普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

自衛艦のソマリア沖出航に反対する人達

2009-03-15 12:45:43 | 政策、社会情勢

 昨夜のテレビで護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が、ソマリア沖の海賊対策のために出航する様子が報道されました。
 いつもの自衛隊員の出発の様に、生命の危険に晒されるかも知れない自衛隊員に余計な心配を掛けいように、「家のことは心配しないでと健気に励ます」子供を抱いた若い奥さんと、後は宜しくと頼む若い自衛隊員。
 その一方で自衛艦派遣に反対する人達のシュプレヒコール、中にはグリンピースもどきにボートを出す人達、反対の団体の代表者らしい女性が「自衛官の生命の危険を晒すような自衛隊の海外派兵反対」と言っていました。

[自衛艦のソマリア沖出航に反対する人達へ]
 然し彼らの行動は彼女が言う様に「生命の危険を冒して」出発する自衛隊員やその家族の気持ちを考えての行動でしょうか。
 その様な気持ちも考えない心ない行動は「特定思想を持たない普通の人達」の反感を買うばかりだと思います。
 確かに平和憲法とそれに基づく法律の制約と関連、今まで国際紛争に静観していた中国でさえ軍艦を派遣すると言う情勢の中で、国会での充分な審議を経ないままの出航など問題は有ります。
 然しそれかと言って彼らの自衛官に対する直接的な反対行動には、次のような問題もあることは忘れてはいけないと思います。

・自衛艦派遣を止めさせるとしたら、その対策をもっての反対か
 海上保安庁の船を出す:保安庁員だったら武器を使用して外国人を殺傷してもよいのか、外航に耐えしかも高速の海賊船を追い回すスピードが出る船を持っているのか
 社民党が言う様にソマリアの政府に金を出せば済むのか:ソマリアは無政府状態で金があっても政府は何もできない
 今までのように放置して他国の軍艦に日本の船を護って貰う:日本の国際的な信用がた落ちする

・自衛隊員に直接出航反対を唱えてどうなるのか
 自衛隊員はシビリアンコントロールの原則で、政府の命令は絶対服従が原則だ、田母神論文のように政府の方針に反対のことを言っただけで辞めさせられる世界だ
 そんな彼らに政府反対の行動をしろと言っても何も出来ない、もし彼らが反対行動をしたら日本を揺るがす大問題になるだろう

・彼らの反対意見を表明する場は現地しかないのか
 国民の意見は国会議員を通じて、国会でその意見を表明できるシステムになっている、しかも現在は国会開会中なのでその支持政党の共産党・社民党や民主党内の左派の一部を動かして国会で反対して貰えれば良い
 そして絶対反対なら自衛艦を引き返させることもできる
 多勢に無勢で両党の意見が反映されないときは、今回の衆院選で両党や民主党左派の人達の応援をしてはどうか、両党が政権を取り、民主党左派が民主党の実権を握るのは無理としても、自衛艦反対派遣者の議席の急増は政府・国会とも無視できない筈だ
 それでも手ぬるいので直接に反対意見を表明をしたかったら、自衛艦出航の決定機関である国会、防衛省の前でデモをすればよい。 

 これだけの分かりきったことを考えても、彼らが何故自衛隊員に直接反対行動をしたかの意味が全く判りません。
 自分たちの存在を国民に知らせたかったのか?同一行動をとることで各グループの連帯感を高めたかったのか?それとも単なる惰性か、お祭騒ぎか?
 唯一つはっきりしている事があります。
 「自衛艦出航反対の人達の立場」に立って言えば(*注記)、厳しいシビリアンコントロールの元で生命の危険を冒して出航する自衛隊員とその家族の気持ちも考えない彼らの無益の行動が如何に一般市民の感情を害したか、そしてそれが来るべき衆院選で彼らの支持政党の議席数減少に繋がり、いよいよ彼らの目的達成の機会が減って来るだろうということです。

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*注記:第三者の立場から言えば、
・彼らの行動は国民から殆ど無視されてその影響は少ないこと
 もし影響があるとすれば
・社民党は議席を減らす
・共産党は蟹工船ブームや派遣切りの問題で議席を増やすかも知れないが、彼らの行動がその足を引っ張る
ことになる可能性が高いと思います。
  もし彼ら自身が幾らやっても、国の決定に影響がないことを知ってやっているとすれば、私の勘繰りのように、自衛隊員やその家族の感情を害してまでしてお祭騒ぎをしていることになると思うのですが。


麻生さんと安倍さんへ

2009-03-14 12:12:24 | 麻生内閣

解散「景気対策の後」と首相、消費税も争点に 
 麻生首相は13日、首相官邸で内閣記者会とのインタビューで、衆院解散・総選挙の時期は2009年度予算案と関連法案の成立後、5月の大型連休前後に補正予算案を国会に提出し、その成立までは基本的に解散しない考えを示した。
 衆院選については、「消費税を含む税制の抜本改革を第一に言わなければならない」と語り、消費税率引き上げに反対する民主党との政策の違いを争点とする考えを示した。

麻生内閣の支持率のアップ
 マスコミでは09年度の補正予算案作成のために100人近くの有識者を集めての大会議を華々しく行い、内閣の支持率アップを図ろうとしていると言っていますが、今の状況から考えると補正予算の提出はやむを得ない処置のような気がします。
 内閣の支持率アップに関して言えば、(麻生さんの言に従えば)少なくとも5月までの在任中に、人事院総裁の反抗姿勢が変わらないときや、麻生さんの地方分権の指示に対する各官庁の消極姿勢が出たとき、麻生さん自ら乗り出しての処理と、いざとなれば総裁や事務次官の更迭などの思い切った決断があれば一気に支持率はアップすると思います。
 言い方は悪いですがどうせ衆院選で大敗するかもしれないことを考えると、麻生さんにしたらそれ以上失うものはないので「火事場の馬鹿力」を発揮してはどうでしょうか。

賛成、政策論争
 政権交代論者の私から言えば、麻生さんの「消費税率引き上げに反対する民主党との政策の違いを争点とする」の考えには賛成です。
 何故なら自民党が政策を前面に出して戦うとすれば、民主党もそれに負けない政策を出さざるを得なくなります
 と言う事はもし民主党が政権を取っても、今のような中途半端な実行不可能な政策でなく論争で練り直された政策に変わるからです。
 そして政策論争が激しくなればなるほど、国民に政権選択の資料を提供することになるからです。
 そうなれば、私の希望的観測ですが、マスコミも選挙前の麻生さんの失言や中川さんの酔態や、小沢さんの秘書問題など繰り返しの放送だけ済まなくなり、両党の政策の比較や解説も報道せざるを得なくなると思います。
  (正確にはそう思いたいのですが、小泉選挙や安倍選挙のときの報道、特にテレビの放送を考えるとそうならないような可能性が高いような気がします)。

ネットきっかけ「とてつもない」売れ行き、首相の著書増刷 
 麻生首相が2007年の外相時代に書いた「とてつもない日本」(新潮新書)が3月に入って突然売れ、発行元の新潮社は13日、急きょ2000部の増刷を決定した。
 これにより、累計発行部数は19万8000部となった。
 新潮社によると、ネット上で「首相を応援するため、3月10日に本を買おう」という運動が起きたのがきっかけとみられる。紀伊国屋書店では、8日は5冊だった販売部数が、10日は272冊になったという。低い内閣支持率に苦しむ首相だが、ネット上の人気は衰えていない?

 ネット情報によると2チャンネルの書き込みが発端だそうですが、少なくともネット上では小沢さんの秘書の問題が発生してから、麻生さん支持の意見が増えているようです。
 いずれにしても麻生さんにとっては良いニュースであることと、ネット情報の力が増してきており、マスコミも無視できない存在になりつつあるのは良い事だと思います。

安倍元首相が再登板に意欲「選挙の洗礼受けて」
   自民党の安倍元首相は13日、テレビ東京の番組収録で、自身の首相再登板について、「(首相を)辞職した後、国民の審判を受けていないから、選挙の洗礼を受けないといけない。まずは信頼回復に全力を尽くしたい」と述べ、次期衆院選後の再挑戦に意欲をにじませた。
 衆院解散・総選挙については、「麻生首相のもとでやるべきだ。」と語った。

 私は安倍さんの就任間もなくの幼いやり方を見て、一時下野した後、折りを見て再出馬した方が良いと書いてきました。
 もっとも、まさかあのような形での辞任など思いもよりませんでしたが。
 そう思う私ですら今頃の再出馬表明の話は少し早過ぎるような気がしますが、安倍さんの再出馬自体は賛成です。
 何故なら安倍さんは最近の政治家には珍しくしっかりとした自分のビジョンを持っているからです。
 それと突然の辞任と言う屈辱的な、大失敗と言う非常に貴重な経験したからです。
 そして多分お友達内閣とか、私の言う裸の王様状態になったことの反省をし過ぎるほどしていると思うからです。
 私は自民党が仮に次期の衆院選で負けても、安倍・麻生ラインで手を組んで進んで貰いたいと思っています。 

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参照:安倍さんの再研究(ビジョンを持った首相待望論)
        カテゴリー→安倍内閣


貧しくて学べない、結婚できない人達

2009-03-13 17:58:30 | 麻生内閣

[貧しくて学べない、結婚できない人達]
 11日のNHKのクローズアップ現代の「貧しくて学べない」で、景気の悪化が家計を圧迫し、授業料を滞納する高校生が急増。中退を迫られるケースも出ている。親の貧困が子供の学ぶ機会を奪い、貧しさが再生産される社会の歪み(NHKの番組案内から)の放送がありました。
 NHKが例に上げた、某高校では入学者の内3分の1が貧困などの理由で退学したそうです。

