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奄美の梅雨入りが思い出させてくれた「月桃」の思い出

2015-05-20 15:37:46 | 日記

19日、全国で最も早く奄美地方が梅雨入りしたとみられると鹿児島地方気象台の発表があった。沖縄地方はまだ梅雨入りしていない。奄美が沖縄地方より早く梅雨入りしたのは2006年以来9年ぶりだという。

奄美市では午前を中心に時折雨が降り、梅雨の花として親しまれている「さねんばな」(ゲットウ)を濡らしていた。とニュースがでた。

 (ゲットウの花)

沖縄ではこの花を「サンニン」(月桃)とよび、サンニンの葉にム―チ―を包んで蒸す。ムーチー(餅、鬼餅)は、沖縄県で食される菓子の一種で「餅」の沖縄方言でもあり、 サンニン(月桃)の葉で巻くことから「カーサムーチー」と呼ばれることもある。沖縄ではこのほかに香り付けを兼ねて、肉や魚を包んで蒸し焼きにするなど幅広く利用されている。

仕事の関係で何度も沖縄を旅行している内に沖縄が大好きになった。那覇市の国際通り沿いにある公設市場で「カーサムーチ」をいただくのも楽しみのひとつ。月桃特有の生姜のような強い甘い匂いが何とも言えない。ムーチを食べ終わった後の葉には、独特のさわやかな匂いがいつまでも残っている。食べた後の何枚かの月桃の葉をわが家へ持ち帰えり、その匂いをいつまでも嗅いだものだ。

2年前。最後となった沖縄旅行の時だった。公設市場のお土産店で買い物の途中、珍しい見たことのない“ドライフラワー”が花瓶に挿してあるのが気になった。そっと触ってみた。欲しそうな顔でもしていたのだろうか。店のご主人が「お持ち帰りになるなら差し上げますよ。これは月桃の実です。」といって、新聞紙に包んでさしだされた。傷つけないように細心の注意を払い一緒に飛行機の旅を楽しんだ。

今も、その月桃の実わが家の手洗いに飾られている。2年もたって少し疲れが出てきたようだ。ぽろぽろと実が落ちる。知らずに踏みつけると足が痛い。そのとたんに沖縄を思い出す。

  (我が家の手洗いを飾るゲットウの実)

奄美の梅雨入りが思わぬ思い出につながった。梅雨は嫌いだが、月桃を思い出すだけでうれしくなった。