普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

祝WBC2連破達成(チームワークの勝利)

2009-03-25 10:26:50 | スポーツ

 侍ジャパンの皆さん、優勝おめでとうございます。

 日本は宿敵韓国と5度目の対戦を制して念願の2連破を達成しました。
 然し最終戦は見ていてはらはらどきどきの戦いでした。
 結果から見れば安打数が日本15に対して韓国は僅か5の数が示すように、日本が圧倒的に優勢に試合を進めながら、スコアでは緊迫した試合であわや、試合に勝って勝負で負けるところでした。

 最終戦と試合全体を振り返って日本に取って良かったところを考えて見ました。
・謙虚な日本チーム
 原監督の相手国を讃えるコメントと、選手達の相手国選手に対する謙虚な態度。(それと日本のアナウンサーの相手国の選手への公平なコメント)
 これは韓国のように日本に勝った喜びの余りマウンドに韓国旗を立てるような非礼な態度と好対照となるもので、日本に対する好印象を上げたと思います。

・若手選手の活躍
 内川選手のスーパー・プレイ、5回の韓国の本塁打で追いつかれて、嫌なムードにチームがなりかけていたとき、次打者のフェンスまで達しようかと言う打球を滑り込みながら、ワンバウンドで掴み2塁へ矢のような送球をして走者をアウトにして、日本の勢いを取り戻しました。
 このように中島、青木、内川、ダルビッシュ、田中将大など若い選手がその能力をのびのびと100%発揮したのが印象的でした。  

・イチロー選手の活躍
 今回は、彼の言葉によれば不調に「苦しみ、つらさ、痛みを感じ」ながらも、それを顔に出さずにチームの先頭に立ち、後半に調子を整え、最終戦は4安打、そのうち7回は絶妙なセイフティーバンドを決め得点に絡み、10回にはセンター前へ2点タイムリーを放ち貴重な勝ち越し点をもぎ取りました。
 もし不調のままで終わると、イチロー選手は勿論、それを辛抱して使ってきた原監督にも批判が集まるところでした。

・ベテラン選手の活躍
 小笠原選手は3回に右安打を放ち日本に貴重な先制点をもたらし、8回には岩村選手がレフトへ犠牲フライを放ち貴重な1点を追加、稲葉選手も8回、10回に得点に絡む活躍をしました。
 最終戦では城島選手がブレーキになり混戦の原因の一つとなりましたが、それまでの全試合で活躍していました。
 イチロー選手を始めベテラン選手の存在とその活躍がチームの若手選手を安心させ、その力を100%かそれ以上発揮したのだと思います。

・オリンピック野球の敗因と侍ジャパンのこれから
 私はオリンピックでの星野ジャパンの敗戦の一つの原因として、攻撃の中核の選手として、宮本慎也選手くらいしか居ないことを上げ、「巨人の小笠原選手や阪神の金本知憲選手など、いざと言うときにコンスタントに打てる確実なベテラン選手を入れるべきだった」と素人考えを書いたことが有りますが、今回の侍ジャパンはベテランと若手の絶妙なバランスが今回の活躍の一番大きな力になったような気がします。(*注記)
 その後の星野さんの話によるとこの二人の話も出たそうですが、相手チームから拒否されたそうです。
 それはともかくとして、今回は日本挙げての後援によるチーム作りが成功したように見えます。
 少ない選手層しかない韓国がこれまで活躍したように、日本も今後とも連覇を続けるためには、全国挙げての支援体制が欠かせないと思います。

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*注記:オリンピックを振り返って [チームワーク]
 野球には宮本選手がいたが、1次リーグ初戦のキューバ戦、その他の試合では代打と出場機会は殆どなかった。(その他には矢野、里崎、新井の各選手もいましたが殆ど目立った活躍は出来なかったようです。)
 そしてその結果は残念ながら格下の国との試合に勝っただけで終わった。
 人は極限状態になったとき、実際にプレーしているチームの中に頼りになる人がいるといないでは、結果に大きな差が出ることがあると思う。
 前回のオリンピックの野球の例で言えばイチローさんだ。
 私は宮本さんに加えて、攻撃面で言えば阪神の金本知憲さん、巨人の小笠原道大さんのようなベテランがいたら局面は大きく変わっていたと思うのだが。
 勿論このようなことは首脳部でも分かりきっていたと思うが、オリンピックと平行してプロ野球が行われていた日本では致し方なかったのかも知れない。