 また翌日の民放では厚生労働省が11日に発表した「21世紀成年者縦断調査」結果を放送していました。
 それによると、結婚適齢期の男性において、仕事の有無別にこの5年間の結婚状況は
・男性の23.0%が「仕事あり」、9.0%は「仕事なし」の状態で結婚を決め
・「仕事あり」の内、就業形態の正規・非正規別では「正規」(24.0%)に対して、「非正規」は12.1%と2倍近い差があること
  なお女性の場合は「正規」「非正規」による差はないそうです。
・男女共この3年間で結婚した割合が最も多い所得階級は、男女共に「400~500万円未満」(20.6%)で、最も低い「100万円未満」(8.2%)とは12.4ポイントもの差が出た
ことを報道していました。
 つまり、非正規雇用の男性の結婚率は正規雇用の男性に比べて半分程度である実態だそうです。

 これらの問題は非常に多くの要因を含んでおり、素人の私が纏める能力はありませんが、私の思いついたことを二、三書いて見ます。
・収入格差→教育格差→社会格差の定着の危険性
 今までも親の収入と有名大学の入学者数に相関関係があることが問題になって居ましたが、NHKが取り上げた問題は更に深刻なもので、今では中小企業でも高卒の資格を必要条件としているので、高校を中退した人達はその意志に関わらずアルバイトや非正規社員として働くか、中卒でも雇ってくれる技能職を探すしかないとことになります。
 私は技能職で働く事に大いに意義が或ると思いますが、技能職は嫌いでその他の仕事を目指す人達に取っては、完全な社会格差の中にに入ることになると思います。
・結婚問題に関しては今でも少子化、晩婚化の問題が叫ばれているのに、全体の3分の1を占めている非正規社員が結婚すら出来ないとすれば、益々少子化に拍車がかかってきます。
 ましてその非正規社員の大量解雇が行われているのですから、ただでさえ問題になっている特殊出生率が07年度の1.34の数字がさらに落ちるのは間違いないと思います。
 この減少がこのまま進めば日本人の人口がゼロに近くなることになるのですが、どの数字になれば収斂してくるのでしょう。
 その間の日本経済に与える影響はどうなるのでしょう。
 私は何時も言う事ですが、企業の生き残りも大切ですが、日本伝統の人を大切にすることや、その社会的責任を忘れてもらったら困るとおもうのですが。

[貧民化する日本?と小泉改革]
 膨大な人口と低賃金の中国の台頭→日本の相対的競争力の低下→競争力強化のための低賃金で何時でも増減できる非正規従業員の増加→日本の平均賃金の低下→日本の貧困化の傾向の発生
 その一方で、小泉政権頃から急激に、小さな政府、米国型の自由主義経済、市場中心主義経済と、それに伴う米国型の経営の考え方である、企業は株主のもの、長期的視野の経営より短期的利益の追求、日本得意のチームワークより成果主義の導入が行われて来ました。
  小泉さんは良く言われる米国からの年次改革要望書に従って数々の改革を行い、財政の正常化のために本来改革に伴う負の部分を補うべき、セイフティーネットワークの構築を整備するどころか、その部分まで大鉈を振るってきました。
  そして、米国発の金融・経済危機の発生で、日本の経済を担ってきた、輸出型の製造業からの輸出の激減→日本で初めての急激な非正規社員の大量解雇→日本の貧困化傾向の増加となったのが、上記の問題の発生の原因です。
  勿論これは小泉さんだけの責任ではありません。
  この後を引き継いだ安倍さんにも責任があります。
  私は安倍内閣の基本方針の「小泉路線の継承」でなくて、「小泉路線の見直しか脱却」にすべきと何度か投書しました。
  然し、安倍さんは教育基本法、国民投票法など小泉さんのやり残した改革を進めて来ました。
  そしてその結果は地方の疲弊、年金、医療、介護とうの福祉制度の崩壊の危機の発生とともに今回の大量解雇です。
そして今麻生さんが一生懸命やろうとしているのが、セイフティーネットワークの再構築、銀行などの企業への応援と言う政府の介入です。
 麻生さんの言う「中福祉・中負担」と言う様に、小泉さんの進めた小さな政府の反対の方向に舵を切っています。

[米国型の自由主義経済、グローバル化は日本にとって相応しいのか]
 米国型の自由主義経済、グローバル化は勿論良い事もあり、日本はそのお蔭で一時は一億総中流意識を持ち、他国から「理想的な社会主義社会」と言われるまでにその果実を満喫した時代もありました。
 その時はまだ中国は共産主義に囚われていたお蔭で、日本はその実力を遺憾なく発揮できました。
 然し良く考えて見ますと、自由主義、グローバル化による競争は、米国を筆頭に、中国、ロシヤ、インド、ブラジルなど広大領土と資源を持つ国と、小さな資源の殆どない領土しかない日本が「米国などと同じ戦略」で対等に戦える訳がありません
 このままでは、中国を始めとするBricsの台頭に伴い、日本の競争力が落ちるのは当然です。
 それに気付いた日本と同じ小さな領土しかないヨーロッパ諸国は、連合してEUを作りました。
   先進国で見ると一つの特徴があります。小さい政府と低い所得税を持つのは日本と米国だけです。
 これからの日本はどうすべきでしょうか。
 中国、韓国は反日政策を取っています。
 もし日本がEUの真似をするとすれば、東南アジア諸国の連合しかありませんが、いずれは中国、韓国とも連携するしかないと思います。
 私は自由主義経済も市場中心主義経済もある程度のブレーキを掛けたもの、詰まりある程度の政府の介入のある経済しか日本は成り立って行かないと思います。
 勿論、小泉さんが進めた民間で出来ることは民間にさせることは良いと思いますがそれには、郵政改革のように限度とブレーキを掛ける必要があると思います。
 日本のやるべきことは、日本の各企業が進めてきたように、今まで放置されてきた政府の組織や制度の合理化であり、政府の役割の放棄による縮小とは違うと思います。
 それが麻生さんの言う「官僚は上手く使うもの」と言う言葉に繋がっていると思います。
 但し麻生さんが政府組織や制度の合理化を本気でやるかどうかまだ時間がかかりますが。
  私は日本の日本に合った経済手法や日本型の経営しか日本の生きる道は無いと思います
 これを考えるとお人好しの麻生さんが色々言われて居ますが、考えて見ると案外と言ったら失礼ですが、しっかりした政策を立てているような気がするのですが。


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最近の政局とマスコミの責任

2009-03-12 15:34:28 | 情報、マスコミ

[小沢さんの秘書問題で戸惑っている人達]
 月曜日の各新聞社やテレビで内閣の支持率や小沢さんの秘書問題などの世論調査の結果が発表されました。
 各社とも数字には少しばらつきがありますが、殆ど大差がないので読売の世論調査
の結果を取り上げて考えてみました。
・献金問題での小沢代表の説明に納得できるか
 納得できる11.5%、出来ない80.8%

  小沢さんの説明の中で謝罪の言葉がなかった(その後謝罪しました)ことも有りますが、常識的に考えてそして後の説明も同じように、これ以上国民が満足する説明はないでしょう。
 何故なら、国民が一番知りたいのは小沢さんの(少なくともその秘書の)不透明な資金集めのやり方の説明ですが、小沢さんがそれを認めることは、彼の政治生命に関わるからです。

・小沢代表は辞任すべきか
 すべき 53.1%、する必要はない 36.1%

 アンケートを答えた人の気持ちの中には、下記の麻生さんと小沢さんを比較して考えれば、麻生さんより小沢さんのほうがまだ増しだと考えた数字で、岡田、前原、鳩山、菅の各氏や前回立候補して結局出なかった、野田佳彦さんなどの比較ではないと思います。
 前記の名前の中には私が見て頼りない人もいるようですが、この人達の名前を上げて質問すれば数字はかなり変わったと思います。
 話は変わりますが私は岡田さんか野田さんに変わった方が少なくとも選挙に関しては民主党が有利に働くとおもうのですが。
・麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいか
 麻生氏26%(24%)、小沢氏 35%(40%)

 今度の場合は小沢さんの支持率低下しただけで、麻生さんの支持率が急に上がる訳はないので当然です。
 小沢さんには首を捻る、それにしては麻生さんは?と言うのが彼の支持率の微増に繋がっているのでしょう。
 小沢さんの数字は今までのマスコミの麻生さんへの攻撃していたのでそうだそうだと思っていたのに、いきなりその矛先の一部が小沢さんに廻った戸惑いが5%のと言う僅かな低下で留まったのだと思います。
 それより問題なのは、他のマスコミの調査でどちらも支持しないが70%近くの数字を示していたのが国民の本音でしょう。

・麻生内閣支持率 17・4%(前回19・7%)
 内閣不支持率は74・8%(同72・4%)

・自民党支持率 24・1%(同26・8%)
・民主党支持率は23・8% (28.3%)

 上記の二つの調査結果も、上の解釈と同じように、金集めの手法に疑惑が持たれている小沢さんを頂く民主党も困ったものだが、それにしても西沢建設から迂回して金を貰った二階さんや、自民党の有力者がいる自民党もおかしくなるのではないかと言うのがこのような数字に現れていると思います。
 全般的な感想としては、今まで民主党のことが殆ど報道されなかったところへ、小沢さんの金の問題がいきなり出てきて、国民が戸惑っているのが、上記の言わば中途半端な数字になっているのだと思います。

