普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

最近の政局とマスコミの責任

2009-03-12 15:34:28 | 情報、マスコミ

[小沢さんの秘書問題で戸惑っている人達]
 月曜日の各新聞社やテレビで内閣の支持率や小沢さんの秘書問題などの世論調査の結果が発表されました。
 各社とも数字には少しばらつきがありますが、殆ど大差がないので読売の世論調査
の結果を取り上げて考えてみました。
・献金問題での小沢代表の説明に納得できるか
 納得できる11.5%、出来ない80.8%

  小沢さんの説明の中で謝罪の言葉がなかった(その後謝罪しました)ことも有りますが、常識的に考えてそして後の説明も同じように、これ以上国民が満足する説明はないでしょう。
 何故なら、国民が一番知りたいのは小沢さんの(少なくともその秘書の)不透明な資金集めのやり方の説明ですが、小沢さんがそれを認めることは、彼の政治生命に関わるからです。

・小沢代表は辞任すべきか
 すべき 53.1%、する必要はない 36.1%

 アンケートを答えた人の気持ちの中には、下記の麻生さんと小沢さんを比較して考えれば、麻生さんより小沢さんのほうがまだ増しだと考えた数字で、岡田、前原、鳩山、菅の各氏や前回立候補して結局出なかった、野田佳彦さんなどの比較ではないと思います。
 前記の名前の中には私が見て頼りない人もいるようですが、この人達の名前を上げて質問すれば数字はかなり変わったと思います。
 話は変わりますが私は岡田さんか野田さんに変わった方が少なくとも選挙に関しては民主党が有利に働くとおもうのですが。
・麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいか
 麻生氏26%(24%)、小沢氏 35%(40%)

 今度の場合は小沢さんの支持率低下しただけで、麻生さんの支持率が急に上がる訳はないので当然です。
 小沢さんには首を捻る、それにしては麻生さんは?と言うのが彼の支持率の微増に繋がっているのでしょう。
 小沢さんの数字は今までのマスコミの麻生さんへの攻撃していたのでそうだそうだと思っていたのに、いきなりその矛先の一部が小沢さんに廻った戸惑いが5%のと言う僅かな低下で留まったのだと思います。
 それより問題なのは、他のマスコミの調査でどちらも支持しないが70%近くの数字を示していたのが国民の本音でしょう。

・麻生内閣支持率 17・4%(前回19・7%)
 内閣不支持率は74・8%(同72・4%)

・自民党支持率 24・1%(同26・8%)
・民主党支持率は23・8% (28.3%)

 上記の二つの調査結果も、上の解釈と同じように、金集めの手法に疑惑が持たれている小沢さんを頂く民主党も困ったものだが、それにしても西沢建設から迂回して金を貰った二階さんや、自民党の有力者がいる自民党もおかしくなるのではないかと言うのがこのような数字に現れていると思います。
 全般的な感想としては、今まで民主党のことが殆ど報道されなかったところへ、小沢さんの金の問題がいきなり出てきて、国民が戸惑っているのが、上記の言わば中途半端な数字になっているのだと思います。

[ネット上の反応]
 今までもどちらかと言えば小沢さんや民主党批判の数が多かったネット上では、小沢さんの秘書問題が発生して、小沢民主党の攻撃が激化し、急に麻生さんの株が上がり始めました。
 一方では小泉・竹中路線への攻撃、政権交代のために何が何でも民主党頑張れというブログ。
 そこへ思いもかけない、俳優の津川雅彦さん
まで参戦して来ました。
 小沢さんの金権体質、それを知っていて党首にした民主党、金銭的利益追及だけに猛進した企業と個人、左翼・右翼ごちゃ混ぜの民主党、国を護れない日本、集団的自衛権や憲法改正賛成、外交交渉は清濁混ぜ合わせてこそ説得力を持つ、バカな日教組、イラク侵攻時金だけ出して世界から軽蔑された日本、先の参議院選挙以来民主党を支援するマスコミ。
 全く政治とは無縁と思われていた人の意見ですから、同じことを書かれていても新鮮で、妙に納得させられる感じです。
 私のネットで活躍されいている方達への希望としては、次に書く様にマスコミは購読者数や視聴者数を増やすために、麻生さんの失言とか小沢さんの金の問題とか、枝葉末節の事ばかりに走りがちです。
 それで新聞とテレビとそれにネットしか情報源のない私と違って、優れた情報力と分析力を持つ方達が、せめてネット上だけでも、自民・民主の体質とかその政策を論議して貰えれば大変有り難いのですが。

[マスコミの責任]
 政権交代論者を自認する私は次回の衆院選は国民の政権政権選択の機会なので、今までの報道や国会論議などで大体の政策が判っている自民党はともかくとして、もう一つの選択肢である民主党にもっと光を当てるべきだと何度も書いてきました。
 然しマスコミは政府や自民党、麻生さんを攻撃するばかりで、民主党のことは殆ど触れて来ませんでした。
 だから国民は民主党がどう言う体質なのか、そしてその肝心な政策は何なのか、余程関心のある人達を除いては、殆ど良く知りませんでした
 それが前に書いたように世論調査の結果は、一口に言って小沢さんの秘書問題の発覚で、今まで政府・与党・麻生さんばかり見ていたのが、急に民主党の小沢さんの報道にあった国民の戸惑いの数字になって現れているのだと思います。
 今回の問題でマスコミは思い腰を上げて?やっと民主党のことも報道し始めましたが、また小沢さんの金の問題だけに終わりそうな気配です。
 マスコミはこの機会に自民党は勿論ですが、民主党の体質やその政策を明らかにし、解説を加えるべきだと思います。
 何しろ国民は次期政権は自民か民主のどちを選ぶしか無いのですから
 その選択の資料を提供するのはマスコミの役目だと思うのですが。
 マスコミは今のように緊急かつ重要な時期、そして選挙直前の今こそ、麻生さんの失言や中川さの酔態など矮小な報道もいい加減して、日本のためにももっと大きな問題の各党の政策を報道し、論議する時期にいるのではないでしょうか。

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