普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

辞めるとは一言も言わない菅さん

2011-06-04 10:48:31 | 菅内閣
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 昨日の国会で、山本一太さんの再三の辞めるのか否かの質疑に対して、菅さんは紙を見ながら、「この大震災への取り組みに一定のメドがついた段階で、私がやるべき一定の 役割が果たせた段階で、若い世代に色々な責任を引き継いでいただきたいと考えている。」という民主党代議士会の発言を繰り返すだけで、最後まで辞意、辞任の言葉は一言も発しませんでした。
 今、大問題になっている「この大震災への取り組みに一定のメドがついた段階」が何時かはともかく、素人考えでは辞める意志があるのなら、はっきり言っても良さそうなものでが何故いわなかったのでしょう。
 これを菅さんの立場で彼の発言を考えると、「私がやるべき一定の 役割が果たせた段階で、若い世代に色々な責任を引き継いでいただきたいと考えている。」の中の引き継ぐべき「色々な責任」の中に菅さんが入ってなくても話しは通ります。
 だから仮に菅さんが首相として残っても、菅さんが「若い世代に色々な責任を引き継ぐ」と言う代議士かにした約束を守っていることになります。
 菅さんが国会の質疑の中であくまでも辞意、辞職の発言をしなかった意味は、こう解釈するしかないような気がします。
 つまり「この大震災への取り組みに一定のメドがつき」それが大成功に終わり、菅政権の支持率が急上昇したら、そのまま居直り閣僚を一部入れ換えるつもりでもあるのでしょうか。
 そうでもなければ、菅さんが本気で辞めるつもりなら、国会でもあっさり辞意を表明したほうが、「潔さ」を評価する日本人の国民性から菅さんの支持率が上がると思うのですが。
 私は菅・岡田の両氏と鳩山・平野両氏のどちらか嘘を言っているか判りません。
 然し「首相と鳩山氏が交わした「覚書」をまとめた北沢防衛相と平野博文元官房長官は3日、それぞれ「退陣を前提としたものだ」との認識を示した」と言う報道が流れています。
 因みに平野さんは鳩山グループ、、北澤さんは羽田グループに所属しています。
 そして現実は複数の閣僚からの菅さんの早期辞任要求、党内の反菅勢力急拡大の動きが報道されています。
 誰が考えても、鳩山・小沢グループを憤激させ、党内の中間派のグループ呆れさせ、党内の分裂状態が酷くなった民主党。
菅さんから一杯喰わされたと切歯扼腕する、自民党、公明党の猛反撃があるのは眼に見えています。
 そして何よりも国民から信頼を失った菅政権が、今後どれだけの実績を上げられるかは、誰でもが判っていると思います。
 然し菅さんはいよいよ行き詰まったときにでもなれば、「色々の責任」の中に菅さんも入っているとして、前記の約束通りに辞めるから良いと思っているのでしょうか。
 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと言う言葉もありますが、何がなんでも自分の職にしがみつく粘るのも一つの考え方です。
 然し菅さんがこれ以上に晩節を汚さないためには、前の言葉を選んだ方が良いと思うのですが。

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