[ネット上の反応]
 今までもどちらかと言えば小沢さんや民主党批判の数が多かったネット上では、小沢さんの秘書問題が発生して、小沢民主党の攻撃が激化し、急に麻生さんの株が上がり始めました。
 一方では小泉・竹中路線への攻撃、政権交代のために何が何でも民主党頑張れというブログ。
 そこへ思いもかけない、俳優の津川雅彦さん
まで参戦して来ました。
 小沢さんの金権体質、それを知っていて党首にした民主党、金銭的利益追及だけに猛進した企業と個人、左翼・右翼ごちゃ混ぜの民主党、国を護れない日本、集団的自衛権や憲法改正賛成、外交交渉は清濁混ぜ合わせてこそ説得力を持つ、バカな日教組、イラク侵攻時金だけ出して世界から軽蔑された日本、先の参議院選挙以来民主党を支援するマスコミ。
 全く政治とは無縁と思われていた人の意見ですから、同じことを書かれていても新鮮で、妙に納得させられる感じです。
 私のネットで活躍されいている方達への希望としては、次に書く様にマスコミは購読者数や視聴者数を増やすために、麻生さんの失言とか小沢さんの金の問題とか、枝葉末節の事ばかりに走りがちです。
 それで新聞とテレビとそれにネットしか情報源のない私と違って、優れた情報力と分析力を持つ方達が、せめてネット上だけでも、自民・民主の体質とかその政策を論議して貰えれば大変有り難いのですが。

[マスコミの責任]
 政権交代論者を自認する私は次回の衆院選は国民の政権政権選択の機会なので、今までの報道や国会論議などで大体の政策が判っている自民党はともかくとして、もう一つの選択肢である民主党にもっと光を当てるべきだと何度も書いてきました。
 然しマスコミは政府や自民党、麻生さんを攻撃するばかりで、民主党のことは殆ど触れて来ませんでした。
 だから国民は民主党がどう言う体質なのか、そしてその肝心な政策は何なのか、余程関心のある人達を除いては、殆ど良く知りませんでした
 それが前に書いたように世論調査の結果は、一口に言って小沢さんの秘書問題の発覚で、今まで政府・与党・麻生さんばかり見ていたのが、急に民主党の小沢さんの報道にあった国民の戸惑いの数字になって現れているのだと思います。
 今回の問題でマスコミは思い腰を上げて?やっと民主党のことも報道し始めましたが、また小沢さんの金の問題だけに終わりそうな気配です。
 マスコミはこの機会に自民党は勿論ですが、民主党の体質やその政策を明らかにし、解説を加えるべきだと思います。
 何しろ国民は次期政権は自民か民主のどちを選ぶしか無いのですから
 その選択の資料を提供するのはマスコミの役目だと思うのですが。
 マスコミは今のように緊急かつ重要な時期、そして選挙直前の今こそ、麻生さんの失言や中川さの酔態など矮小な報道もいい加減して、日本のためにももっと大きな問題の各党の政策を報道し、論議する時期にいるのではないでしょうか。

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えっ、民主党が検事総長の事情聴取?

2009-03-11 07:12:55 | 民主党

[民主党が検事総長の事情聴取検討]
  
昨日の産経の民主が検事総長の事情聴取検討へ
の報道を見てビックリしました。
 これ憲法の基本原則の三権分立違反じゃないの?
 報道の概要は、
 
民主党の小沢一郎代表の公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件で、参院民主党が「意図的な情報操作が行われている可能性がある」として、参院議院運営委員会に樋渡利秋検事総長を呼び、事情聴取を検討していることが9日、分かった。民主党に対し厳しい世論が形成され、小沢辞任論が一気に強まるのを牽制する狙いがあるとみられる。
 参院議運委は、民主党の西岡武夫元文相が委員長を務めている。事情聴取は委員会を公開し、西岡氏が院を代表して情報漏洩の有無を問う形式を検討している。
 参院民主党側が、検察トップの樋渡検事総長への事情聴取を検討しているのは、「東京地検特捜部が捜査中にもかかわらず、供述内容や文書など証拠物件の有無、捜査方針などがどんどん報じられているのは意図的な情報操作であり、許されない」と判断したためだ。
 ただ、党内には「捜査当局と全面戦争になる恐れがある」との懸念があるほか、捜査が自民党へも広がりをみせていることから「今すぐでなくてもいい」との慎重論もある。
 そして、民主党は実際に
 西岡武夫参院議院運営委員長は10日の議運委理事会で、西松建設の巨額献金事件に関し、検察当局が世論操作をしているとして、検察トップの樋渡利秋検事総長の証人喚問を行うべきだと主張した。
そうです。そして、
 西岡氏は記者会見で「あくまで自分の考えであり、実際に喚問するかは民主党執行部などとも十分に相談しないといけない。自分の一存でというわけには簡単にいかない」とも述べた。

と逃げを打ちましたが、
 理事会で与党側は「なぜ議運委で取り上げる必要があるのかを含め疑問だ」と反論。自民党の鈴木政二参院国対委員長は会見で「最もやってはいけない話で、あり得ない話だ」と批判した。産経新聞
より)
そうです。

[漆間さんの発言より遥かに質の悪い西岡さんの発言]
 普通のおっさんを自認する私は、立法府である国会が現在捜査が行われている真っ最中に、証人喚問の形で司法府の検事総長を呼びつけることが憲法の三権分立の原則違反になるかどうか知りません。
 然し、幾ら野党と言っても次期政権を取るかも知れない民主党が、その親分の小沢さんの立場が悪くなるからと言って、参院議院運営委員長という公式の立場を利用して、こう言う検事総長の招致の発言をするなど、自民党の鈴木さんが言う様に「最もやってはいけない話で、あり得ない話」であり、民主党が批判している官房副長官の漆間さんが、「東京地検特捜部の捜査が自民党議員には及ばない」と自分の予想を述べたことより遥かに悪質だと思います。
 何故なら漆間さんの場合はオフレコと言う非公式の立場の単なる予想であり、西岡さんの場合は参院議院運営委員会と言う公式の場での確信に基づく主張だからです。

[もし検察側の情報リークがなかったら]
 参院民主党の言う様に、「東京地検特捜部が捜査中にもかかわらず、供述内容や文書など証拠物件の有無、捜査方針などがどんどん報じられているのは意図的な情報操作であり、許されない」と言う情報のリークがもしなかったらなお怖い事になりはしないでしょうか。
 検察からの簡単な逮捕や捜索理由の開示の他全くの情報がないままでの
・民主党の小沢代表の公設第1秘書の突然の逮捕
・資金管理団体「陸山会」、民主党県連など捜索
・小沢代表元秘書・民主の石川衆院議員を参考人聴取
など検察だけが持っている情報だけで、今回のような重大な次期首相になるかも知れぬ人の公設第1秘書の逮捕や、各関係場所の捜索、現職の国会議員の聴取などが、政治家は勿論国民もつんぼ桟敷に置かれたまま、検察からどんどん事が進められたら、民主党だけでなく国民に取ってもどんなに怖いことはないでしょう
 民主党だけでなくマスコミは「検察の大きな黒い闇」など言って批判するに違いません。

[民主党が天下を取ったら如何に怖いか?と思わせる発言]
 また三権分立などは抜きにしても、次期政権を取るかも知れない民主党が検察のやり方が気に入らないからと言って、自党の代表を護るために検事総長を呼びつける などしていれば、今度彼らが政権を取ったとき、何をしでかすか判らない と言うもっと大きな怖さを感じます。
 何しろ民主党が政権を取ったら「局長級から同党の指示に従うと言う誓約書」を出させると言うのですから。

 小沢民主党の何が何でも政局のために権謀術数を使うことは数々の「実行不可能な対案」や「元公明党の矢野さんの証人喚問」、などで良く判っていますので、今度も言い出しただけでごり押しはして来ないだろうとは想像できますが、今回のように国会の政治問題に関することならともかく、公的立場の人が司法側の検察に牽制球でも投げて良いのでしょうか。

 勿論、検察側の情報リークも自分の立場を守るためのものでもあるでしょうが、民主党も政権奪取を目の前にして、浮かれていたこときに突然襲いかかった災難で頭が真っ白になった時の発言かも知れませんが、政権奪取のいまだからこそ、じっくり腰を据えて自民党などから足を救われないような言動をし、何時も言う事ですが政権をとってから慌てないように、その政策の練り直しをするべきだと思うのですが。

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テレビの国策捜査の論議

2009-03-09 15:03:21 | 民主党

 昨日のあちこちのテレビでは所謂、国策捜査の議論が盛んに行われていました。
 そのうち、テレ朝の「サンデー・プロゼクト」とフジテレビの「サキヨミLIVE」を見た印象と私の感想を纏めて見ました。
・元検事の郷原信郎さん:今回の捜査の理由は判るが、果たして犯罪事件として立件できるかどうかは今後の捜査の進展を見なければ判らないと、今回の捜査に問題があると遠回しに指摘していた。

[サンデープロゼクトの印象]
・田中真紀子さんの主張

 今回の捜査は国策捜査だ。(*注1参照)

・自民党の平沢勝栄、民主党の細野豪志、公明党の高木陽介、共産党の小池晃の各氏の討論
 田原総一郎さんは田中真紀子さんの主張のように、何とか今回の捜査が国策捜査であるともって行きたかった様ですが、その場の流れは、
・政治家は皆身ぎれいであること
・今までは政治資金は出口の方ばかり力を入れてきたが、これからは入り口の方の透明化に力を入れるべき
と言う全くもっともな方向に流れて行きました。

民主党若手の発言と民主党の実際の背離
 その中で気付いたのは、田原さんが民主党のマニフェストに「企業からの献金を受け取らない」とあるのに、小沢さんが多額の献金を受けているのは何故かの質問に、民主党の細野さんが民主党としても自戒すべき点が多く反省の言葉を述べ、上記のような提案をしていました。
 何時も言う事ですが、目立つのは民主党の若手がテレビではまともなことを言うが、民主党全体としては、政局中心の動きに方向に向かうことです。

悪役を買っている鳩山さん
 それにつけても何時も思うのは、贔屓目で見て言うと鳩山さんのそんな役割です。
 今回も漆間巌官房副長官の「(西松建設事件は)自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」捜査介入とも受け取られかねない発言を捉えて、国会の場で追求すると息巻いて自分の点数を下げていました。(以下*注2参照)

