このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
6月第二土曜日の早朝、新型コロナウイルス感染症の流行により二年連続で中止になっていた岩手の初夏の風物詩チャグチャグ馬コが三年ぶりに開催された。
参加した馬の数は58頭とのことでずいぶん減ったが、とにかく、無事に開催されたことがまず嬉しい。
何度も書いているとおり、ニュース映像などのチャグは、田園風景の中を幼子の乗った馬の列が鈴を鳴らしてゆっくり歩く、のどかな田舎の祭りの一つにしか見えないが、スタート地点の鬼越蒼前神社での印象は全くの別物だ。
馬は参道や境内の観衆に興奮して荒ぶりいななき、道中の無事を祈願しに訪れた社殿の賽銭箱の手前まで足を掛けるものもいる。また馬子たちもそれを大声で𠮟りなだめる。さらに、馬の行く手を身勝手にふさぐ爺さんカメラマンたちは容赦なく怒鳴りつけられる。少なくとも神社内では、観光行事などではなく、荒ぶる神事なのだ。