普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

完勝した菅さん

2011-06-23 16:49:59 | 外交・安全保障
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 会期末当日まで民主・自民・公明の会談は、通常国会の70日間の会期延長が決まった。民主党の提示した延長幅が、90日→120日→50日→70日と迷走した揚げ句、岡田幹事長は、特例公債法案の成立や「新たな体制」下での第3次補正予算案の検討などを記した合意案をまとめ、自民、公明両党に提示した。だが、両党は「首相退陣時期があいまいだ」などとして、拒否しましたが衆院総会で延長が決まりました。
 岡田さんたちの案は当初は「新首相」として菅さんと交渉したそうですが、菅さんは「新体制」と書き換えるよう求めてて押し切りました。
 菅さんは代議士会で「一定のめどがついた段階で若い世代へ引継ぐ」と言ったそうですが、辞めるとも、一定のめどが何時かもは具体的には言っていません。
 詰まり菅さんの元で内閣改造をして一部を若い世代に引き継ぐとしても嘘を言ったことになりません。
 そして菅さんは自分が決めためどが任期満了としてして、彼の言う四国遍路に出掛けても良いのです。
 岡田さん始め管内閣を支える人たちもお手上げ、反菅勢力の鳩山・小沢グループも打つ手がない状態。
 自民党も会期延長に反対しましたが、50日案には賛成し、特例公債法案や、第2次補正予算は世論の反発を恐れて協力姿勢を見せています。
 今回の民主党の方針のブレに対して、反民主の強硬論が噴出し、それまで民主党の玄番さんと政策調整をして来た石破さんへの批判が強くなっているそうです。
 文藝春秋の識者による調査で時期首相の一番になった石破さんに批判が集まり、河野さん他一人の造反者がでるなど、自民党もなんだかおかしくなってきました。
 正に菅さんの完勝です。
 一方菅さんには大きな課題がいくつも残されています。
・菅さんが一番の柱として進めてきた「社会保障と税の一体改革案」は党内の反対で結論咲先送り
・菅さんの浜岡原発停止要請で一気に盛り上がった反原発の動きで、全国で停止中の原発の再開の動きはゼロ、電力不足による経済の停滞が待っています
・菅さんがぶち挙げたTPPへの行方は真っ暗
・復興会議の答申もどれだけ出来るか、増税の要請、特区設置に伴う各省庁間の調整など難しい問題が控えていますし、答申に含まれない大きなややこしい問題が山積です。
・最近言い出した電力会社に自然エネルギー買い取りを義務づける再生可能エネルギー特別措置法案も、原発停止に伴う経費の増加、節電に伴う収入の低下、原発保障の枠組みへの電力各社への負担など、電気代の上昇による家計への負担、経済への悪影響など大きなに問題が残されています。
・そして上記の施策の実施に当たる官僚の民主党政権、特に原発事故対応ですっかり信頼をなくした菅さん
 この様に並べて見ますと、その殆どが菅さんの政策と言うよりも思いつきばかりです。
 そしてこれらの問題で一人元気な菅さん、今回のことでがっくりの民主党幹部や政務三役、国難に対して幾ら菅さんが嫌いでもその政策にある程度就いて行かねばならない野党、特に自民党。
 日本の漂流と、経済では一時的なの復興需要はあっても長期的な低下、増大する国債(とそれにともなってと起こるかも知れない金融不安)は眼に見えています。
 私はもう失うものは何もない菅さんに対しては、民主党幹部や閣僚達の辞職と言う脅しを掛けるしかなとい書いて来ました。
 そして報道に依れば岡田さん、仙石さん、玄番さんなどにもその動きがあったそうですが、石原自民幹事長がそれに公にしたことでおじゃんになったそうです。
 私はそんなこと位で腰が抜けるほどの民主党の人達はいないと思いますが、やはり私が書いたように、その場凌ぎ物事を済ます民主党の体質と、菅さんと鳩山さんの覚書にあるように、国や政策よりも自民党に政権を渡さないと言う民主党なりの大義しかない、つまり信念の人達が、捨て身になっている菅さん一人に引っ掻き廻されているのだと思います。
 私は何時もの愚痴ですが、この様な国難に山岡鉄舟、勝海舟、西郷隆盛などの憂国の志士がでないか、自民党の石破さんのような時代を担う人が自民党や民主党から出ないかと思うのですが。
「スポーツからしか英雄の出ない国」

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