社民党はかっこ良い共産党を真似したら?
 それとまた書くのですが、共産党の小池晃の自民・民主の不透明な集金方法の批判は筋が通っていて、また共産党の株を上げたことです。
 私は社民党もどうあがいても政権を取れない共産党に習って、民主党にくっついて(多分)票を落とすよりも、独立政党として(現実に即した、浮き世離れしない)、もっと筋の通ったことを言って、国民政党となって貰えれば良いと思うのですが。

もっと政策論争をしろ
 この討議の中で私が一番頷いたのは、コメンテーターの財部誠一さんが、今のような日本の重大時期に、政治と金やら国策捜査などを論議するより政策論争にするべきだと言う発言です。
 彼の発言は田原さんから「今頃ややこしいことを言うな」と直ぐ止められましたが、財部さんの言う様な日本の置かれている事態と、それから政権交代が或いはあるかも知れない、国民の選択が迫られている今こそ政策論争をマスコミでも大いにすべきだと思うのですが。

[岩手での小沢さんの力]
「サンデーフロゼクト」の他に印象深かったものでは、フジテレビの「サキヨミLIVE」の調査報告は見応えがありました。
 西松建設でのインタビュー拒否され、それならと言うので小沢さんの地盤の岩手県での建設業者のインタビューでそれも拒否される、やっと見つけた旧建設業者の話は興味深々な者でした。
 小沢グループのあからさまな金集め、それに拒否すれば入札に入れて貰えない、小沢さんが帰郷のときは新幹線の盛岡駅へ建設組合から出迎えの動員がかかる、と言う話は真偽は判りませんが小沢さんの岩手県での力が如何大きいかと言うありそうな話でした。

[マスコミは何故国策捜査と騒ぐのか]
 それにしても、平沢勝栄さんが今日もテレ朝で言っていましたが、検察は証拠が無ければ逮捕などしないと言うのは当然です。
 民主党も田原さんも、今朝のテレ朝のコメンテーターも「小沢さんの秘書の逮捕で問題になったので、今頃になって自民党にも手を着けてバランスを取ろうとしているのは、国策捜査の証拠だ」と言っています。
 常識で考えても、
・西松建設の外国からの違法な金の持ち込みを調べている内に、その使い道として政党への多額の献金問題が発覚
・その中で西松側の言い訳の一つとして、小沢さんの秘書からの多額の献金要求があってこと、そしてそれを目立たないようにするために、前秘書と相談してダミー会社を作ることにしたこと、
・今回逮捕のされた秘書がその流れを引き継いだこと。
・献金の内の700万円の件が今回時効になるために、選挙直前と言う微妙な時期は本来避けたいところを、平沢さんの言う様に、上記の証拠が揃っている小沢さんの秘書逮捕に踏み切ったこと。
・自民党関係に就いては、まだ確たる証拠がないので、関係者の参考人聴取や逮捕などが遅れていること。
 などなど私のような普通のおっさんでも判ることを、遥かに情報収集能力がある筈の、民主党も田原さんを含むマスコミも何故黙って国策捜査などばかり言うのでしょう。

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*注1:田中真紀子さんの主張
 お父さんの田中角栄さんのロッキード事件を取り上げて、当時のおかしい検察の動きと今回の小沢さんの秘書の逮捕と良く似ていると主張していた。
 ロッキード事件は米国側からの情報から始まり、また同国の情報で終わったようなものですから、米国の圧力や同国からの情報のリークの影響が大きいので、国策調査と言われても仕方かないと思います。
 然し、小沢さんのケースの場合は全て田中さんの推論に過ぎませんので、国策捜査か否かは今後の展開を見るほかないと思います。

*注2:悪役を買っている鳩山さん
 それにつけても何時も思うのは、贔屓目で見て言うと鳩山さんのそんな役割です。
 今回も漆間巌官房副長官の「(西松建設事件は)自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」捜査介入とも受け取られかねない発言を捉えて、国会の場で追求すると息巻いていました。
 読売
によれば、漆間氏は「オフレコ懇談」の場で、この発言をした。記者団からさらに、「民主党だけ捜査するとなると、国策捜査だと言われかねないのではないか」と尋ねられると、「国民は、そう思いますかね。(自民党は)金額が違いますから。あの金額で、違法性の認識があったというのは難しいと思う」と語った。
そうで幾ら民主党がいくら国会で追求しても、この程度のことで終わりそうです。
 その後の報道によれば、鳩山さんも民主党も反省するところがあるなど発言が変わってきている様ですが、鳩山さんが民主党の為に発言すればする程、鳩山さんが自分で作った民主党代表→首相の道は遠くなるばかりのようです。

 


カルデロン・のり子さんの支持者へ

2009-03-08 12:07:35 | 国際社会

[カルデロン一家の意外な動き]
 昨日午前中のテレビで
 9日に帰国日の回答期限を迎えるカルデロンのり子さん一家の問題で、森英介法相は6日、強制退去となれば原則5年間再入国できなくなるのり子さんの両親について、「一時的に上陸特別許可を出すこともやぶさかではない」と配慮することを明らかにした。
 森法相は、のり子さんだけの在留を許可した判断について、「基本的には家族そろっての国外退去だが、(のり子さんが)日本で学業を続けたいという事情を考え、判断した。近くに身寄りが3人おり、多くの支援者もいる」と、これまでの判断に変更がないことを強調した。
 そのうえで、「お子さんは在留資格が得られれば、いつでも両親に会いにフィリピンに帰れる」と述べた。(
産経新聞
より)
と言う趣旨のニュースを見ました。

 7日の読売の国外退去処分確定の比一家、長女は国内残留へ
で、
 カルデロンさん一家が、法務省に在留特別許可を求めている問題で、一家は拘束を猶予される仮放免期限の9日を前に、長女ののり子さん(13)は国内に残すことを決めた。
 一家の代理人の弁護士が6日、明らかにした。3人で残れるよう求めてきたが、受け入れられない場合は「日本で勉強を続けたい」というのり子さんの希望を優先することにしたという。

と報じていました。
 私はこれでややこしい問題の決着がついたと思って居ましたから、昨夜のテレビでのり子さんを含むカルデロンさん一家と支持者の会見の放送があり、「一家が纏まって住むためには、9日の一家全員の拘束も辞さない」と言う趣旨の発言をしているのには驚きました。

[カルデロンさん一家を支持する理由]
 支持者たちのカルデロンさん一家を支持する理由は家族がばらばらになるのは気の毒だと言うことは良く判りますが、ネットで調べてみますと次のような理論的根拠として、
・国連の自由権規約委員会がオーストラリアで政府が、不法滞在のインドネシア人家族に対し、13歳の息子だけが残るか、両親と3人で国外退去するかを迫ったことに対して、「長期にわたって定着してきた家族生活を破壊するには、出入国管理法違反だけでなくそれ以上の理由が必要だ」として、家族生活の保護を定めた規約に違反すると判断したこと。
・日本国憲法に日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守する事を必要とする。と記されている。
ことを上げているようです。

 然し、素人考えで見ても、条約でも、国際法規にこのような細かい事が明文化されていないと思われること、そして仮にその明文化されたものを国で実施するにはその条約や国際法規に基づいた国内法規を必要とします。
 私は日本は法治国家だから、法の整備が不十分な現状では、何がなんでものり子さんの気持ちを大切にして、超法規で全員の滞在を認めるべきだと言う支持者の言い分より、法務省の決定の(不法入国者のやり得と言う批判には目をつぶっても)法の許す範囲で妥協した政府の方が筋が通り、しかも、のり子さんの親戚が日本に3人もいることを考えれば冷酷無常のやり方ではないと思います。
   のり子さんの親戚が金銭的な問題で引き受けてが無ければ、支持者の一人が彼女の里親代わりになってはどうでしょうか。
   親元を離れて通学または寮で暮らしている日本人の中学生はそんなに珍しいことではないと思いますが。

[日本人支持者の心情の変化]

 日本人の大多数は(ごく一部の政治家、官僚、企業経営者、犯罪者などを除くと)法律を守る善良な国民であり、親切な優しい国民です。
 良く言われるたとえ話に、「砂漠のど真ん中で赤信号が出たら、日本の車は必ず青になるまで停車するだろう」と言う話があるそうです。
 今回のカルデロンさん一家の法務省の譲歩につけ込んだと思われるような行動は、善良で親切、そして優しい国民の反発を買うばかりです。
 然しカルデロンさんは日本人ではないから、この様な心情の変化の可能性について気付かないかも知れません。
 日本人の一家の支持の中心にいる人達は、一家に日本人の心情の変化について充分に説得して置くべきだと思います。
 支持者はカルデロンさん一家にこのことを伝え無ければ、折角の一般支持者の支援もなくなり、一家への反感に変わる可能性があることを説明しなければならないと思います。
 一家にとって幸か不幸かわかりませんが、一家が全て国外に出れば問題は起こらないでしょうが、一番可能性のあるのり子さんが残ったとき直ぐ考えられるのは、「自分たちの悪い事を棚に上げて、好き勝手なことを主張する」一家に対する反感が、学校内での心ない生徒達によるのり子さんの「いじめ」となってくるでしょう。
 そうでなくても、日本に残るのり子さんはいずれ、日本の社会に出るとき、わがままを通し、規則など無視すればどうなくかも教えて置く必要があると思います。
 もしそうでなくて、一家の言う通りにしていたから、支持者の支援が結果的には「カルデロンさん一家の不幸を口実ににして、自分たちの主張を通すだけの動き」になってしまうことになるかも知れないことを充分に知って置くべきだと思います。

