このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
もうずいぶん前の話だ、赤日新聞の第一面に、二基の深海探査船ジュールス号とジム号を搭載したフランスの海洋調査船が来日した、というニュースが掲載された。それを見て、たぶん10万人くらいの日本人がツッコミを入れただろう、それは英語読みせず、ジュールとジムー「突然炎のごとく」の原題で、そのネーミングこそフランスのエスプリを感じさせるものではないか、と。文化部もあるのに、大新聞社も縦割りか。
テレビ放映された「突然炎のごとく」の日本語吹替版がある。ジュールは富山敬、ジムが堀勝之祐。堀は同じトリュフォーの「隣の女」で主人公ベルナール(ジェラール・ドパルデユー)の声を当てている。隣家に越してきた昔の彼女マチルドへ次第に妄執し狂って行く凄みをよく表していた。マチルドは田島玲子だった。(以前も書いたが、この録画テープだけは捨てられないでいる。)
堀は僕らの世代だと電線マンの声。「隣の女」の吹替版を観るまでこのひとにあまりいい印象を持っていなかったのは、たぶん、スコット・ウイルソンの声を担当していたからだ。旧版「華麗なるギャツビー」の修理工、「傷だらけの挽歌」の強盗団員、「冷血」の殺人犯。
そういえば、「さらば友よ」では堀がアラン・ドロンを当てているバージョンがある。野沢那智版の方が先で有名だし、ブロンソンは大塚周夫と最強なのだが、堀のドロンに、ブロンソンが森川公也なのもなかなかいい。森川は「ゴッドファーザー」正続編でトム・ヘイゲンことロバート・デュバルを担当した渋い声の持ち主だ。