09年度の予算の衆議院通過でその成立の目処が付いた所で、また自民党内部が騒然として来た様です。
解散時期、自民・古賀氏「09年度補正後がタイミング」(朝日新聞より)
自民党の古賀誠選挙対策委員長は1日、テレビ朝日の番組(サンデープロゼクト)で、解散時期について「いま考えられる経済政策を全部やったら民意を問うのは憲政の王道だ。09年度予算の成立後に補正予算を組み、成立後が一つのタイミングだ。麻生首相に強く進言する」と述べた。4~5月を念頭に、09年度補正予算成立後の早い段階で解散に踏み切るべきだとの考えを示したものだ。
菅義偉選対副委員長も同日の岩手県内での講演で「総理が途中でかわることは百%ない。総選挙は間違いなく麻生首相でやる」と強調したうえで、解散時期については「補正予算案が出てくる。首相が悔いのない景気対策をしっかりやり、国民にどうかと問い、審判を受ける時がくるだろう」と語った。
朝日の記事には書いてありませんでしたが、古賀さんも番組上で党内の麻生降ろしの動きを牽制していました。
この正副の選対委員長が同じ発言をすることを考えれば、4~5月へ向けて麻生さん退陣か否かの党内のごたごたが最高潮になるのでしょうか。
私は衆院選へ向けて自民党のやるべきことは、挙党一致しての公約作成でありのため政府と各グループの政策をすり合わせて、民主党のそれに負けないと言うより圧倒するような、極力完全なものにするのが先決だと思うし、自民党にはその余力は充分にあると思うのですが。
小泉元首相「今後、政局の話は一切しない」(朝日新聞より)
小泉氏は深谷隆司、塩崎恭久、平沢勝栄、小野次郎各氏ら計10人の自民党衆院議員と会食。小泉氏は「政局については、私は(国会議員を)辞めていく人間だから一切語らない。これからやっていく人たちが考えたらいい」と語った。
郵政民営化や定額給付金には言及せず、「引退したら政治家としては終わるが、活動は続ける」と強調。環境問題と経済成長の両立、食の安全問題の研究など、引退後の「夢」を打ち明けたという。
如何にも機を見る敏な小泉さんらしい発言で、もう小泉さんの時代は終わったとみたのでしょう。
それにしても杖とも頼む小泉さんが去って武部元幹事長や中川秀直さんはどう思っているのでしょうか?
今でも更なる構造改革推進を考えているのでしょうか。
私は(麻生さんが目指している)今、大問題になっている構造改革の負の部分の修正し、それから改めて改革の推進を考えるのが構造改革派の進むべき道だと思うのですが。
100人がかりで「経済対策」検討…首相官邸で有識者会議(読売新聞より)
政府が今後の経済対策を検討するために新設する有識者会議の概要が2日、明らかになった。
100人以上の有識者が参加する見通しで、初会合は「経済有事対応のための緊急拡大会合」として、20、21両日に有識者全員を首相官邸に集めて開く。議長は当初、与謝野財務・金融・経済財政相が務める予定だったが、麻生首相のリーダーシップを強調する狙いから、首相が就任することになった。
会議は、公共事業中心の従来型の対策にとらわれない、景気浮揚策を検討する。政府は2009年度補正予算案にも反映させたい方針だ。
メンバーは固まっていないが、政府は、竹中平蔵・元総務相のほか、経済界では茂木友三郎キッコーマン会長や御手洗冨士夫日本経団連会長ら、地方自治体からは東国原英夫宮崎県知事、橋下徹大阪府知事らに参加を呼びかけている。
麻生批判の竹中さんや、反麻生ではないが政府批判の橋下さん、東国原さんを呼ぶのは賛成です。
ついでに離党した渡辺喜美さんも呼んではどうでしょうか。
しかしキャノン大分工場のリストラですっかりケチをつけた御手洗さんを呼ぶのはどうでしょうか、昨日の「たけしのTVタックル」でも三宅さんが御手洗さんのやり方を下品だと決めつけていましたが、一般の人達も御手洗さんの言う事はもう信用しないと思います。
それにしても100人委員会を発足することは、党内の麻生降ろしの牽制となり、09年度の補正予算成立まで解散がないことの強いメッセージになるのでしょうが、野党は自民党内の反麻生の人達はどう対処するのでしょう。
迷走した麻生発言…給付金「受け取れ」の声に抗しきれず(読売新聞より)
麻生首相が2日、定額給付金受け取りをめぐる態度をようやくはっきりさせた。給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再可決を4日に控え、この問題による政権へのダメージをこれ以上広げないためにはやむを得ないとの判断があったようだ。
与党内では「首相が態度を明確にしなくては、再可決を有権者に説明できない」との不満、公明党の「明確にもらうと言った方がいい」と要求、政府筋は首相は「どう判断してもぶれたと言われるなら、受け取ると言った方が傷が少ない」の発言
などなど、定額給付金の政局の動きや麻生さんへの批判めいた解説が延々。
それから麻生さんの発言後の各方面の発言として、
公明党の漆原良夫国会対策委員長は「(定額給付金への)国民の評価は、首相の考えが影響されたのではないか。もう少し前に言っていただければ良かった」と皮肉交じりに語った。
民主党の鳩山幹事長は「さもしい。(首相は態度を)180度どころではなく、360度変えて、またさらに180度変えてぐるぐる変わっている。矜持(きょうじ)の問題なら、最後まで矜持を示されるべきだった」と批判。社民党の重野幹事長も「本当に言葉の軽い首相だ」と語った。
ことを紹介。
そして何時ものように麻生さんの定額給付金を貰うか否かの発言の変遷のリストと麻生さんの漫画が付けられていました。
これで第一面の紹介に加えてこの記事で第4面に約半分の紙面を割いていました。
先ず第一に批判されるべきは麻生さんの口の軽さであり、私のような年寄りから見ればその発言から見える彼の男らしさの欠如です。
これが案外に国民からの信頼を落としている最大原因かも知れません。
読売の報道姿勢の変化
それにしても発行部数一位の読売のこの大袈裟な報道ぶりは何でしょう。
麻生さんの「定額給付金を受ける受けないが」そんなに政治的に大きな問題になるのでしょうか。
朝日新聞さえネットを見た範囲では珍しくサラリと報道しているようですが。
私が何時も気になるのは、渡辺恒雄さんが政界に登場するたびに、読売の報道姿勢が変わる様に見えて仕方がないのですが。
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