5月5日は「子どもの日」。以前は「端午の節句」「男の節句」ともいい、その日は菖蒲(しょうぶ)を煎じて飲んだり、蓬(よもぎ)を軒につるして粽(ちまき)を食べたりしていたそうだ。
このごろはずいぶんとこの風習も廃れてきたようだ。我が家のように菖蒲の葉と蓬を活け居間に飾る。菖蒲湯につかるなど、ささやかに男の子の生長を願う行事がほそぼそと続いている。節句には鯉のぼりも欠かせない。都会で大きな鯉幟を見る機会はずいぶんと少なくなった。だが、男の児の生長を願う親の気持ちはまったく変わらない。ささやかに小さな鯉のぼりが窓辺を飾っているのも、町の風物詩となっている。
ところで、昨日のブログに「菖蒲の花」は珍しいと書いたが、少し気になり「菖蒲」について改めて調べてみた。
ショウブ(菖蒲、Acorus calamus)は、池、川などに生える単子葉植物の一種。薬草、漢方薬としても用いられている。茎は湿地の泥の中を短く横に這い、多数の葉をのばす。葉は左右から扁平になっている。花は目立たない黄緑色の肉穂花序で5月ごろに咲く。ハナショウブとは全く異なる。と。
花屋さんは珍しく花のついた菖蒲と話してくれた。齢80にして我が家の居間に、今年始めて花のついた菖蒲を飾ることができた。何かいいことがありそうだ。
「菖蒲の花」。間違いではなかったこと、うれしくなった。もやもやが突然去って行った。