解散「景気対策の後」と首相、消費税も争点に
麻生首相は13日、首相官邸で内閣記者会とのインタビューで、衆院解散・総選挙の時期は2009年度予算案と関連法案の成立後、5月の大型連休前後に補正予算案を国会に提出し、その成立までは基本的に解散しない考えを示した。
衆院選については、「消費税を含む税制の抜本改革を第一に言わなければならない」と語り、消費税率引き上げに反対する民主党との政策の違いを争点とする考えを示した。
麻生内閣の支持率のアップ
マスコミでは09年度の補正予算案作成のために100人近くの有識者を集めての大会議を華々しく行い、内閣の支持率アップを図ろうとしていると言っていますが、今の状況から考えると補正予算の提出はやむを得ない処置のような気がします。
内閣の支持率アップに関して言えば、(麻生さんの言に従えば)少なくとも5月までの在任中に、人事院総裁の反抗姿勢が変わらないときや、麻生さんの地方分権の指示に対する各官庁の消極姿勢が出たとき、麻生さん自ら乗り出しての処理と、いざとなれば総裁や事務次官の更迭などの思い切った決断があれば一気に支持率はアップすると思います。
言い方は悪いですがどうせ衆院選で大敗するかもしれないことを考えると、麻生さんにしたらそれ以上失うものはないので「火事場の馬鹿力」を発揮してはどうでしょうか。
賛成、政策論争
政権交代論者の私から言えば、麻生さんの「消費税率引き上げに反対する民主党との政策の違いを争点とする」の考えには賛成です。
何故なら自民党が政策を前面に出して戦うとすれば、民主党もそれに負けない政策を出さざるを得なくなります。
と言う事はもし民主党が政権を取っても、今のような中途半端な実行不可能な政策でなく論争で練り直された政策に変わるからです。
そして政策論争が激しくなればなるほど、国民に政権選択の資料を提供することになるからです。
そうなれば、私の希望的観測ですが、マスコミも選挙前の麻生さんの失言や中川さんの酔態や、小沢さんの秘書問題など繰り返しの放送だけ済まなくなり、両党の政策の比較や解説も報道せざるを得なくなると思います。
(正確にはそう思いたいのですが、小泉選挙や安倍選挙のときの報道、特にテレビの放送を考えるとそうならないような可能性が高いような気がします)。
ネットきっかけ「とてつもない」売れ行き、首相の著書増刷
麻生首相が2007年の外相時代に書いた「とてつもない日本」(新潮新書)が3月に入って突然売れ、発行元の新潮社は13日、急きょ2000部の増刷を決定した。
これにより、累計発行部数は19万8000部となった。
新潮社によると、ネット上で「首相を応援するため、3月10日に本を買おう」という運動が起きたのがきっかけとみられる。紀伊国屋書店では、8日は5冊だった販売部数が、10日は272冊になったという。低い内閣支持率に苦しむ首相だが、ネット上の人気は衰えていない?
ネット情報によると2チャンネルの書き込みが発端だそうですが、少なくともネット上では小沢さんの秘書の問題が発生してから、麻生さん支持の意見が増えているようです。
いずれにしても麻生さんにとっては良いニュースであることと、ネット情報の力が増してきており、マスコミも無視できない存在になりつつあるのは良い事だと思います。
安倍元首相が再登板に意欲「選挙の洗礼受けて」
自民党の安倍元首相は13日、テレビ東京の番組収録で、自身の首相再登板について、「(首相を)辞職した後、国民の審判を受けていないから、選挙の洗礼を受けないといけない。まずは信頼回復に全力を尽くしたい」と述べ、次期衆院選後の再挑戦に意欲をにじませた。
衆院解散・総選挙については、「麻生首相のもとでやるべきだ。」と語った。
私は安倍さんの就任間もなくの幼いやり方を見て、一時下野した後、折りを見て再出馬した方が良いと書いてきました。
もっとも、まさかあのような形での辞任など思いもよりませんでしたが。
そう思う私ですら今頃の再出馬表明の話は少し早過ぎるような気がしますが、安倍さんの再出馬自体は賛成です。
何故なら安倍さんは最近の政治家には珍しくしっかりとした自分のビジョンを持っているからです。
それと突然の辞任と言う屈辱的な、大失敗と言う非常に貴重な経験したからです。
そして多分お友達内閣とか、私の言う裸の王様状態になったことの反省をし過ぎるほどしていると思うからです。
私は自民党が仮に次期の衆院選で負けても、安倍・麻生ラインで手を組んで進んで貰いたいと思っています。
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参照:安倍さんの再研究(ビジョンを持った首相待望論)
カテゴリー→安倍内閣