普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

すっかり元気になった菅さん

2011-06-18 10:33:10 | 菅内閣
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 最近の菅さんの頑張りの様子を新聞記事から拾って見ました。
・菅首相が今月下旬にも内閣改造に打って出るのではないかという警戒感が与党内にじわりと広がりつつある。
 退陣表明した首相が内閣改造に踏み切るのは非常識というのが一般的な見方だが、「前例無視、永田町の常識にとらわれない菅首相だけに、何をやるかわからない」という疑心暗鬼が背景にある。
・死に体内閣が与野党振り回し、補正・人事とやりたい放題
 菅直人首相が土俵際で粘り続け、息を吹き返しつつある。首相は自らの手で平成23年度第2次補正予算案を提出する構えを強め、東日本大震災の復興担当相の人選にも積極姿勢を見せる。「ポスト菅」を探る民主党内の動きも沈静化してしまい、野党も次の一手が打ち出せないでいる。
 首相は2日の退陣表明以降、矢継ぎ早に政策課題を打ち出し、政権延命の環境を整えた。
 執行部は21日にも両院議員総会を開く方針だが、首相への党代表解任決議案が提出される気配はない。
 野党側の戦意も急速にしぼむ。
 自民党執行部は大幅延長を「首相の延命策」と拒否する方針だったが、16日の各派総会では「半年延長でも賛成する懐の深さがあっていい」と容認論すら出た。
 民主党は16日、子ども手当の与野党修正協議について玄葉光一郎政調会長に一任することを決定、特例公債法案が成立する可能性が高まった。2次補正は7月15日ごろに提出される見込みで、そこまでは首相の独走が続くのは間違いない。
・再生可能エネルギー買い取りを電力会社に義務づける法案に突然意欲を示し、「菅の顔を見たくないなら、この法案を通した方がいい」と早期退陣論を挑発。

私は一昨日の「菅さんを早く辞めさせる方法」で菅さんが頑張っているのは、
・彼なりの首相としての使命感
・今の様に国難に政治空白を作ってはならないと言う国民の支持
・大震災と、大きな原発事故について政府の対策に対して野党や党内野党からの無闇に反対できぬと言う読み
 それに対抗するには民主党の幹部が辞職するしかないが、民主党政権維持のためには、都合の悪いことには目を瞑ってその場しのぎのやり方で納めてしまうと言う民主党の体質だと書きました。
 一方菅さんの立場から考えますと、菅さん自身は何時もの言い方で辞意のことばも、何時辞めるかも何らの言質も与えていませんが、早かれ遅かれ辞めるしかない、これ以上失うものは何もないとの割り切ったのが今の元気の元だと思います。
 それに対して他の幹部の人達は私が指摘したような、その場しのぎのやり方で対応している意志の弱さです。
 たった一人の開き直った菅さんに、その場しのぎの済まそうとするその他大勢の幹部たちがうろうろするしかないのは当然です。
 それに対して、
・自民党の逢沢一郎国対委員長は20日の与野党幹事長会談までに菅直人首相が退陣時期を明言しない場合は、岡田幹事長、枝野幸男、仙谷由人正副官房長官、安住淳国対委員長達が責任を取って『これ以上支えられない』と辞めるくらいの決心で臨むことが求められる」
と私の指摘したようなこと言っているそうです。
この様な民主党のその場しのぎの体質は、菅さんと鳩山さんの代議士会の覚書で、復興策の前に書かれたと批判を浴びた。▽(色々の考えを持っている人から成り立っている)民主党を壊さないこと▽(解散・総選挙などして)自民党政権に逆戻りさせないこと
に示された考え方から生まれたてものだと思います。
 民主党はその基本となる綱領を持っていないと批判されています。
 何故なら自民党出身者から、社会党出身者、右翼と言われる人から日教組出身者混合では綱領など出来る筈がありません。
現に大揺れの民主党で日教組出身の輿石さんの存在がますます増しています。
 綱領のない民主党の大義は自民党政権奪取しかありません。
 だから主義主張は問わずに右から左まで集めています。
 だから彼らの言うマニフェストも人気取りの政策の集合です。
 経済政策も私が何時も指摘するように、中小企業支援策ばかりです。  
 つまり一言で言えば野党の公約を引っ提げて政権を取ったのですから、そのボロが次々に出るのは当然です。
 今回の菅さんの問題もこの様な体質の民主党では何も手が打てないのかも知れません。
 然しこのままでは、そして菅さんが幾ら頑張っても、未曽有の国難の前にして政治が停滞、そして日本の国力が低下するのは眼に見えています。
そして世界の注目を浴びている日本が諸外国から笑い物になるのも間違いないと思います。
 後は民主党は鳩山さん、小沢さんを、輿石さんを除いた人達の幹部の人達の決断に待つしかありません。
・昨日の産経はその社説で、民主党が大幅な国会会期の延長を目指す中、自民党が守勢に立たされている。菅首相が一日でも長く延命することが日本を「不幸」にしかねないと明示することだ。そのためには、国益と国民の利益を守る選択肢をきちんと示し、政策論争を展開することが求められる。当面する大きな課題のうち、自民党が明確にすべきは、「脱原発」の風潮に乗じて唐突にエネルギー政策を転換しようとしている首相に、いかに歯止めをかけるかだ。原発の稼働停止が各地に広がれば、東北復興や日本全体の経済成長に必要な電力の確保は困難になるのは明らかだ。など自民党に発破を掛けています。                      
野党第一党の自民党も菅政権に対決か協力の幹部の決断に待つしかありません。
民主党の3プラス1も、自民党もトップが頼り無いとすれば、その下の幹部達に頑張って貰うほか、日本の進む道はないような気がするのですが。

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