普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

小沢さん、幹事長を辞任しては

2010-01-18 10:17:09 | 鳩山内閣

 小沢さんの資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る、元秘書の石川知裕衆院議員らが逮捕されたことを受けて読売新聞朝日新聞 が世論調査の結果を発表しています。 黒字は私の感想です)
 両者の調査結果の数字はほぼ同じですので、ここでは読売の数字を取り上げて見ました。
・鳩山内閣の支持率:45%(前回56%)
  一般に支持率が50%を切れば危険信号と言われていますが、果たしてどうでしょうか
・小沢氏は幹事長を辞任すべき:70%、その必要はない21%
 私は小沢さんは民主党のためにも日本の為にも辞めた方が良いと思います。
参照:独裁国家の道を進むのか民主党政権
 
・小沢氏が国民に説明責任を果たしているとは思わない:91%(前回91%)
 この数字は小沢さんや一部の批評家達が批判している検察より、小沢さんの方に責任があると人々は思っていることを示している数字だと思います。
・小沢氏に幹事長を続投させる考えを示した首相の判断:適切だと思う21%、そうは思わない68%
・今回の事件が鳩山内閣の政権運営に与える影響:非常にある42%、ある程度ある43%
 上記二件に就いて言えばもし鳩山さんが小沢さんを辞職させていたら、鳩山内閣への支持率低下は避けられないとしても、鳩山さんのリーダーシップ発揮でその低下は最小限に抑えられた数字になっていると思います。
 ここでは鳩山さんのリーダーシップが問われる所ですが、民主党内で圧倒的多数を占める小沢グループの存在を考えると不可能なような気がします。

・政党支持率:民主が34%(前回39%)、自民は20%(同16%)
・今夏の参院比例選での投票先:民主は28%(同35%)、自民は21%(同20%)
 注目すべきは、民主党は鳩山さんや小沢さんの資金問題があるのに、自民党への支持率が思った程伸びないことです。
 国会では両者への攻撃が中心となると思いますが、小沢さんの言うように「政治とは選挙」だの言葉を借りれば、二人への攻撃だけでは自民党の支持率はこの程度しかあがらないこと、詰まり次期の参院選では敗北が必至なことです。
 自民党が考えねばならぬのは、自党への支持率を民主党より上にすることです。
 そのためには衆院選大敗の原因を総括すること、そして私がいつも言うように、政治主導の行政改革への国民の期待を見落としたこと。
 その原因は自民党本部が国民とそれにいつも接している地方の議員から遊離してしていたことの反省です。
 なお朝日新聞はこの他に次のような件でも調査しています。
・鳩山首相の資金管理団体の偽装献金問題について首相の進退:辞任しなくてよい59%、辞任するべきだ
・これに対しする首相の説明:納得できない77%
 
 この数字は国民は世論調査で民主党はマニフェストの変更しても良いと言う人が多いように今でも民主党やそれを率いる鳩山さんに優しいことを示しています。
 正確に言えば国民はばら蒔きのマニフェストには殆ど期待していないが、民主党政権による政治主導の行政改革を期待しているので鳩山さんにもう少し頑張ってくれというメッセージのようです。
 然し、良く言われる民主党の経済政策や安全保障の問題、 (恐らく小沢さんとそのグループから出た)マニフストから消えていた外国人参政権の問題など、民主党や鳩山さんに優しいだけでは、日本の将来はないと思うのですが。
 今こそ私たちは鳩山政権の政策の細かいところまで、是々非々の立場でしっかり見て置かねばならない時期になっているのだと思います。
 テレ朝の今日の「スーパーモーニング」で鳥越さんが「今回の世論調査の結果は検察からのリーク情報で国民が踊らされているのだ」と言っていました。
  鳩山政権の人達は鳥越さんのような人達の発言を聞いて、まだマスコミが自分たちを支持していると思っていたら、情勢の判断を誤ることになりそうです。
 
(余談ですが、逆に検察から何も情報もなく、いきなり現職の国会議員が逮捕されるなどがあれば、どんなに怖いことかと思いませんか。)

[正直な民主党若手政治家の活躍を期待]
 それにしても昨日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、「日本が抱えるヤバイこと」のトップ2に鳩山政権と小沢さんの二つが上がり、鳩山政権の経済政策がコテンパンに批判されたあと、何故か判りませんが原口総務大臣が出席しました。
  当然パネルの人から彼への鳩山政権や小沢さんへの批判が集中したのですが、原口さんの立場上での苦しい答弁と困った顔が印象的でした。
 それでいつも思うのですが、テレビへの露出度の高い長島、長妻、安住、前原、野田、細野、渡辺周の各氏など(官僚出身を除く)若手の議員達の正直で(野党時代の)率直な発言をする人達が中心とする民主党になって貰いたいと思うのですが。
 民主党が野党時代にテレビで自民・民主の両議員の間に熱心な討論が交わされ、これなら懸案の政策も両党の間で何とか妥協できるのかと、思っていたのに民主党としては対決姿勢に変わってがっかりしたことが何度もあったのを思い出します。
 今でも小沢さんの締めつけがなくなれば民主党もかなり変わってくると思うのですが、果たしてどうなることでしょう。
 今回の鳩山さんの発言のように小沢さんに検察と戦えと言わんばかりの発言(後で釈明していましたが)に見るように、その場限りの発言をする政治家、小沢さんのように選挙で勝つためには手段を選ばない政治家に牛耳られていては、日本の将来は暗澹たるものに終わりそうです。

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