このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
今月放映された「NHKスペシャル 南海トラフ巨大地震」を家族と観た。
東日本大震災や国内の災害を扱ったドラマはストーリーもキャスティングも、これまで一つとして共感できるものがなかったのだが、この番組は兵庫県尼崎市出身で被災体験を持つという松尾諭がドラマパートの主演だったからか、とてもフラットな気持ちで観れた。それはたぶん、受け入れることができた、と言い換えられるのかもしれない。
スタジオトークの部分で、林田アナから段ボールベッドに寝たことはありますか、と尋ねられた松尾が、段ボールベッドはないけれど、段ボールの上で寝たことはあります、と答えて東京芸大大学院卒の才媛をドギマギさせたのが面白かった。
大学で災害福祉を学んでいる娘も、興味深げに番組を一緒に観ていた。
この先起こるであろう大都市圏での災害を想像する時、かつて兄妹4人ともに東京へ進学した僕だが、子供二人は県内の大学へ進み、今も県内に居て、それでお互いによかったのだと思う。
町工場を営む主人公(松尾)が、大地震の揺れが収まると家族の安否も分からないというのに自分の工場へ現状確認に行ってしまうところに、零細企業の経営者の悲しい性(さが)を見た。僕自身、家族の視線が横顔に痛かったし。
物語はハッピーエンディングのように見えるが、その5年後にグループ補助金の自己負担分が返せなくなって倒産しなければいいが、と余計な心配もしてしまった、、、。