWは4月27~29日と5月3~6日と2つに分かれる形となった。
ということで第一弾は2泊3日の車中泊ということで久しぶりに道北へネムロウスモンヤガを採集しに行った。

5時間ほど車を走らせ豊富町のポイントに付いたはいいが、調査不足でどうやらこの位置は特別保護区に指定されていることが発覚。少し移動したりと頑張ればできなくもないが、急遽猿払に移動を決断。
一時間ちょっとかかり宗谷地方を横断。到着は20時過ぎ、すっかり辺りは暗くなり完全に乗り遅れてしまった。
ここで春にライトをするのは初めて。
20:17 不安の中ライト点灯

20:22 すぐにクモガタキリガが1頭飛来してきた




クモガタキリガ Lithophane lamda (Fabricius, 1787)
得難いとされているが、ここ数年で道外の蛾屋の採集報告も続々と旧Twitterで流れている。温暖化でコンディションの良い日が増えた分、春の蛾の採集チャンスが増えたのが大きな要因かなと思う。この日も気温が12℃もあった。


21:18 続いてネムロウスモンヤガも2頭飛来
本種はこれくらいの時間から本格的に飛来してくる印象。






ネムロウスモンヤガ Cerastis rubricosa (Denis & Schiffermüller, 1775)
クモガタが採れると大概本種も採れる。
本種は基本的に複数頭飛来する。
しかし一番の問題は状態。幸いなことに上々の個体が大半を占めた。

その後の飛来状況↓
20:35 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
21:07 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
21:28 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
22:33 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
22:38〜48 ネムロウスモンヤガ5頭飛来
22:41 タマナヤガ(擦れ)1頭飛来
22:53 ネムロウスモンヤガ1頭飛来
23:04 ネムロウスモンヤガ3頭飛来
23:20 ネムロウスモンヤガ2頭飛来
23:26 ネムロウスモンヤガ2頭飛来
23:46〜消灯まで ネムロウスモンヤガ複数頭飛来


・2024.4.27 20:17〜00:38 猿払村 ライト
強風
温湿度計
20:47 気温12.9℃ 湿度61.0%
21:19 気温12.1℃ 湿度64.0%
21:32 気温11.5℃ 湿度66.0%
22:08 気温11.5℃ 湿度69.0%
22:51 気温11.3℃ 湿度70.0%
2306 気温11.3℃ 湿度70.0%
00:38気温11.2℃ 湿度70.0%
01:15 気温10.0℃ 湿度72.0%

クモガタキリガ1、カバイロミツボシキリガ1、カバキリガ4、アオヤマキリガ1、ミヤマカバキリガ1、カシワキリガ1、ヨモギキリガ1、スギタニキリガ1、タマナヤガ1ネムロウスモンヤガ多、ミスジトガリバ7、ウスバキエダシャク1、シロテンエダシャク1、ウスベニスジナミシャク1、ウスミドリコバネナミシャク1、ナカモンキナミシャク1、ウスイロトビスジナミシャク、ナカグロチビナミシャク1、ヒラタマルハキバガの一種1、ヤスジシャチホコ2

気温が10℃を割らないという中々の好条件に恵まれたため納得のいく成果が得られた。
・ネムロウスモンヤガは旬を迎えている様でタイミングが良かった
・道北の地でタマナヤガが採れたのにはニュース性を感じた

明日は猿払の南にある浜頓別でネムロウスモンヤガを狙ってみる。
寒い車中泊を乗り切り明日へのぞむ…

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