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もっと政策論争をしよう

2009-03-07 11:25:14 | 情報、マスコミ

[古館さんの正論]
 先日テレ朝の「報道ステーション」で珍しく古館さんが良い事を言っていました。
 「小沢さんの秘書疑惑について色々騒いでいるが、今の日本と世界の情勢を考えれば、政界はもっと政策論争をすべきだ」と言うのです。
 確かに彼の言う事は筋が通っていますが、彼の話を聞いていて思わず笑ってしまいました。
 何故なら、マスコミ、特にテレ朝それも特に「報道ステーション」でご当人の古館さんが麻生さんの政策はそこのけで麻生さんの漢字の読み間違い、発言のぶればかり非難し、、中川さんのイタリヤでの成果は言わずに酔態会見?の攻撃などなど枝葉末節のことばかり取り上げて来たのに、小沢民主党の不祥事になると急にこんなことを言い出すのですから。

国策捜査の質疑
 昨日のテレビでも政府筋が今回の西松建設の違法献金事件に関して、政府筋の人が西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言したこと関して、民主党の鳩山さんが、「政府筋がこのようなことを言うとは正に今回の捜査が「国策捜査」であることを示すものだとして、国会で問いただしたい」と言っていました。
 読売新聞によれば
二階俊博・経済産業相の関連政治団体が同社から違法な献金を受けていた疑いが強まったとして、東京地検特捜部は、同法違反容疑で刑事責任の追及に乗り出す方針を固めた。そうで、今回の捜査は「国策捜査」でないことははっきりしているようですが、古館さんの言うように国会でこんな分かりきったことに時間を潰す暇はないと思うのですが。
 余談ですが、内閣の閣僚も自民党も今のような自民党内閣の危機に余りにも言葉が軽過ぎると思うのですが、何故ですかね、今でも自分だけが目立ちたいのですかね。
参照:民主、漆間氏とみて追及へ「自民立件ない」発言の高官

時間潰しの質疑
 昨日も民主党の平田さんの時間潰しの国会質問に触れましたが、古館さんの言う「政策論争」のキーワードで国会審議とマスコミ報道のやり方を見ると両者の背離は困ったものですね。
 国会での野党の政府の政策の不備の点や政府のやり方の追求と、その報道は良いとしても、ただそれだけに終わっています。
 だから国会は与野党問わず、やっている事は日本とは別世界のようなコップの中の争いを繰り返しているようです。

[国民は次期政権を担うかも判らない民主党のことは何一つ判らない?]
 政府の施策の不備の点やそのやり方のおかしな点は国会審議やマスコミ報道で判っても、次の政権を担う民主党の政策は余程の関心のある人がネット上でそのマニフェストを覗く以外は全く不明だし、その国会対応や、不祥事も余程酷いものでなければ報道されません。
 西松建設と小沢さんの関係、小沢の「隠し資産」暴いた「週刊現代」が全面勝訴などネット上では常識になっているようですが、西松建設の問題で検察が動きだすまでは殆ど報道されていません。
 そして国民の目に触れるものは政府施策の不備(そして何故か麻生内閣の施策の良いところは殆ど報道しない*)与野党の選挙の時の公報か、選挙目当てのポスターだけです。
(*正確に言えば消費税増税発言は読売、朝日、産経は賛成の社説をだしました。)
 そしてそのどれを見ても、一目見ただけではどの政党も政治家も耳障りの良い事ばかり書いていますのでどの党を選んで良いか判りません。
 特に次期政権を取るかも判らない民主党がそのマニフェストの中に、ネット上で問題になっている外国人参政権、実行不可能な?アフガンの和平案、「恒久平和調査局設置法案」、「人権擁護法案」などなど選挙公報に入れるでしょうか。

[マスコミの責任]
 今の選挙制度と、そしてマスコミの報道姿勢のために、小泉選挙のときの刺客派遣、安倍選挙のときの絆創膏報道に乗せられた、普段政治に関心の少ない、所謂浮動票の層の大量の票が報道とくにテレビの放送に乗せられて、自民・民主のどちらかに流れ込み、その党が大勝すると言う大きな政治の振れが出来るのだと思います。
 この責任は国会審議のあり方や政治家にも当然有りますが、その大部分はマスコミの責任だと思います。

マスコミは国民の政権選択に資する報道を
 マスコミは選挙直前になったら(今が正にそうですが)、各政党の政策の比較示して、その長短の解説や批評家を交えた議論を掲載して、国民に選択の資料を提供すべきだと思います。
 今その役目を僅かながらでも果たしているのは、NHKの国会討論会だと思いますが、行司役が誰も居ない中で政党同志が言いたい放題の発言で、政治に関心のある人でも(多分そう言う人ほど尚更)見ない人が多いと思います。
 強いて私が見た範囲で言えば、NHKの日本のこれからシリーズのように、約3~4時間割いてゲストと一般の人達を交えての討論会がそれに当たる番組でしょうか。
 各党の代表とそれと同じ数の批評家を交えての討論会では、国会審議やNHKの国会討論会のように、好き勝手かなことが言えず、緊張したしかも活気のある報道となり、結構視聴率も取れると思うのですが。
 もし民放ならさらに絞って自民・民主両党の代表と批評家での討論会は、国民が次期の政権政党を選ぶのに役立つ絶好の番組となると思うのですが。

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定額給付金の使い方

2009-03-06 16:11:08 | 民主党

 いよいよ定額給付金などの財源を確保する08年度第2次補正予算関連法は4日午後の衆院本会議で成立し、定額給付金の支給が実施可能となりました。

[定額給付金の実施]
 今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」で定額給付金の使い方アンケートの結果が出てい居ました。(カッコ内の数字は2月16日調査
の数字です。)
 その内消費に回すと答えた人が52%(56.5%)、貯蓄するが25%(26%)、辞退する人が2%、残りが学費とか生活費などに当てる人だそうです。(前回調査では学費(8.4%)、生活費(4.6%)、その他(4.5%))
 これは定額給付金の「支給を取りやめて、雇用や社会保障など、ほかの目的に使うべきだ」との意見に賛成と答えた人は78%に達したこと読売新聞
より)と考え併せると、多くの国民は現実的、そして堅実な考え方をもっているようです。
 同番組では定額給付金支給「最速」の北海道西興部村で、給付金を嬉しそうに貰う村民の顔や、給付金決定を見越した各企業の販売戦略のを報道していました。
 これを見ると余り評判の良くなかった給付金もそれなりの効果もあり、反政府の傾向が強いテレ朝もそれを見過ごすことが出来なかったようです。

 それにしても、昨日の参院の予算委員会審議の時の民主党の平田健二さんの質問には呆れました。
 質問の最初で「小沢さんの秘書問題の発言」擁護はまあまあとして、定額給付金の決着がもうついたのに、依然として麻生さんや甘利さんの給付金を貰う貰わないの発言の変化への質問を延々。
 そんなことを言うならもっと有益な質問をしろと思っていたら、今度は予算とは全く関係のない石破茂さんの国会早期解散発言の追求などなど。
 私がその場にいたら「引っ込め」と怒鳴りたいところでした。
 それでふと思ったのでが、国会中継中にそれを見ている国民のコメントをテロップで流せば、国会審議も随分真剣になると思うのですがね。

 FNNニュースによると各野党の定額給付金受給の対応は、
・(平田さん所属の民主党は給付金受け取りの対応でかなりごたごたしたそうですが、結局)鳩山幹事長名で「党所属の国会議員には、給付金の受け取りの辞退を求める」ことなどを記した通達を、27日にも出す方向で調整、一方、地方議員の対応は、個人の判断に委ねる方針
・社民党が国会議員の辞退を決定
・共産党の志位委員長は辞退を表明したものの党としての方針は決めていない
・国民新党は現在対応を検討している。

 そうです。

「私の意見」
 私は定額給付金は一括してより有効な使途へ変更すべきと言う意見で何度か官邸にも投書しました。
 然し麻生さんはこの原案を提出した公明党の関係を重視したのか、その意志を曲げないで内閣の支持率低下に大きく貢献してしまいました。
 然し私の意見の正否はどうであれ、国として決まったことであり、政府が期待するような経済効果を上げるためには、その希望通りに貰った給付金の全額をそのまま何かに使う積もりです。
 私の場合は20,000円になりますが、いくら年金暮らしといっても、幸か不幸か大した金額ではないので、何に使うか深刻に考え込むほどのものではありません。
 貧者の一灯ですが分相応の国への貢献をする積もりです。

 野党の人達も今までの経緯や、それなりの意地や世間の評判もあると思いますが、辞退して国庫の負担を減らすよりも、僅かでも国内消費の増加と言う当面の経済効果のあるやり方に協力してはどうかと思うのですが。

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小泉路線を夢見ている自民党員

2009-03-05 15:00:57 | 麻生内閣

「小泉劇場」終幕の予感 再議決棄権も追随1人  (産経新聞より)
 定額給付金の財源を確保する平成20年度第2次補正予算関連法が4日、衆院本会議で再議決され、自民党の小泉純一郎元首相は予告通りに、衆院本会議を欠席した。だが、追随した自民党議員は1人だけ。「政局にはかかわらない」と宣言した小泉氏。麻生太郎首相に批判的な勢力は依然、その「威光」にすがるが、「小泉劇場」の終幕を予感させる「欠席劇」だった。
 小泉氏は2日夜の会合で「私は辞めていく人間だから、もう政局にはかかわらない」と語ったが、再可決の造反に追随しなくていい-とのシグナルだったとされる。同党中堅は「あの発言がなければ同調者はもう少し増えただろう」と語る。
 深谷隆司元通産相などは小泉氏を顧問格とする議員グループを作り、「国家戦略について語り合う」ことを決めた。
 また、それぞれに「改革派」の議連結成を計画している中川秀直元幹事長、武部勤元幹事長も小泉氏との関係をアピールして行動しようとしている。

[小泉発言をどう読むか]
 2日の会合での小泉さんが深谷隆司、塩崎恭久、平沢勝栄、小野次郎各氏ら計10人の自民党衆院議員に語ったと言う
・「政局については、私は(国会議員を)辞めていく人間だから一切語らない。これからやっていく人たちが考えたらいい」と発言
・「引退したら政治家としては終わるが、活動は続ける」と強調
・環境問題と経済成長の両立、食の安全問題の研究など、引退後の「夢」を打ち明けた
朝日新聞
より)
の言葉から、私は3日のブログで如何にも機を見る敏な小泉さんらしい発言で、もう小泉さんの時代は終わったとみたのでしょう。
と書きました。
  
