ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。

大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。 また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。

結婚式のメンバー

2016年06月10日 | 日記
 今春、書店の新刊コーナーにカーソン・マッカラーズの「結婚式のメンバー」が村上春樹の新訳で並んでいるのを見た時は、一瞬自分の目を疑ってしまった。
表カバーの写真がまたレアなのだが、訳者解説にも詳しい説明がないので書いておくと、この小説が作者自身の手で戯曲化され、ブロードウエイで上演されたそのオープニングナイト(1950年)に出演者と撮られたものだ。
ヒロイン役のジュリー・ハリスはこのあと映画版(53年、日本未公開)にも主演、その翌年には「エデンの東」(54年)でジェームズ・ディーンの相手役を務めている。
 解説で村上はこの小説と大学時代に巡り合って、それ以来何度も読み返した、と書いている。
僕は中学生の頃、マッカラーズの処女作を映画化した「愛すれど心さびしく」(68年)をテレビで観て、それをきっかけに彼女の作品を読み始めた。
そして今なお、彼女やトルーマン・カポーティ、テネシー・ウイリアムズの本を、自分の小さな書斎の一番いい場所に置いている。



 14歳のシャルロット・ゲンスブールが主演した「なまいきシャルロット」(85年)は、実はほとんどこの小説の翻案だ。観比べるのも楽しい。





メガネの男の子はブランドン・デ・ワイルド。「シェーン」(53年)のジョーイ少年である。
コメント
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