「民主に失望」拡大60%、政権交代容認なお58%
読売新聞社と早稲田大学の共同世論調査(面接方式)で、民主党に対する有権者のイメージが悪化していることがわかった。
小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件が影響したとみられるが、与野党の政権交代を容認する世論そのものは依然として多数を占めている。
(括弧内は前回の数字)
・自民の印象:「期待している」37%(36%)、「失望している」73%(75%)
・民主の印象:「期待している」47%(55%)、「失望している」60%(50%)
・自民の政権担当能力:「ある」61%(54%)
・民主の政権担当能力:「ある」45%(51%)、「ない」48%
・民主に一度、政権を任せてもよいと思うか:「そう思う」58%(64%)、「そうは思わない」39%
[民主党と自民党へ]
民主党の考えるべきこと
上記の民主党の数字の悪化は読売の指摘を待つまでもなく、今までのマスコミの報道で自民党ばかり向けられていたが回答者の眼が、小沢さんの秘書問題発生で改めて民主党にも向けられた結果でしょう。
特に民主党としては政権担当能力の「ない」の数字が「ある」の数字を上回っているのは注目すべき点でしょう。
自民党の考えるべきこと
一方の自民党の政権担当能力は、常識的に考えて小沢さんの秘書問題発生とは本来無関係の筈ですが、民主党と比較した結果がこの数字になっているのでしょう。
その点では自民党の期待度が殆ど変わらないのは正確な数字で自民党としては反省しなければならないことだと思います。
[苦渋の選択を迫られる国民]
問題は74%の人が自民党に失望していても、政権をその担当能力が45%としかない、民主党に任せたいと思う人達が58%もおり、そうは思わない人達の39%を遥かに上回っていることです。
詰まり大袈裟に言えば国民は次期の衆院選で苦渋の決断を強いられているのです。
苦渋の選択を迫られる国民に対する責任
・麻生さんとマスコミ
その一番の責任はやはり数々の失言を繰り返した麻生さんと、その部分だけを切り取って繰り返し繰り返し報道し、その政策についても、例えば後期高齢者医療制度で大多数の人の自己負担分が減る事を言わずに、保険料の年金天引きなどの些細な問題ばかり取り上げ、大袈裟に報道してきたマスコミ、特にテレビにあることは間違いないと思います。
・自民党と民主党の責任
次の責任は明らかにミス・キャストである麻生さんを首相に担いだ自民党と、マスコミの反麻生、反政府の報道に有頂天になって、所謂「脇が甘くなり」肝心の次期政権としての政策の準備を怠り、首相としての支持率が最初から低かったことが示すように、誰が考えても首を捻る小沢さんを代表に選んだ民主党にあると思います。
(私は麻生さんの選挙区の区民ですが、彼は「野に置いた」方が彼の個性がより生きて来ると思うのですが。)
然し自民・民主両党とも報道によれば、今のところ麻生さんと小沢さんを担いで選挙を戦う体制のようです。(小沢さんは明日の秘書の逮捕の有無で代わるかも知れませんが。)
[可哀相な日本と日本人]
国民は次期の衆院選で、73%の人達が失望している自民党か、60%の人達が同じように失望している民主党に次期政権を委託しなければならないのです。
しかも未曽有の金融・経済危機の今、そして失職者の大量発生している今、医療・介護などの福祉体制の破綻に瀕した今。
これでは日本も日本国民も余りにも可哀相ではないでしょうか。
政党とマスコミのこれから
麻生さんも、自民党も民主党も、もう一度政権の維持とか奪取から離れて頭を冷やして考えるときではないでしょうか。
マスコミの政治の膠着状態の今報道姿勢を考え直す時が来ているような気がします。
マスコミは麻生さんの失言などの切れ端や政策の本の一端だけを取り上げての報道でなく、そして政府・与党だけの政策の報道でなく、自民党と民主党の政策も報道し、解説を加えて、国民の政権選択の資料を提供することです。
それが政府・与党だけでなく、次期政権を取るかも知れない民主党の政策の質の向上に繋がるこになると思います。
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