・慰安婦問題
韓国の韓国の李大統領が来日して早速民団の会合に出席しましたが、これに就いて自民党の佐藤正久さんが下記のようにツィートしていました。
韓国の李大統領はしたたかだ。大阪空港到着後、民団の会合に出席し、「慰安婦問題を解決できなければ日本の永遠の負担」と明日の首脳会談前に日本側に先制パンチ。野田総理や民主党と関係が深い民団を活用するやり方は交渉上手に見える。野田総理は毅然と対応すべきだが、どうかな?
私も前回のエントリーで、日本側は慰安婦問題はパスの姿勢、李大統領は同問題を取り上げると言う考えから、また野田さんが李さんから押しまくられるのではないかと心配して最低の最低限--外交では特に韓国に限り、それも慰安婦に限り絶対に謝らぬこと。と書きましたが、佐藤さんの言うように支持団体には極端に弱い民主党が、李さんから民団のことをちらつかされて、又選挙を前にした李さんの厳しい立場を考えて、また何時ものように慰安婦問題で謝り、いよいよこの問題の責任は日本にあるという間違いを定着させるのではないかと心配しています。
・NHKお気に入りの作家でタレントの遥洋子さんを起用するNHK
昨夜NHKで「NHKスペシャル 日本新生 第3回「激論“増税” 税から考える 日本のかたち」がありましたがそれを見ながらの感想です。
遥洋子さんは「日本のこれから」シリーズでキャスターの三宅民夫さんと共に良く出る人ですが、どの新聞や雑誌でも殆ど出ない反政府的発言の多い人です。
私は同じ傾向でNHKお気に入りの金子勝さんや内橋克人さんがいれば、早速スイッチを切るところですが、慶應義塾大学の竹中平蔵さんや、北海道大学大学院の教授で、新成長戦略実現会議委員の宮本太郎さんが出ていたので、なんとか見られる番組になれました。
前NHKにいた池田信夫さんが言うように、NHKの政治部門担当の中には左がかった人がいるのなら、早く整理して中道の人を選ぶのが日本のためNHKのためになると思うのですが。
・若手政治家の発言が通らない民主党
番組では経済財政政策担当大臣の古川元久が出ていました。
竹中さんの鋭い指摘に古川さんも同調し、党でもその方向に進めていると説明していました。
民主党が野党時代から見るいつもの光景です。
政権党の自民党の出席者と意見を戦わせる民主党若手政治家。見ているとこれなら何とか話がついて物事を進むかと思えば、党に帰ると丸反対の方向に進んでがっくりが繰り返されて来ました。
昨夜でも年金の払い過ぎ問題、支払い開始時期を遅らせることの先送り、人事院勧告を無視しての公務員経費削減法案の先送りの結果の公務員給与、賞与の増額などなど。
竹中さんがこのような問題を指摘しても、古川さんは党内で検討中と言うばかり。
野党時代と違うのが民主党党内野党が反対していることは国民は皆知っていることです。
・政治屋の政治家の違い
竹中さんはこの問題に関連して「政治屋は自分の目先を見る政治家は国の目先を見る」と言っていました。
彼が言いたかったのは明らかに民主党内野党の人達のことでしょう。
彼らが怖いのは次期衆院選の落選です。
だから上記のように国民に負担になることは、野田さんの言う福祉と税の一体改革に伴う増税と共に皆反対。
賛成するのは国民受けのよい子ども手当て、農家の個別補償制度などなど。
これでは日本が持たないのは当然です。
だから国会議員定数削減など彼らに取ってとんどもない話。
そしてその人達を煽って自分勢力を温存しようとする小沢さんとそれにぶら下がるグループの人達。
そして野田さんまでが、党の勢力の維持・拡大のため民団に配慮して、慰安婦問題で韓国大統領に譲歩すれば国の方向をまた誤らせることになると思うのですが。
竹中さんの言うように野田さんの考えるべきことは党のことでなくて、国のことであるべきと思うのですが、今日の会見でどう出るのでしょう。
・政治が頑張らねばある日突然崩壊が来ると言う投書
番組の途中でのニュースで、
民主党の前原さんが、消費税増税を行わなかった場合について、(政府が財政再建への努力をしないと言う)「国家に対するリスクが、結果として国債の格付けを下げて、利払いが上がり、日本の経済がより厳しい状況に置かれる可能性が高い。金利が1%上がっただけで10兆円の借金が増える」と指摘していました。
つまりこの儘では、日本の経済環境の変化を虎視眈々と睨んでいるヘッジファンドが乗り出したら大変だと心配している国民もいるようです。
・現金給付より公共サービスに力を入れて雇用の増加を図るべきの投書
これは民主党の子ども手当てに関して何度も出た問題ですが、先に書いたように現金給付での人気取りという民主党の基本政策を民主党が捨てきれるのでしょうか。
・地方分権問題
NHKでは市民からの意志を反映させている例として、鳥取県の智頭町で百人委員会を組織し、そのアイディアで森林セラピー の例を紹介していました。
私はそのアイディアは大賛成ですが、本来なら町民の代表である町議会の議員はどうなっているのだろうと思いました。
公務員の経費削減に辣腕を振るった橋下さんも府議会だけではどうにもならなくて維新の会を組織しました。
中間市では北九州市との合併の住民投票で合併を進めて来たのに、議員定数削減を北九州市から要求されて、合併反対の決議をしました。(近くの飯塚市では合併で膨れ上がった議員反対の住民の意見で最終的に削減しました。)
たとえ首長がやる気でも数で多数を占める議員がやる気がなければ何も進みません。
竹中さんは地方分権とともに財源も地方に委譲すべきと主張していましたが、これでは経済基盤の弱い県と、東京、京阪神、東海、福岡などの格差が開くばかりです。
私は関係者のやる気でも財源から考えても、中央集権と同様に地方分権も万能ではなく、バランスを取れた政策を取るべき思うのですが。
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