それを具体的に記すと小泉さんは、
・オバマさんの登場が示すように、時代が大きく変わろうとしていたときに、米国の年次改革要望書に従ってやって来たことが少なくとも性急に過ぎたと思っていること
・そうかとと言って政治家として自分の非を認めたくないこと
・爆弾発言への自民党の反応が殆どなかったことから、自分の影響力の減少を覚ったこと
・小泉さん一流の美学でこのさいカッコ良く身を引いてみせること
と言うのが小泉さんの本音だと思うのですが。

 然し、昨夜のテレビでも武部勤元幹事長が、「小沢さんの政治と金の問題が出た今こそ、自民党も新しいリーダーを作り、その元で新しい政策を作って衆院選に臨むべきだ」と言う趣旨のことを言っていたのを見るとまだ小泉路線に執着しているようです。

自民党の政権の座を脅かしていこと
第三者から見ると今、自民党の政権の座を脅かしているのは
・麻生さんの失言と発言のぶれへの批判
・定額給付金の取り扱い
官僚制度改革への内閣の腰の引けた姿勢
年金問題
・後期高齢者医療制度、医療・介護などの社会福祉の崩壊、地方の疲弊
・労働関係法律の規制緩和に伴う社会格差の発生、日本初の急激且つ大量のリストラ、そのセイフティーネットワークの不足
などなどです。
 麻生さんの発言や、定額給付金の取り扱いは明らかに小泉さんの責任ではありませんし、官僚制度改革への麻生内閣の腰の引けた姿勢は批判はあるが、それを放置したのは小泉さんだし、年金問題は小泉さんが社保庁のトップに民間人を入れただけで放置したこと、それ以下の問題は全て小泉改革の負の部分の弊害です。
 構造改革を推進は良い事ですが、今の情勢ではその負の部分の修正は現在は緊急且つ必須の問題ですし、それに麻生内閣は今取り組んでいる最中です。

[上げ潮路線が今後通用するか]
 構造改革推進する人は上げ潮派とも呼ばれていますが、今後日本の経済が順調に成長するのでしょうか。少子高齢化の傾向、物の有り余りと環境問題にも絡んで消費の減少傾向などから考えると内需の拡大は望めない。
 そうかと言って外需に頼ろうにも中国、インドなどの台頭に伴う相対的競争力の低下、それに対応するための1000万人労働者導入の案も、奴隷制度以来の長い伝統のある米国は別としても、その伝統がないEUの実情を考えると、日本社会はそれに対応出来ないでしょう、結局残念ですが、今後の日本の経済成長は殆ど望めず、微増・停滞・微減の可能性のほうが高いと思います。

構造改革派のやるべきこと
・構造改革の負の部分を認めてその修正を図ること
・新しいリーダーを選ぶのなら武部さんや中川秀直さんが自分で立候補すること
・官僚制度改革に腰が引けた(と思うなら)麻生さんの尻を叩くこと
・郵政改革の3分社化より4分社のほうが良いことを説明すること
・今の金融・経済危機が行き過ぎた自由主義経済の結果と言われているがこれに対してどう思うかはっきりすること
・中川さんは自分の提唱した1000万人の外国人労働者導入について今どう思っているかはっきりすること

[自民党のこれから]
 時勢の大きな変化、自民党の抱えている問題に対して麻生さんのやろうとしていること、構造改革派の今後やるべきことを考えてみると、自民党全体としてのやるべきことははっきりしていると思います。
 つまり、
・麻生さんの政策に不足があれば修正し、挙党一致で進む
・麻生さんの代わりのリーダーを選ぶなら、そのために自民党がばらばらにならない道を模索するしかない様な気がするのですが。
 これだけ考えて見ると、時勢が大きく転換しようとしているのに、産経新聞の指摘のように上げ潮派、構造改革派はまだ小泉路線の幻影を追っているように見えて仕方がなのですが。

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小沢さんの公設秘書逮捕

2009-03-04 11:00:04 | 民主党

 小沢さんの第一公設秘書の報道は政権交代論者の私にも衝撃的なニュースでした。
 これに就いてはネット上に多くの意見が出ています。
 私は皆さんのようにこれと言った情報収集能力もないので、それに付け加えることは余りありませんが、唯一つ気になったことがあります。

[今回の検察の動きは国策捜査か]
 それは民主党の鳩山幹事長の「国策捜査の匂いがする」と言う発言と、山岡さんの陰謀説です。
 これに対して、ネット上でも反自民の人達からも同じような意見が出ています。
 今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」でも似たような意見が出ていました。
 時々迷言を吐く森永卓郎さんなどは「麻生さんが今回の捜査に対して指揮権を発揮して中止させなかったのはおかしい」とまで言っていました。

 しかしこれらの発言は明らかに間違いだと思います。
・小沢さんと西松建設との怪しげな?関係は「陸山会」による総額10億円を超す不動産を購入などとともに随分前からネット上で何度も書かれていたので、今回突然発生したものではない。
・10数人の自民党の人達が西松建設から献金を受けていたので、検察の動きが自民党に必ずしも有利に働かない。
・検察は政局に大きく影響するような時は余程の事で無ければ動かない。
 今回野党の代表の公設秘書逮捕は余程の有力な証拠があったと思われる。
 このことは昨夜のテレ朝の「報道ステーション」でも解説者が「検察が選挙間近と言う事で時効にかからない内に取り上げようとする苦渋の決断だった」と、珍しく公平な解説をしていました。

[私の願い]
 私が今回の報道を読んだり聞いたりして一番がっかりしたのは、
・今回の事件が、何時選挙になるのかという、政局の材料に使われること、
・選挙の争点が麻生さんの失言と発言のぶれと小沢さんの政治と金と言うマイナーの問題になり、それをまたマスコミが囃し立てそうなこと、
・そして肝心の政策論争は二の次に成りそうなこと、
・その結果もし今のところ優勢な民主党が勝てば、その貧弱な景気対策のために日本がますます沈没する可能性があること
です。
 私は日本のために激しい政策論争を通じて、政権を取るかもしれない民主党の貧弱な景気対策がより改善できるのを望んでいるのですが。

[麻生さんへ]
 麻生さんへの要望については産経新聞の社説の西松献金逮捕 小沢氏の責任は明白だ
が代弁してくれているのでその部分を紹介します。
 民主党トップの秘書が逮捕されるという事件は、民主党支持層に限らず多くの国民は信じられない思いを抱いたに違いない。ねじれ国会を背景として続いてきた国政の停滞に加え、今回の事件で新たな政治不信を招きかねない。
 参院財政金融委員会は3日、定額給付金などの財源根拠となる関連法案を否決した。4日には参院本会議で否決、衆院再議決により成立する運びだ。それに続き、来年度予算案や関連法案などの参院審議が控えている。
 麻生太郎首相にとってもここは踏ん張り時である。民主党の混乱に乗じて解散・総選挙を求める声が自民党内から出るだろう。
 そんなことをすればマスコミから今回の事件を政局に使ったと報じられ、自民党非難の材料にされるだけです。
 だが、首相が全力を挙げるべき課題は内政外交の懸案を一つでも二つでも解決することだ
 株価下落などを受け、追加経済対策策定や補正予算の編成作業などの景気対策も待ったなしだ。
 麻生さんが、何時も「何よりも今の景気回復が優先だ」と言う様に、審議の間民主党が体制を立て直す機会を与えても、その筋を通して貰いたいと思います。

 私も産経が指摘したように、麻生さんが今回の問題で民主党の攻撃の圧力が弱まった、それと小泉さんの失言・退場で党内の反麻生の力が弱った今こそ、景気刺激策のための09年度の補正予算の立案・通過とか、衆院選に備えての公約の整備、ソマリアの海賊対策などのその指導力を発揮すべきだと思います。

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参照:
  
「不安の民主党」のイメージを払拭せよ
   子供だまし?の民主党の経済政策で日本はどうなる?
   小沢さんのリーダーシップ 
   カテゴリー→民主党


騒然とした自民党と読売新聞

2009-03-03 11:35:27 | 麻生内閣

 09年度の予算の衆議院通過でその成立の目処が付いた所で、また自民党内部が騒然として来た様です。

解散時期、自民・古賀氏「09年度補正後がタイミング」(朝日新聞より)     
 自民党の古賀誠選挙対策委員長は1日、テレビ朝日の番組(サンデープロゼクト)で、解散時期について「いま考えられる経済政策を全部やったら民意を問うのは憲政の王道だ。09年度予算の成立後に補正予算を組み、成立後が一つのタイミングだ。麻生首相に強く進言する」と述べた。4~5月を念頭に、09年度補正予算成立後の早い段階で解散に踏み切るべきだとの考えを示したものだ。
 菅義偉選対副委員長も同日の岩手県内での講演で「総理が途中でかわることは百%ない。総選挙は間違いなく麻生首相でやる」と強調したうえで、解散時期については「補正予算案が出てくる。首相が悔いのない景気対策をしっかりやり、国民にどうかと問い、審判を受ける時がくるだろう」と語った。

 朝日の記事には書いてありませんでしたが、古賀さんも番組上で党内の麻生降ろしの動きを牽制していました。
 この正副の選対委員長が同じ発言をすることを考えれば、4~5月へ向けて麻生さん退陣か否かの党内のごたごたが最高潮になるのでしょうか。
 私は衆院選へ向けて自民党のやるべきことは、挙党一致しての公約作成でありのため政府と各グループの政策をすり合わせて、民主党のそれに負けないと言うより圧倒するような、極力完全なものにするのが先決だと思うし、自民党にはその余力は充分にあると思うのですが。

