文芸春秋の最新号を立ち読みしていますと代表作「人間の証明」で有名な 森村誠一さんの”「老進気鋭」年金返上という選択”と言う文章を見つけました。
その概要は60歳前後で定年満期になっても、少なくとも前期高齢者は「老進気鋭」の気持ちで年金生活に頼らずに老人も働こうという内容でした。
これは元の厚生大臣の舛添さんも複数のテレビ番組て言っていたように、年金・介護などの与えるばかりの問題ばかり取り上げずに、もう少し老人も働いて貰い、いかに健康を保つかでその経費を減少しようと言う前向きの政策を取るべきと言う意見に繋がるものです。
私も二人の同じ考えを書いてきましたので、森村さんの意見(青字)に添って私の考え方を纏めて見ました。
・60歳で定年になってから20年が人生の決算期だ。
現実:特に企業で作業者などとして満期になった人はこれからは自分がお山の大将として悠々自適したいと言う人が多いようです。
・定年間近の人達は現役時代の肩書に拘る人が多いがそれでは社会から孤立してしまう。
上記のような人達が多数を占めるなかで、昔の肩書をひけらかして嫌われている人がなかにはいるようです。
私など威張るのが嫌いで、自分の地位(中級管理職)であったことが判るような現役時代の仕事など話さないようにしていても、「脱いだ積りの肩書を着せたがる」人もいますので要注意。
退職後20年を有意義に過ごすための法則
・健康であること
舛添さんの言うように健康であり健康・医療保険の負担軽減で国に貢献できます。
然し現実は現役時代の健康管理不足のために退職後70歳までの亡くなる人も多いようです、なかにはいよいよ今年から年金が貰えると言うときに亡くなった人もいます。
それは本人および使用者側に問題があるし、結果的に国の負担が増えるばかりです。
特に成人病などの致命的な心臓、血管、脳、癌などの病気の初期を見誤ったり、地もとの一般病院に掛かったり、して手遅れになることが多いようです。
そのためには各自がこの種の病気にアンテナを張って情報を収集しておく必要があるようです。
・ある程度の経済力を持つこと
森村さんの言うには自分で起業するくらいの金を持てと言うのですが、私の場合は勿論そのような蓄えが在るわけでなく、年金と幸運にも80歳まで海外技術者支援のボランティア団体で少しばかりの手当てをを貰った程度で、これに就いて言う資格はありません。
唯一言えるのは健康だったこと、趣味でやっていた英語が活かされたことだけです。
・出来れば配偶者を持つことが望ましい
特にに男は配偶者がいなくなれば直ぐ参ってしまう。
私の場合は趣味の山登りも単独行が主だったように一人でいることには慣れているつもりなので、不幸にもこの立場になれば参るか否かはその時になって判りませんが、家内の有り難みはその時に感じるようになるのは間違いないような気がします。
・生産性を上げること
仕事の生産性だけでなく、趣味などでも貢献すること
私の場合はボランテイアでいくらかは国のお役にたち、一方では表立ったことをするのが嫌いなたちで、趣味のギターでは伴奏専門、英語は皆が詰まったときのアドバイス、川柳でも事務関係の世話など裏方に廻って皆の世話をしています。
勿論能力や意欲の或る方は先頭に立ってやられたら良いと思います。
・趣味を持つこと
私の場合はギターも英語も足掛け50年、川柳は20年の経歴で、前期のようにいくぶんかでも社会貢献できています。
ただいずれもこのまま中途半端で終わりそうなので自慢にもなりません。
・お洒落をしよう
身の回りを構わぬと生活が荒れて来る
私は大雑把な性格で服装など構わないで何時も家内から叱られています。
森村さんの言う通りに気をつけて行きたいと思っています。
私が見たおかしな実情
A子さん:前向きな性格で、毎日約1000メータ泳ぎ、同所で皆から米寿の祝いをして貰った程でしたが、庭作業中に骨折、同じ事が起こることを恐れた医者の指示でケアホームに入所。同所でも同じ理由で外出禁止。止むなく毎日廊下の往復や階段昇りで体を鍛えていますが、ホームの他の人達は皆食事以外は一歩も部屋の外にでず、運動する人達は皆無。所内の趣味の集まりもない。唯一良いのはリハビリのための運動をさせていることだけ。
これでは第二のねたきり、ボケの人が出てくるのを待っているようなものです。
C子さん:認知症の彼女の楽しみは週一回のデイケア行き。彼女はその明るさでホームの人気者。ケアでのお喋りは認知症の防止に役立つそうです。然しその他の日の家事は総て彼女の娘。C子さんのすることはテレビを見るか、ソファでの昼寝だけ。テレビを見ている間は脳の活動は停止しているそうです。これでは持病の認知症の進行を待っているようなものです。
私の団地の実情:月一回の老人会がありますが、ボス的な人の好きな人ばかり集めたと批判。そしてその人達を含めて数少ない趣味を持った人を除けば、老人達は家に閉じ籠もりきり。これでは足腰も弱るし、テレビを見るばりでは惚けになっても仕方がない状態です。
これでは舛添さんの意見とは反対に、国も社会もみすみす医療・介護の費用がかかるのを見過ごしているだけです。
[私の意見]
現役の方たちへ
・先ず森村さんの言うようなことをして、自分自身が健康に留意して国や人さまに迷惑を掛けないようにすること
・次は出来るだけ次のようなことで積極的に社会に貢献すること
ボランティア団体で積極的な支援活動をする
趣味の会で自分に相応しい形で貢献する
仮にこれといった趣味も特技のない方でも、地域で上記のような人達のために、日曜祭日を除いては毎日顔を併せてお互いに話し合ったり、遊んだり軽い運動などする機会と場所を作る。
・このためには働き盛りの中年時代から、各自が退職後の生き甲斐、健康・趣味などのための生活設計をすること
仕事が面白くて、忙しくしかも責任のある方達の立場で、このようなことを言うのは易く難しいことと思いますが、退職後の20~30年を無為に過ごさないための生活設計をしっかり立てて置く必要があると思うのですが。
国や企業へ
そして舛添さんの言うように、社会福祉・医療などの経費削減のためにも高齢者予備軍を支援する必要があると思うのですが。
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