このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今年の「なごみの日」のパレードはなかなか壮観だった。
ナンバープレート8004番をつけた大小の活動車が30台以上連なって市内へ向けて走り去って行く。
すれ違った市民はさぞかし度肝を抜かれるだろうな。
そんなことを想像すると、少し愉快な気持ちになり、にやにやと表情を緩めてしまった。
「ご機嫌ね。」
頭の中で声がしたので顔を上げると、中空にざしき童子が浮かんでいる。
するすると降りてきて、トンと軽やかにウッドデッキへ降り立った。
ええ、まあ。「なごみの日」は大事だから。
振り返ると、これまで本当にいろいろなことがあった。
「死闘の連続?」
あははは、口癖をすっかり憶えられてしまったね。
うん、死闘の連続だった。
その死闘列伝の中でも、とりわけ苦しかったのは、GHぽらん千厩の公募だった。
あの時はきみも審査委員に変装して加勢してくれたね。
あ、そういえば、息子から聞いたけど、センダード市社協の採用面接の際にも、その手を使ってくれたって?なんだか顔見知りのような、そうでもないような女性が面接官席に座っていて、ジェスチャーでタイミングよくアドバイスをくれたと、不思議そうに話していたよ。
おかげさまで無事採用され、元気に働いている。
親子して加勢を受けてしまったね。
まったく、きみはドク・ホリディか剣豪堀部安兵衛かってところだな(笑)
彼女はカラカラと笑った。
「あなたがたは大丈夫じゃないけど大丈夫。」
またふわりと舞い上がった。
もう行くのかい?
「ずっと見ているから。―今日はありがとう。」
消えた。こちらこそ、ありがとう。