小泉元首相「今後、政局の話は一切しない」(朝日新聞より)
 小泉氏は深谷隆司、塩崎恭久、平沢勝栄、小野次郎各氏ら計10人の自民党衆院議員と会食。小泉氏は「政局については、私は(国会議員を)辞めていく人間だから一切語らない。これからやっていく人たちが考えたらいい」と語った。
 郵政民営化や定額給付金には言及せず、「引退したら政治家としては終わるが、活動は続ける」と強調。環境問題と経済成長の両立、食の安全問題の研究など、引退後の「夢」を打ち明けたという。

 如何にも機を見る敏な小泉さんらしい発言で、もう小泉さんの時代は終わったとみたのでしょう。
 それにしても杖とも頼む小泉さんが去って武部元幹事長や中川秀直さんはどう思っているのでしょうか?
 今でも更なる構造改革推進を考えているのでしょうか。
 私は(麻生さんが目指している)今、大問題になっている構造改革の負の部分の修正し、それから改めて改革の推進を考えるのが構造改革派の進むべき道だと思うのですが。

100人がかりで「経済対策」検討…首相官邸で有識者会議(読売新聞より)
 政府が今後の経済対策を検討するために新設する有識者会議の概要が2日、明らかになった。
 100人以上の有識者が参加する見通しで、初会合は「経済有事対応のための緊急拡大会合」として、20、21両日に有識者全員を首相官邸に集めて開く。議長は当初、与謝野財務・金融・経済財政相が務める予定だったが、麻生首相のリーダーシップを強調する狙いから、首相が就任することになった。
 会議は、公共事業中心の従来型の対策にとらわれない、景気浮揚策を検討する。政府は2009年度補正予算案にも反映させたい方針だ。
 メンバーは固まっていないが、政府は、竹中平蔵・元総務相のほか、経済界では茂木友三郎キッコーマン会長や御手洗冨士夫日本経団連会長ら、地方自治体からは東国原英夫宮崎県知事、橋下徹大阪府知事らに参加を呼びかけている。
 麻生批判の竹中さんや、反麻生ではないが政府批判の橋下さん、東国原さんを呼ぶのは賛成です。
 ついでに離党した渡辺喜美さんも呼んではどうでしょうか。
 しかしキャノン大分工場のリストラですっかりケチをつけた御手洗さんを呼ぶのはどうでしょうか、昨日の「たけしのTVタックル」でも三宅さんが御手洗さんのやり方を下品だと決めつけていましたが、一般の人達も御手洗さんの言う事はもう信用しないと思います。
 それにしても100人委員会を発足することは、党内の麻生降ろしの牽制となり、09年度の補正予算成立まで解散がないことの強いメッセージになるのでしょうが、野党は自民党内の反麻生の人達はどう対処するのでしょう。

迷走した麻生発言…給付金「受け取れ」の声に抗しきれず(読売新聞より)
  麻生首相が2日、定額給付金受け取りをめぐる態度をようやくはっきりさせた。給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再可決を4日に控え、この問題による政権へのダメージをこれ以上広げないためにはやむを得ないとの判断があったようだ。
 与党内では「首相が態度を明確にしなくては、再可決を有権者に説明できない」との不満、公明党の「明確にもらうと言った方がいい」と要求、政府筋は首相は「どう判断してもぶれたと言われるなら、受け取ると言った方が傷が少ない」の発言

などなど、定額給付金の政局の動きや麻生さんへの批判めいた解説が延々。
 それから麻生さんの発言後の各方面の発言として、
  公明党の漆原良夫国会対策委員長は「(定額給付金への)国民の評価は、首相の考えが影響されたのではないか。もう少し前に言っていただければ良かった」と皮肉交じりに語った。
 民主党の鳩山幹事長は「さもしい。(首相は態度を)180度どころではなく、360度変えて、またさらに180度変えてぐるぐる変わっている。矜持(きょうじ)の問題なら、最後まで矜持を示されるべきだった」と批判。社民党の重野幹事長も「本当に言葉の軽い首相だ」と語った。

 ことを紹介。
 そして何時ものように麻生さんの定額給付金を貰うか否かの発言の変遷のリストと麻生さんの漫画が付けられていました。
 これで第一面の紹介に加えてこの記事で第4面に約半分の紙面を割いていました。
 先ず第一に批判されるべきは麻生さんの口の軽さであり、私のような年寄りから見ればその発言から見える彼の男らしさの欠如です。
 これが案外に国民からの信頼を落としている最大原因かも知れません。

読売の報道姿勢の変化

 それにしても発行部数一位の読売のこの大袈裟な報道ぶりは何でしょう。
 麻生さんの「定額給付金を受ける受けないが」そんなに政治的に大きな問題になるのでしょうか。
 朝日新聞さえネットを見た範囲では珍しくサラリと報道しているようですが。
 私が何時も気になるのは、渡辺恒雄さんが政界に登場するたびに、読売の報道姿勢が変わる様に見えて仕方がないのですが。

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劣化する社会と宗教

2009-03-02 16:14:32 | 政策、社会情勢

 私のような年寄りが「昔は良かった」といえばまた反発が出そうですが、最近の家庭内殺傷事件や「誰でも良かった」通り魔事件、大量解雇など最近になって初めての経験です。
 その時、知恩院から法然上人からのメッセージとして、「人は独りではないのです」と言う新聞に前面広告が出ました。
 それで前々から考えていた劣化する社会と宗教の責任について書いて見様と思いました。
 何しろテーマが大き過ぎるのことを、普通のおっさんが書くのですから、書き洩らしや、勘違いも多いと思いますが、あらがじめご了承下さい。

[戦前から戦後直後までの宗教、社会での考え方や家庭での教え]
・仏教がまだ盛んで多くの信者たちがそれを支えていた
・神道は八百万の神で知られるように、自然崇拝、その祟りを無くしその加護を仰ぐため伝統行事の継続が中心
 現人神とされた天皇が日本の精神的支柱とされた
 神道に基づく皇室を総本家とする家族と言う考え、企業の家族主義的経営
 「八紘一宇」(皇室を中心とする世界は一家と称された)の名で軍隊の海外進出のキャッチコピーにされた
・儒教の影響:教育勅語、武士道に象徴される考え方
・宗教観、価値観から生れた社会や家庭での教え
 「他人は知らなくて天は知っている」→「悪い事をすれば地獄へ行く」
 「自分だけで生きているのではない社会で生かされている」→「他人様に迷惑を掛けてはいけない」、「企業は社会のためにある」
「人は万物に生かされている」→「物を粗末にすると罰が当たる」、「勿体ない」
・教育:教育勅語の浸透、修身、歴史による日本の国の素晴らしさ浸透

[占領軍のやったこと]
・神道(その後復活を認めた)、武士道、教育勅語の禁止、歴史、地理、修身の授業の禁止
・平和憲法の半強制的に施行
・東京裁判に象徴される日本は悪い国と言う洗脳の一方で、戦勝国の戦争犯罪を隠す

[占領後の日本の状況]
・天皇が現人神でなくて人間に戻る→天皇を精神的支柱としていた一部の人達にとってその支柱がなくなる 
・仏教の急激な衰退
・日本の精神的なよりどころの消失→代って現れたのが日本国憲法
 日本国憲法の教義?が宗教にとって代わる状態になる?
 人権、国民主権尊重を中心とする権利の重視の一方でそれに伴う義務・責任に就いては僅か触れただけ、自由主義、平等、平和主義(戦争放棄)
・教育:権利重視、個性尊重、義務・責任軽視、自由、平等、平和教育の実施
 その弊害はネット上で多く書かれていることです。
・世代交代に伴い宗教観から来る前述の様な社会や家庭での言い伝えてきた考え方や教えが消えてくる

[米国、日本の責任]

 占領軍が日本のためと言うより米国のための施策を行い、憲法を作るのは当然です。
 問題は日本が独立国になってからそれをどのように修正するかは日本自身の責任です。
 その一つに宗教の問題があります。
 米国の憲法の背景には、未だに残る強いキリスト教の文明があり、フロンティア・スピリットと言う自主独立の考え方があります。
 米国が日本国憲法を作らせましたが、神道、武士道は禁止しました。
 そして日本人の大多数が信仰していた仏教の急激の衰退を意識的または無意識きか判りませんが無視してしまいました。
 
今の日本は歴史と同じように、定番となる道徳上の規範もなく浮遊状態で、社会が荒れたり劣化するのは当然のような気がします。

[仏教の責任]
 仏教の衰退は、今まで日本を支えてきた精神文明に代わり物質文明が入ってきたのに、それに対応する教え方を変えねばならなかったのにそのまま放置して終い、時流から取り残されてしまったことにあると思います。
・誰でも考えつく事はチンプンカンプンのお経の日本語訳が出来なかったことです。
・それと死後の世界の地獄・極楽の考えを理屈っぽくなった大衆に納得行くような教義に沿った教えからすべきだったのです。
・それともう一つは信者の減少に備えて、そして社会の劣化を防ぐためにお寺から街に乗り出してその教えを広めることです。
 その様な動きはお寺のなかには或いはあったこも知れませんが、それが全くといって良い程外の世界の人達には判らないままです。

[今の寺のやっていること]
 仏教は葬式仏教と揶揄され、葬式のときの御布施のぶったくり?や、お寺の修理のための寄付依頼など、残り少ない信者さえ減るばかりです。
 私は御布施などは、私が子供時代に経験したお寺での説教、日曜学校や、そのずっと以前の辻説法、貧者たちへ支援など(現在で言えば大量離職者の支援など)普段の社会活動へのお礼を何かことあるときに、お布施として出すものだと思います。
 そう考えるしか通夜と葬式で1~2人のお坊さんが出るだけで、ネットで調べたのですが、「戒名料も込みで全国平均の寺院への支払額は53万円ほどの金」をを払う理由などないと思うのです。

