北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

カエデの樹液レストラン

2013年02月14日 | 冬の散策日記
この時期、樹液の出るカエデの木は鳥で賑わう。
気温の低い冬、カエデの樹液が特に甘くなり、今は樹液の旬の時期である。
カエデの木から採れる樹液は人にも需要があり、カナダの国旗に描かれているサトウカエデからは特に甘い樹液が採れるという。
身近なカエデからもそこそこ甘い樹液が採れるらしく、地元の木から苦労して集めていると知人も語っていた。(2月4日 恵庭市)


流れ出す樹液
実際に舐めてみたが、確かに少し甘い味がする。
この甘さは鳥がほっとくわけないなと確信しました。
木から流れる樹液は一本一本味が異なり、甘く感じない樹液もありました。


ヒヨドリが樹液をなぞる様に上から下に舐めります。
微笑ましい光景です



別のヒヨドリはアクロバットな態勢で舐めています。



カラ類も来ます。
樹液が流れ出る「穴」に直接口を入れています。



いきいきしていていいですね



シマエナガもよく来ます。



カラ類はホバリングしながら舐めている姿もよく見られました。



ヒヨドリが多いですね。
ヒヨドリが来るとカラ類は逃げるか距離をとります。



ところでこの樹液の出る「穴」は誰が開けたのでしょうか?
一列に綺麗に並んでいて人工的なものに見えますがどうでしょう…
実はこの穴はアカゲラが開けたものらしいのです。

アカゲラが木をつついて住処を提供するだけではなく、このように餌場も提供してくれるのです
キツツキは大切な生き物ですね。
ここは都市公園です。
キツツキの中でも特に身近な場所にも表れるアカゲラは、生き物の世話役のようなありがたい存在のようです。
僕もキツツキのおかげで写真が撮れたし、ありがとうアカゲラよ
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植物の名前がつくハムシ

2013年02月12日 | ゾウムシ・ハムシの仲間
植草がそのまま名前に採用されたハムシたち3種。


イタヤハムシ 2012年8月24日 札幌市厚別区
灯火に来ていた居残り組。
よく見るニレハムシに似ている。



ジュンサイハムシ 2012年8月7日 池田町
湿地で見られた。



ニレノミハムシ 2012年4月25日 札幌市清田区
春先に木柵でよく見られたハムシ。
黒い斑には変異がある。
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ヒラタケに来たオオキノコムシ類

2013年02月10日 | その他の甲虫

夏の森の中、ウダイカンバにヒラタケの仲間が生えていて沢山のオオキノコムシ類が来ていた。
(2012年7月29日 北広島市)

このキノコに来ていたオオキノコムシの仲間たち~


クロコキノコムシ
数頭来ていた。
写真は採集後撮影したものだが死にかけてしまっていた。



シベリアチビオオキノコ
動きが速いのでどうしても採集後の写真になってしまう。



ホソチビオオキノコ
上の種類に似ているがパッと見頭部もオレンジなので容易に区別できるが、他にも似た種類がいる。



キイロチビオオキノコ
1頭だけ見られた。
マイペースだったので生態写真を撮れました。



ヨツボシオオキノコ
このオオキノコムシが最も多かった。
どこでもいる普通種で個体数も多い種類。
左にシベリアチビオオキノコ、右上にキイロチビオオキノコが映っている。
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ゾウムシ・オトシブミ

2013年02月08日 | ゾウムシ・ハムシの仲間
ゾウムシ・オトシブミ各一種…


シロモントゲトゲゾウムシ 2012年9月11日 札幌市清田区
林中にある家の中で見つけたゾウムシで初見だった。
上翅の白紋が特徴的なゾウムシで、横から見ると少しトゲトゲしているものの写真は撮り忘れてしまった。


セアカヒメオトシブミ 2012年8月7日 大樹町
この写真だけ見たら普通のオトシブミにしか見えない。
しかしより小型である。
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トビの鷹柱

2013年02月04日 | 冬の散策日記
雪が降ったと思うと数十分後にはやんで晴れてまた曇る、という落ち着きのない天気の日。
友人と散策をしていた。
成果が上がらないと散策を終了して友人を駅まで見送っていたとき、友人がキタキツネを発見。
道からそれ森に入り、一緒にキタキツネを追った。
散策が続行された…(2月3日 札幌市厚別区)


枝越しにこちらの様子を伺うキツネ。
これでも結構な距離がある。
また急な斜面を雪に埋まりまでして登り、少し追っていくとキツネは見えなくなった。
狭い森を抜け、住宅街に出る。

上を見上げると数羽のトビが同じコースを飛んでいた。
このトビたちはどこへ行くのだろうと観察してたが、しばらくすると近くでトビの数が増え同じ場所で旋回するようになった。
20羽いるかいないかくらいのトビであっという間に鷹柱ができた。
今まで何回か見た鷹柱だが、今回は規模が小さいもののいつもよりも低空を旋回していたので近くて迫力が段違いだった


僕たちのすぐ上を回るトビ
カメラを向けるが、近いが故にスピードが速く撮影には苦戦した。


この写真はまあまあうまくいった。
と言っても、この写真はトリミングしてペイントで加工して背景をいろいろいじくったものなのだ。
こんなことしたことないが、これは写真とは言えないだろう。
まあ、こうして見せる分には違和感ないよね
画面を下から見ると背景の加工がわかりやすいですね~



鷹柱の少し上をオジロワシの幼鳥が通り過ぎて行った。
トビもいいけどオジロもかっこいいですね

鷹柱はキツネを追わなかったらみつからなかったということで幸運のキタキツネですね
そもそも友人がキツネを見つけなかったらと考えると、そして僕一人だったら斜面は登らなかっただろうと考えると奇跡に近いですね。

友人を見送ると今度は家に帰るために歩いた。


道中でエゾオオアカゲラ発見
結構上に生えている木をつついていたので、今度は自分から斜面を登る。
撮影しやすい位置まで行くとシャッターを何度も押した。
このキツツキは警戒心が薄いのか一切逃げようとしない。
木をつつく頭がぶれる中でこの写真は綺麗に映った。

お腹の赤みが印象的なこのエゾオオアカゲラは、ちょっと前にも同じ場所で見た個体と一緒だった。
以前はうまく写せなかったので今回は撮影に力が入る。
シャッターを押す指先がマヒして感覚がなくなった。
指を温めるために口にくわえたりお腹につけたりしても暖まらない。
とうとう指で押すのではなく、手に力を入れて無理やりシャッターを押す形での撮影になり大変でした~


途中でエゾオオアカゲラが飛んで行った。
撮影後思いっきり指を温めたら痛くなった。
しかし、痛さもすぐに消えまた普通に指が機能するようになった。

前までエゾオオアカゲラが来ないと思っていたけどやっぱり毎年ちゃんと来てくれるんですね
オスも撮りたいところです。



最後に散策中に撮った唯一の写真。
歩いていたらいきなり目の前に現れたので撮ってやった。
この鳥もなかなか逃げませんでした。
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