表記の件に就いての琉球新報と毎日の報道を併せたものです。 (但し毎日の報道は新報の報道の受け入りのようですので新報の報道してない所を補足として括弧で書いています。)
田中局長は那覇市の居酒屋で、防衛局が呼び掛けた報道陣との(各社負担する会費制で)懇談会を開いた。報道陣は県内外の約10社(毎日は9社)が参加した。
評価書の提出時期について、一川氏の発言が明確でないことについて(本紙記者(毎日か新報か不明) が「政府はなぜ『年内提出する』と明言しないのか」との)質問が出たとき、「これから犯す前に犯しますよと言いますか」と発言した。
懇談会終了後、沖縄防衛局は、琉球新報の取材に対し「発言の有無は否定せざるを得ない」と述べた。
田中局長は非公式の懇談の席で発言したが、琉球新報社は発言内容を報じる公共性、公益性があると判断した。
[私の意見]
・論外の田中局長の発言
田中局長の発言は改めて付け加える必要はない程批判されているので省略します。
・普通の日本人記者ならこの問題をどう処理するか
報道のような発言があれば、記者の中から普天間問題で行き詰まった状態でのその発言の不適切さを局長に指摘し、「これは日本のためにならぬので、我々もこの発言はなかったことにするから、その発言を取り消せ」とアドバイスすると思うのですが、そのような発言はなかったのでしょうか?
酒の席ですから言えない筈はないと思いますが、そして皆からそう言われても局長がその発言を固守すればオフレコでも記事にするのは仕方がないと思いますが。
それとも問題に何も気づかなかったのでしょうか。
・琉球新報の記者はどうしたのか?
局長の沖縄県人を侮辱するような発言を聞いて局長に何も言わなかったのでしょうか?
それとも新報の普天間基地反対の立場から、良いことを聞いたとして内心シメシメと思って黙って聞いていたのでしょうか。
それともその時は何とも思わずに会社に帰って編集部から問題点を取り上げて記事にしろと言われたのでしょうか?
・リスク管理の出来てない局長
防衛省は各省の中で特にリスク管理に厳しいところだと思います。
彼の経歴からしても出席者の中には琉球新報など地方の記者も出席しているのを知っているはずです。
琉球新報が普天間基地問題でどのような主張をしているか嫌というほど知っている筈です。 (*注記参照)
幾ら酒の席でオフレコとしても余りにも不用意過ぎると思います。
この点からも彼も防衛省官僚としては不適切であり彼自身も防衛省も反省し直す所は直すべきだと思います。
それにしても局長を解任した一川防衛大臣すら、国賓として訪日中のブータン国王夫妻を歓迎する宮中晩餐会を欠席して日本・ブータン友好議員連盟副会長を務める高橋千秋民主党議員の政治資金パーティーに参加し、「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」とスピーチし、翌日の参院予算委員会で「軽率だった。申し訳なく思い、反省している」と陳謝し、ブータン総領事へお詫びの手紙を出したそうで、リスク管理意識のない、言葉が軽いのは上も下も同じとは情けないですね。
それにしても日本・ブータン友好議員連盟副会長を務める民主党の高橋千秋さんはどうしたのでしょうかね?
追記:懇談会の現実を2日の読売が書いていますので、本記事と該当部分を纏めて見ました。
・オフレコの撤回を求めなかったのは想像できないような発言で驚いたため
・記者は懇談会の終了後に同席した防衛局の報道室長に電話で記事にすると通告した。
この説明を第三者として解釈すると、局長の発言を聞いて私が言うように日本のために発言の撤回を求めるどころか、良い事を聞いたと思って黙って聞いて記事にしたことが判ります。
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*注記:琉球新報の論調 (Wikipedia より)
論調は地方紙の中ではかなり左派、進歩的であり護憲や左派勢力の退潮にも関わらず非武装中立を主張し日米安全保障条約にも批判的である。歴史認識も進歩的な観点での主張に終始している。在日米軍の駐留そのものにも軍事行動以外の事柄に対しても批判的で東日本大震災の際のトモダチ作戦と称した救援活動に対しても売名目的と厳しく批判したほぼ唯一の新聞である。