[これからの仏教など宗教団体にに願うこと]
 そんなときに浄土宗から「法然上人800年大遠忌」を記念して前面広告が出されました。
 文面では、
大きな大きな壁にぶちあたったとき、誰かに出会い解決したという経験はありませんか。私たちはみんなひとりで生きているのではありません。
「自分独りだけ」ということは絶対にありません。
お互いに助け合って、自分の縁のあるところで、人のために行うことが自分自身を高めていく助けになるのです。
人は「独り」ではないのです。

と仏教の考えを訴えています。
 これこそ私が待ち望んでいるお寺の姿です。
 他の宗派の人達も浄土宗の知恩院に負けず、積極的に外に出て大衆に訴えてはどうでしょう
 そしてそれに対する一般の人達の意見も訊いて見てそれが良ければ取り上げることです。
 こののようなお寺の社会活動の動きに対して積極的に応えようとしている隠れボランティアの人も多くいると思います。
 そうすればいきなりみみっちい話になりますが、御布施や寄付も喜んで出す様になると思います。
 宗教団体が外に出て活動することは日本の為にも団体自身のためにもなると思うのですが。

 実は、靖国合祀訴訟、遺族の取り消し請求を棄却…大阪地裁の問題で真宗のお坊さんが絡んでいることにも触れたかったのですが長くなりすぎますので省略します。
 一言だけそのお坊さんに言いたいのは、その心情も判りますが、「今のような混乱した世でお坊さんとして、もっと他にやらねばならぬことがあるのではないか」ということです。

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子供だまし?の民主党の経済政策で日本はどうなる?

2009-03-01 07:05:01 | 民主党

 昨日の読売テレビの「ウェークアップ・プラス」でも何時もと違う報道姿勢に首を捻りました。(*注1)
 その日は麻生さんの景気対策について、オバマさんの例を上げ、その大きさの速さが格段違うと批判していました。
 そしてその対策が遅れたのは政府の責任だと言うのです。
 確かに麻生さんが第2次補正予算の概要を発表したのは10月末、12月には具体化した補正予算案で出来たのに、国会に提出したのは今年の1月4日ですから、少なくとも完全に1カ月遅れています。
 これに関しては与党の一部と野党から、早く出せと言っていたのに定額給付金問題にこだわり出さなかったこと、同問題棚上げの民主党の妥協案を拒否したのは麻生さんの責任です。
 然し国会に上程されてから政府が少なくとも1月中旬までの成立を目指していたのに、約それより一カ月遅れた13日に衆議院を通過したのは、実質的に国会運営を支配している民主党の責任です。
 私は同番組の終わるまで民主党や野党の話が出ると思っていましたが一度も出ませんでした

 このテレビを見ていて前から考えて、何回か触れたマスコミの民主党批判の必要性にもう一度書こうと思いました。
 何故ならマスコミは政権与党(それも何故か自民党だけ)や麻生さんの攻撃ばかりで、次期の政権与党になる可能性の高い民主党のことに触れないことは日本のために良くないと思うからです。
 それで今日は民主党の景気対策に焦点を絞って考えて見たいと思います。
 (一般政策については「不安の民主党のイメージを払拭せよ
」をご参照下さい。 )

[子供だましの民主党の経済政策?]
 前記の番組でも言っていましたし、どのマスコミも中には自民党からも解散して民意を問えと言っています。
 今の情勢では民主党の政権奪回の可能性が非常に高いそうです。
 そのとき日本には人心一新の効果はありますが、それだけで景気が回復の方向に転換し、バラ色の世界が拡がるのでしょうか。

 麻生内閣は75兆円の景気対策を発表し、その内真水は12.5兆円を投じるそうです。
 これに対して、少な過ぎると言う批判があり、更に20兆円のつぎ込むことを考えているようです。
 一方民主党はマニフェストで3つの約束・7つの提言
を発表していますがそれは金融危機発生以前のもので今回の金融・経済危機に対応するものではありません。(*注2)
 それで民主党の政策としてホームページに出てる関係分を並べて見ました。
 (素人の私が間違えてはいけませんので、その政策をそのままコピーし必要部分を抜き出しました。
経済対策関連法案 
・「子ども手当法案」(0才から中学校卒業までの子どもに等しく1人月額2万6千円を支給
・緊急雇用対策として、企業による安易な内定取り消しを規制する、非正規労働者も雇用調整助成金の対象にする、派遣労働者等の就労支援のための住まいと生活の支援、雇用保険制度の拡充によりセーフティネットと雇用を確保、有期労働契約の締結、更新、終了のルールを明らかにする

  子供手当ての新設について、批判する側から言えば扶養手当廃止など民主党の政策によれば、その効果は殆ど無いと言っていましたが、本当はどうでしょうか?
 雇用対策も大切なことですが、景気回復には余り影響はないと思います。
・2.6兆円の国民負担減税により生活コストや企業コストを引き下げ、内需拡大に繋げる、中小企業の事業活動を支えることにより雇用の確保を図るとする
  2.6兆円の減税で内需の拡大をして、景気回復をするなど今の深刻な状況からすれば、余りにも甘すぎはしませんか?

追加経済対策 
 家計の可処分所得を増やし、内需主導型の経済構造へ転換するための、初年度8.4兆円から開始し、4年目には20.5兆円に至る内需拡大策
  発表をそのままコピーしたのですが、上記の数字が投入金額か、内需拡大の目標を示す数字なのか素人では判りません。
  仮に投入金額としても初年度8.4兆円は「too little」と言われている麻生さんの政策に比べても余りにも小さ過ぎると思いますが?
 また民主党の経済対策には麻生内閣の75兆円や麻生内閣の20兆円追加の数字を折り込み済みなのかも判りません。

金融危機対策 
 止血のためのものとして、(1)流動性不足対策(金融機関対策)、(2)信用収縮対策(企業対策)、(3)金融システム対策(保険契約者・預金者・投資家対策)、(4)証券市場対策など、(5)その他の留意事項(関係当局への要請等)――の5項目からなる対応案
  その具体的内容は党内では判っているのか知りませんが少なくとも国民には何もはっきりして居ません。

[経済政策がガタガタの民主党が政権を取ったら?]
 素人目に見ても瑕疵だらけの民主党経済政策の様にしか見えませんが、経済の専門家から見れば、てんで話にもならないと言う事になるのではないでしょうか。
 問題は民主党が野党ならいい加減な政策でも通用しますが、ことによれば小沢さんが希望するように、4~5月に政権を取ったらどうするのでしょう。
 オバマさんの場合は当選してから2カ月も掛けて、専門家や経験者で経済政策を練り上げていましたから、就任後からいきなり諸対策を打つことができました。
 日本の場合は政権を取ったらいきなり実務に入らなければなりません。
 麻生さんの景気対策も「too late too little 」と批判されましたが、民主党内閣はそれ以上の批判を浴びることになるでしょう。
 民主党が天下を取って人心が一新したは良いが、経済政策はガタガタになるかも知れません。
 結局は民主党も麻生さんを批判したように、また官僚のお世話になりその政策を積み足すことになるのですかね?
 それにしても民主党内閣が発足したら、「局長級に民主党支持の誓約書を書かせる」と一発かませて置いて、官僚がどれだけ心から協力するのでしょう?

[マスコミの役割]
 私は何度も民主党は政権奪取後の準備をすべきと書き民主党にも投書しましたが、マスコミは今までのように麻生さん降ろしに夢中ななるだけで、民主党を甘やかしたり、その政策を意識的?に無視しせずに、日本の将来に向けてその政策を厳しく批判しなければ日本は大変なことになると思います。

[私の勘繰り]
 (これ以後は私の勘繰りですから割引して読んで下さい。
・民主党は麻生さんに景気対策を全て出させた後で天下を取り、その細かいところについてケチを付ける修正案を出す(と言う今までの野党のやり方通す。)
 そのためには直ぐでも解散しろと言いながら、本心は麻生さんが政策を出し終わるのを待つ。
・一方お人好しの麻生さんは頼り無い民主党が天下を取る前に、日本のために景気対策だけはなんとしてでも仕上げて行きたいと思って頑張る。
・麻生降ろしに動いている人の中には、日本のために与謝野さんを担ぎだして、自民党が負けても民主党と連立を組ませ、経済の専門家が居ない民主党のサポートをさせることを考えている。
 いずれも突飛な考えですが、案外そのどれかは当たっていると思いませんか。

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*注1:渡辺恒雄さん登場と読売系マスコミの動き
 23日の[麻生さんとたかじんのそこまでいって委員会
で既に責任を取って辞職している中川さんの酔っぱらっていたかいなかったかの議論を延々と報道して呆れたと書きましが、昨日の「ウェークアップ・プラス」でも微妙な変化を感じました。
 同番組は他のニュース・ショー的の番組と違って、割と公平な放送をするので、その裏側を勘繰らずに見られたのに、番組では麻生さん攻撃一辺倒で民主党の名前は一言も出ずに終わりました。
 読売系のマスコミは前回の大連立のときと同じように、渡辺恒雄さんが表にでるとその報道の傾向が変わるようです。
 今回の場合は偶然の一致でなければ良いのですが。

*注2:民主党3つ約束・七つの提言
1. 「年金通帳」で消えない年金。国が責任を持って全額支給します。
2. 安心して子育てできる社会。
1人月額2万6000円の「子ども手当」を支給します。
3. 農業の元気で、地域を再生。
   農業の「戸別所得補償制度」を創設します。
民主党7つの提言
1. 雇用を守り、格差を正す。
2. 医師不足を解消して、安心の医療をつくる。
3. 行政のムダを徹底的になくす。
4. 地域のことは地域で決める「分権国家」を実現する。
5. 中小企業を元気にして、日本経済を生き返らせる。
6. 地球環境で世界をリードする。
7. 主体的な外交を確立する。